お前の好きだったI・W・ハーパーを飲みつつ
友垣を送る挽歌 七首。福光雲母
突然の訃報の知らせ聞き直す。「本当なのか?間違い無しや?」
友垣の通夜へと急ぐ雨の中。「何で、お前が、死なねばならぬ。」
学を積み。妻を娶りて。子を育て、働きて。働きて。逝く。
生き生きて六十余年。年金を貰うことなく。我が友の逝く。
ルソン島。お前のでかいほら話。聞いて笑って。花見酒。
「俺達の若い頃はバーボンが高嶺の花よ」とよく話したな。
お互いに、老いたらゆるりと。花見酒。お前の好きなハーパーで送る。