日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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歌学之事

幼子を背負いて歩くハマユウの岬の果ての青い海 夏井ヶ浜 三首 福光雲母

芦屋町 夏井ヶ浜はまゆう公園にて三首 福光雲母 幼子を背負いて歩くハマユウの岬の果ての青い海。 春の日の夏井ヶ浜の鐘の音 吾(われ)の背中 汝(な)の記憶となれ。 夏井ヶの岬の鐘の響灘 幼子と二人海を見ている。

故郷の谷間にシャガの咲き乱れ、お陰様の春。65歳。福光雲母

故郷の谷間にシャガの咲き乱れ、お陰様の春。65歳。福光雲母

焼き捨てて日記の灰のこれだけか 種田山頭火 雑文。

肥後人吉駅前の種田山頭火の句碑より。 諦念・絶望・怒り・憤怒・失望・諦め 一体何があったのか?どんな状況で詠んだのか?背後の事情は知らないし、知らないまま、この句そのものを味わいたいという気分と、詠まれた状況を知りたい気分とない混ぜである。 …

石蕗の輝き放つ陽だまりの穏やかな時間。満ち足りた日々。福光雲母。

石蕗の輝き放つ陽だまりの穏やかな時間。満ち足りた日々。福光雲母。 最近、「この部屋から東京タワーは見えない」という本を読んだが、これほど、俺と価値観の合わない人間が、東京には多いのかと思って呆れかえった。 俺の嫌いな、戦後日本の物欲万能主義…

鬼灯(ほおずき)の謂(いわ)れを知りし初盆に。母は無事かと外の闇を見る。福光雲母

鬼灯(ほおずき)の謂(いわ)れを知りし初盆に。母は無事かと外の闇を見る。福光雲母

鮮やかに紫陽花が咲き、初めての母のいない梅雨が始まる。福光雲母

鮮やかに紫陽花が咲き、初めての母のいない梅雨が始まる。福光雲母。

ゴテチアの花咲き乱れ空梅雨の。主(あるじ)なき椅子・ポツリと在る。 福光雲母

令和4年。6月始め・福光谷。 ゴテチアの花咲き乱れ空梅雨の。主(あるじ)なき椅子。ポツリと在る。 福光雲母

ひとしきり。涼しき風の吹き抜けて。 母のいない菜園に立つ。福光雲母。

令和4年5月の末。九州豊前香春一の岳。大岩壁を字福光の菜園より臨む。 ひとしきり。涼しき風の吹き抜けて。 母のいない菜園に立つ。福光雲母。

母親と種をまいた包み菜のほろ苦き味もひとつひとつ消ゆ。福光雲母

母親と種をまいた包み菜のほろ苦き味もひとつひとつ消ゆ。福光雲母

天津日嗣之神咒

www.youtube.com https://www.youtube.com/watch?v=PC87FWJ67Mc

豆好きの母が植えた空豆も。一つ一つ姿を隠す。福光雲母。

豆好きの母が植えた空豆も。一つ一つ、姿を隠す。福光雲母。

ゴテチアの花咲き始め晩春の母のいない真昼間の孤独。福光雲母。

ゴテチアの花咲き始め晩春の母のいない真昼間の孤独。 福光雲母。

幼児(おさなご)は、風に吹かれて鳥になる。ここは丘の国。空近き場所。福光雲母。

幼児(おさなご)は、風に吹かれて鳥になる。ここは丘の国。空近き場所。福光雲母。

旅先の水車の音に誘われ、我が来し方も巡る巡る春。福光雲母。

旅先の水車の音に誘(いざな)われ、我が来し方も巡る巡る春。福光雲母

風に舞ひ。花を愛でて、歌を詠む。覚悟はありや。いざ鎌倉の。福光雲母

風に舞ひ。花を愛でて、歌を詠む。覚悟はありや。いざ鎌倉の。福光雲母。

故郷のシャガの花咲く木洩れ日のうらうらと春を味わう。福光雲母

福光雲母 春にシャガを詠む。4首。故郷のシャガの花咲く木洩れ日のうらうらと春を味わう。真昼間に欧州の瓦礫・黒い街。我が谷は静まりシャガの咲き乱る。戦雲の絶えること無き欧州に、瞑目しつつシャガの花を見る。守るべき祖国はある。この谷のシャガの群…

