日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

田川・筑豊・北九州・行橋  護身術・日本拳法道・グローブ空手・総合格闘技・総合武道 風門館HP http://www5.atwiki.jp/wotoko/

風門館徒然。反撃せよ。鍛錬手合L1.5。直方市民体育センター柔道場。2022・2・20。有志稽古会

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/watch?v=pzy7QOrWZYQ

 

令和4年2月20日。日曜日。午後の部。晴れ。直方市民体育センター柔道場。

 

有志稽古会

 

稽古内容 体術総合。

 

身体之鍛8種×10・首之鍛8種・寝技の鍛え8種・素振り1ヶ条から10ヶ条。

日本拳法道形 上受けの形・下受けの形。

着胴蹴込み稽古4種×20

鍛錬手合L1.5 60秒×2R

 

コロナの関係で、組み討ちの稽古を省略している。しかし、マンボウが、3月6日までと決まったので、普段、出来ていない、基礎的な部分を中心に稽古。寝技の基本などは、簡単ではないので、後、2回で、じっくり、ゆっくり、基礎を固め、3月13日からの稽古に備えたい。

 

年齢・経験値・個人の目的などが、一様ではないため、参加者が同じメニューをしながも、その日の参加者の面子で、メニューを組む。私が、ドタキャンや、予約無し飛び込み稽古を嫌う所以である。

 

稽古内容は順調に推移しているので、3月13日からの全員稽古の際には、初心者の2名もかなり、色々な稽古について来られると思う。今から楽しみである。

 

さて、今日の話題は、W氏について。入会して3ヶ月目。37歳。武道・格闘技は無論未経験だが、スポーツ歴そのものがないとのこと。入会当初から、運動歴が無い、37歳でも、段が取れるのかと心配していたが、全く心配ない。

 

むしろ、早い段階で進歩していると思う。37歳というと、一般的には、確かに、武道を始めるのには遅いと言う印象を持つだろうが、風門館の平均年齢は、49歳くらいだろうか?

 

それも、40代後半で始めたという人も珍しくないし、そういう人でも、確実に強くしていく。私は、そういうノウハウには長けている。33年間の指導歴と、のべ800人を指導してきた実績は、ダテではない。

 

日本拳法道の段は、根気力があれば誰でも取れる。

 

今日も、L1.5のフルMAXをさせたが、なかなか、手数を出していた。相手のT氏、46歳なんだが、フルコンやボクシング経験があるので、打撃に関しては、日本拳法道では初段クラスの実力を持っている。

 

そのT氏に、果敢に手足を出していく。その姿勢を日本拳法道は、一番重視する。日本拳法道の段級審査で、重視されるのは、バランスと、手数、闘う姿勢が何よりも重視される。強い・弱い、うまい・下手も大事なんだが、勝てないと分かっている相手でも、手数を出す敢闘精神。それが何よりも優先されるのだ。逃げ回ったら、その時点で、アウト。

 

もちろん、精神論だけで、それは達成できない。だから、身体を鍛え、スキルを磨く。そういう意味で、最低でも、3年はかかる。しかし、逆に言うと、週一回2時間の稽古を欠かさずにくれば、私の経験上、運動能力の高低に関わらず、誰でも、3年あれば、初段まで到達する。日本拳法道の段位は、それほど難しい物では無い。

 

風門館では、競技だけでなく、護身実用も念頭に置いて稽古しているので、稽古は、常にディフェンスから入る。しかし、攻撃は最大の防御というのも事実だ。

 

護身に関して、高名な方々が、様々な見解を述べているが、私は、謝って済むなら謝れば良い、逃げて済むなら、逃げれば良いという考え方だ。しかし、謝っても、済まない。逃げようと思っても、逃げられない局面の時にどうするのか?そこを常に考えている。その際に、必要なのが、武芸だと思っている。

 

謝って済むのならば、弁論術を学んだ方がよい。逃げたら良いなら、陸上をする方が合理的である。また、人格陶冶だけが目的なら、茶道でも華道でも達せられる。

 

何ゆえに、武道・芸法を学ぶのか。やはり、守るべきもののために、戦わなければならないときに必要だから学ぶのではないだろうか?

 

その際に、まず必要なのは、手数を出す、抵抗するという精神だ。攻撃は最大の防御である。

 

風門館が、組手と呼ばず鍛錬手合と呼んでいるのは、技術や肉体の鍛錬はもちんろんだが、万が一の際には、胆力を練ることが一番重要で有ると考えている。その鍛錬の手段として、手合うから、鍛錬手合と呼んでいるのだ。

 

もちろん、初心者に、いきなり、レベルの高い組手法は、怪我をさせる可能性が高いから、L0の遠当てから始め、徐々に距離を詰め、当て身の威力を上げ、使える技の制限をはずして、本来の日本拳法乱取り競技法であるL5で闘っても、怪我をせずに帰ってこられるレベルを目指す。

 

仕事最優先。しかも、平均年齢49歳?くらいの風門館にとって、L5で、他流試合を行って、ゲームとしての勝敗はともかくとして、翌日、仕事に行ける身体で戻ってくる。それが出来れば、凡夫の護身の芸としては十分だと考えている。

 

W氏も、L1.5は、今日で、二回目。やや時期尚早かもと思ったが、今日も、よく乗り越えた。無論、ここから先、いつも、こんなバチバチをやるわけではない。マススパー中心で、稽古するのが風門流だが、経験値に合わせて、新しいレベルもさせていく、その中で、気づくことがあるから、逆に基本の重要性に気づく。

 

何にせよ。続けないことには話にならないのが武道の世界だ。初心者は、まずは、5・6級を目指す。その目先の目標をこなしていく上で、私の話の理解度も違ってくる。遠い先のことも考えながら、まずは、目の前の与えられた課題を克服することに一生懸命になる。それ以外に上達の法を知らない。

 

3月終わりか。4月の頭に、まずは、千木丸氏が1・2級、T氏が、5・6級を受ける。その後、S氏とW氏が、6月頃に、5・6級を受ける。

 

こうやって、一人一人、昇級・昇段をさせて、ゆくゆくは、三段支部長を作り、日本拳法道の普及を図る。

 

今年4月で、33年。現状では、夢のまた夢なのだが、新しい会員が入り、着実に力をつけていくのを見ていると、私自身もやる気になる。男の夢は、いいものなんだよ。と後に続く門中・門人達に伝えたい。