日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門館徒然。豊前福光派古術。拍子取。背後両羽根・背後下羽根。田川郡福智町武道館。2022・7・24。

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令和4年。7月24日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館。

行者:千手丸氏・千木丸氏・八咫丸氏・弦音丸氏・上羽丸氏。トライアル2名。

 

稽古内容:体術総合・体術護身。

対銃撃用・護身:立て伏せ・匍匐前進・小走り。

豊前福光派古術素手第2法・取手・変化・拍子取・背後両羽根・背後下羽根。

風門館当身拳法基本素振り12ヶ条。1本目~6本目。風神波

日本拳法道連盟制定形。横受けの形・差し受けの形。

受返稽古。8種×90秒。

有級以上とトライアルコースで遠当。60秒×2R

 

鍛錬手合L3.5 千手丸氏VS八咫丸氏。1分1R

鍛錬手合L2 千手丸氏VS千木丸氏・弦音丸氏。1分1R 

撃込稽古・サンドバック。雷神波10本。15秒1R

 

千手丸氏。60秒×20R。

 

風門館は、<護身・健身・修身の三位一体を図る。>ことを目指して稽古している。

 

つまり、それが修練の目的であり、芸法は、そのための手段である。風門館では、数ある芸法の内、私が学んだ日本拳法道と豊前福光派古術を併修することで、その目的を果たそうという団体である。

 

徒手総合武道である、日本拳法道は、非常に優れた乱取り競技法と打撃技術のエッセンスを凝縮した日本拳法道形を持ち、打撃に関しては、日本拳法道をやっていればまず間違いないと私は考えている。

 

しかし、元々、競技武道であるから、対刃物などを想定した直接的な技法が無い。そこで、そういう部分については、総合武芸である鎌倉古流福光派を併修することで、補っている。そこが風門館の最大の特色である。

 

風門館における芸法修練の第一目的は、<護身>にある。これは、<狭義>の防犯の意味として使っている。

 

普段は、日本拳法道を中心に稽古しているが、刃物による殺傷事件が起きた場合。前半の1時間を、護身用の手業の稽古とし、同じ手業は、三度必ず手習いさせる。それを繰り返しながら、日本拳法道と共に鎌倉古流福光派も学んでいく形を取っている。

 

先日、当ブログに、既に書いたが、安倍首相の暗殺、そういう非常時における稽古をしていた先週の日曜日、博多の夢タウンで、通り魔によって背後から刃物で切りつけられるという事件が発生していた。

 

<安全と水と空気はただ。>と言われた日本の治安状況も、最早、お伽噺と化しているのかも知れない。

 

そういう、昨今の緊急事態を受けて、本日も、散弾銃による乱射から身を守る訓練。背後から切りつけられた場合の手業を稽古した。

 

我々が、こういう稽古を頻繁に行わなければならないと言うことがそのまま日本の治安状況の悪化を示しているということになるだろう。

 

さて、背後の説明に移ろう。

 

これは、後ろから刃物で斬られる、刺されることを想定した手業だが、果たして使えるのか、私自身も経験が無いから、何とも言えない。

 

門人からも、こういう手業が本当に使えるのかという問が発せられるが、使えますと言えるのは、使ったことのある人にしか言えないだろう。

 

だから、問題は、使えないとしたらどうするのかと言うことに尽きる。背後から刺された、あるいは斬られた経験があり、その際に、有効だった手業があれば、私は古術に頓着しない。即座に乗り換えるだろう。

 

しかし、そういう手業があるのかどうかも知らないから、自分の知っている手業を研磨しているのだ。

 

また、こういう護身で重要なのは、考え方だ。使えるかどうか疑問だから、錬磨しないという人は、万が一、自分が背後から刺されたり、斬られたときには、あっさり死ぬことを選択するということになる。

 

私は違う。使えるかどうかやってみないと分からないが、少なくともやらないよりは、やっていた方が、生き残る確率は高いと感じているから、稽古しているのだ。

 

私が、この年まで、武道の稽古を続けているのは、万が一の際に、一分でも生き残る可能性があるなら、それに賭けたいからである。

 

何も手業の錬磨をしないということは、運に任せるということだ。あるいは、無法者に自分の生死の決定権を委ねると言うことだ。

 

そういう生き方を私はしたくない。生きるための選択を私は迷わず選ぶ。相手に決定権を委ねるなどという生き方をしたくない。自分のことは自分で決めたい。これが、私の人生哲学である。

 

そこまで深刻に考えなくてもという人もいる。人それぞれに考え方があるから、私は、人がどう考えようと干渉する気はないし、同時に、私の考えに干渉される気も無い。

 

私が、風門館を運営している根本理由は、私の稽古場を失いたくないからだ。武道・格闘技は色々あるが、護身実用と競技武道の両方を併修できる場所は案外と少ない。

 

普段は、日本拳法道を主として稽古し、事件のある度に、護身用の手業の稽古が出来る。こういう場は、案外と少ない。

 

競技用なら競技用。護身用なら護身用とはっきり区別されているところが多数だから、自分のやりたいように出来る風門館を作ったという側面もある。

 

護身用の手業など稽古しなくて良いのが、一番なのだが、戦後も70数年。乱時が起こり得るかも知れないと感じるのは私だけだろうか?

 

魔坂が、起きても生き延びるためにあがく。そのための手段として、私は芸法修練を続けている。この不安感が、杞憂で終わることを祈りながら。

 

風門館事務局。0947・32・3550。代表福光まで。