見上げれば、黄金に燃える大銀杏。このまま空へ。青へ吹き上げろ。。

見上げれば、黄金に燃える大銀杏。 このまま空へ。青へ吹き上げろ。福光雲母。九州豊前香春福光谷に坐ます貴船神社にて詠む。

お前の好きだったI・W・ハーパーを飲みつつ友垣を送る挽歌 七首。福光雲母

お前の好きだったI・W・ハーパーを飲みつつ 友垣を送る挽歌 七首。福光雲母 突然の訃報の知らせ聞き直す。「本当なのか?間違い無しや?」 友垣の通夜へと急ぐ雨の中。「何で、お前が、死なねばならぬ。」 学を積み。妻を娶りて。子を育て、働きて。働きて…

紫陽花を今年も贈る母の日に。淡き色重ね。穏やかなれと。

紫陽花を今年も贈る母の日に。淡き色重ね。穏やかなれと。福光雲母。

胡蝶花を。一輪挿しに差置きて。心波打つ。心地良き春。

胡蝶花を。一輪挿しに差置きて。心波打つ。心地良き春。福光雲母シャガのことを胡蝶花とも言う。春のシャガ。秋の石蕗は。古術福光派十二世。 猪之吉さんが好んだ花と伝わっており。今も福光谷の目立たぬ場所に咲いている。古術には、胡蝶取り。とか、胡蝶舞…

海峡を渡れば俺の故郷と繰り返し言う暗き波間に

海峡を渡れば俺の故郷と。 繰り返し言う。 暗き波間に。門司港の灯りを見ては 思い知る。 この狭き海さへ跳べぬ俺を。人は皆。重き錨を身にまとひ。 それでもいつか。翔べるとすがるもの。福光雲母。馬関海峡波高し。三首。

朝一杯。コーヒーを飲み。新聞を読む。そういう時間の持てる幸せ。

朝一杯。コーヒーを飲み。新聞を読む。そういう時間の持てる幸せ。福光雲母残雪の中。豆を挽いて、まったりとコーヒーを飲む。そういう時間を持てる幸せを噛みしめているが、いっぽう。世界情勢は。刻々と動いている。後々。これが、我の辞世の句となるかも…

花の名を。秋名菊と知った日に。貴女を想ふ。「月と6ペンス」

花の名を。秋名菊と知った日に。貴女を想ふ。 「月と6ペンス」。福光 雲母

風門館徒然。天降るの時に。得物護身。10月10日。

令和2年10月10日。午前の部。晴れ。風門館本部道場。 行者:木霊丸氏。 内容:得物護身 豊前福光派古術得物第1法:元手(太刀術)・変手勝(奥伝) 1本目:一文字、初手:柄打陰、真名手:柄打陽、変化:蹴足膝頭、蹴足釣鐘 口伝:迎え足、勝ち騰げ、…

紫陽花の 咲き乱れて 群雲の このまま止まれ。全て止まれ。福光雲母

紫陽花の 咲き乱れて 群雲の このまま止まれ。全て止まれ。福光雲母 https://www.youtube.com/watch?v=ZLcqsZa78tQ

遠津神笑み給へ 。稜威之御霊を幸へ給へ。

遠津神笑み給へ。稜威之御霊を幸へ給へ。 古術の核心は、その生き方にある。芸法の修練は、その生き方を学ぶための最も有効なな手段の一つである。 古術の言う、<家守之芸>とは、最終的には、家産運用の哲学で有り、その思想体系こそが、一番重要な宝なの…

うらを見せ おもてを見せて 散る紅葉かな 良寛

平時に死ぬなら、こうありたい。裏も表も、さらけ出し、ただ、狭霧となって天に返る。そういう死に方ができたらいい。 味わい深い句だ。

仕事場で嫌なことあり水無月の焼酎くらい飲んでよかろうが。福光 雲母

仕事場で嫌なことあり水無月の焼酎くらい飲んでよかろうが。福光 雲母

草莽の苔の一念。この世をば。揺り動かして、揺らぎ倒す。福光雲母

草莽の苔の一念。この世をば。揺り動かして、揺らぎ倒す。福光雲母

ますらをの かなしき命 積み重ね 積み重ねまもる 大和島根を

ますらをの かなしき命 積み重ね 積み重ねまもる 大和島根を 三井甲之 昭和2年。 もの悲しい歌だが、同時に荘厳でもある。物静かに、守るべきもののために、散華することを良しとする思想を、簡単に軍国主義と言うレッテルで封じ込めようとした、戦後の言語…