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令和8年度 総合武道風門館 川上三段 具足(防具)納めの儀 北九州市小倉南武道場 2026・6・21
川上千木丸崇 三段・53歳 軌跡
令和元年(1919年)10月 46歳で入門
令和3年(2021年) 10月 三級・茶帯昇進
令和4年(2022年) 9月 日本拳法道連盟 初段昇進・黒帯 指導員補となる。
令和5年(2023年) 9月 日本拳法道連盟 弐段昇進 準指導員となる。
令和7年(2025年)
1月 空手道錬和会・東会長 門人となる。
10月 日本拳法道連盟 参段昇進 正指導員・支部長格となる。
福光流柔術拳法三段・鎌倉古流豊前伝福光派古術目録三段允可される。
鎌倉古流第17世継人3足目となる。
令和5年 第8回風門祭日本拳法道錬成大会 壮年の部・優勝
<入門の動機>
・護身への興味から検索していたところ風門館と出会い、入門に至る。
<心に残るエピソード>
・46歳で武道を始めることに不安があったが、続けることで参段まで允可されたこと。
<今後の抱負>
・流儀としての日本拳法道の稽古に励み続ける。
風門館では、40歳以上の参段取得者には、防具納めをするように勧めている。特に、50歳以上の黒帯には、具足を納めるよう強く要請している。
無論、本人がやりたければ、何歳まででもやっていいのだが、事故等の責任については、私は一切負わない旨を宣言している。
日本拳法道ルールは、防具付きで安全性を確保しているとは言え、長年やっていると体中をかなり痛める。特に首への負担が大きい。
護身・健身・修身 三位一体を謳いながら、年を取ったら、障害が出たのでは、万が一のための護身実用の際に、意味がない。
護身実用と生涯武道のバランスをどう取るべきか?これが、私の長年の課題であった。
木立先生は、50歳の時に、キックルールの試合に出たことがある。恐らく、年齢と護身実用のバランス・限界値を自ら確かめようとしたのではないか?と思う。
私自身も、31歳から41歳の誕生日までの10年間を現役選手兼指導者として過ごした。
特に、一番最後の41歳・2週間前に出た、アマキック全九州で心が折れた。試合に負けたとかではなく、試合前のわずか500gの減量との地獄の闘いで、気持ちが完全に折れた。これが、引退の最大の原因となった。もう一度、日本拳法道格闘技選手権に出て、出場回数7回と言う最年長・最多出場記録を狙っていたが、41歳の誕生日を迎えても、気持ちがどうしても乗り切れなかったので、そこで、籠手(グラブ)を納めた。
最終的に、水を抜くしかないので、肌が、ひからびていた。その時の後遺症だと思うが、後に高血圧になった。他にも身体の故障を数えたらきりがないが、やはり、何でも年相応というものがあると言うのが、私なりの結論である。
日本拳法道は、何でもありの総合拳法ルールで、他流試合をするという特殊な武道だ。従って、流儀の根幹として、<他流試合してなんぼ>という気風が強い。しかし、この気風故に、壮年の黒帯が残らず、流儀としての組織作りには失敗した。
地稽古が激しすぎる。他流試合をしないと居場所がない。これでは、黒帯指導員は育たない。
日本拳法道連盟の源流である、日本拳法協会の猪狩先生が、確か、45歳くらいで、防具納めを行った。それを昔、雑誌で読んだことがあるので、それを先例として、風門館では、40歳以上・参段以上、50歳以上・初段以上は、具足を納めるよう要請している。特に、50歳以上は、防具の乱取りは納めて、指導員として形の修練に励んでほしいというのが、私の気持ちである。
乱取り納めをしても、やることはいくらでもある。まず、一見シンプルに見える日本拳法道形だが、私の目から見て、誰も、まともに出来ていない。私も、六段となり開門弟子として、37年。練ってきたが、木立先生の域には、全くたどり着いていない。おそらくは、まだ、八合目であり、頂を見ることなく終わるかも知れない。
まして、私以外の黒帯は、まだ、形ができていない。
日本拳法道連盟風門館の最大の責務は、木立伝の日本拳法道形を後世に残すことにある。競技としての日本拳法道は、誰でも出来る。ルール内で勝ちさせすれば良いのだから、今後もいつでも復活できるし、色んなスタイルが年ごとに現れ、優勝していくことだろう。
その点において、UFCと似ている。
しかし、ボクシング×アマレスの、北米スイタルが勝ったとして、それに日本拳法道連盟の段位を発行して良いのだろうか?次の年には、今度は、コンバットサンボが優勝する。それを日本拳法道と呼べるのか?
私は、違うと思っている。日本拳法道連盟は、1987年、我が師、木立善隆先生を中心に、福岡で開発された、市街地護身実用を目的とする総合拳法だ。
その開発時に、既に総合拳法として実績のある、関東・日本拳法協会・森良之助師範の支援を受けることが出来た。
だから、日本拳法道連盟の基本・形は極めて協会に近い。
全局面打撃対処型総合拳法として必要なエッセンスをわずか36本に絞り込んでいる。そこが、この形の最大の真価だ。
この形を学びつつ、組技系と他流試合をすると、この形の真価が分かる。
競技としての日本拳法道と流儀としての日本拳法道の両輪が回ることが理想だが、年相応というものがある。
競技としての日本拳法道は、唐津の唐武会が、守っている。
従って、風門館壮年部黒帯は、流儀としての日本拳法道を守ることに全力を傾けるべきだ。この私の要請に応えてくれたのが、川上三段であった。
川上三段のエピソードを書くときりがないので、いつか本人が書けば良いと思っている。
この防具納めで、乱取り稽古を卒業するという大事な儀式故に、一切の忖度などない。それが、日本拳法道連盟のリアルである。
後、残り7秒で、壮絶なダウンと言う結末を迎えた。防具付きだから安全性を謳って会員募集をしているが、一面、これがリアルでもある。
実撃ありのルールは、ロシアンルーレットの世界だ。特にアマチュア・オープンで、他流試合をする、日本拳法道格闘技選手権は、玉石混淆なために、いつ、誰が、ドンといくか、予測が付きにくい。
それを乗り越えた者だけに、黒帯が允可される。
川上参段の、過酷な8年間を心から讃えたい。日本拳法道連盟の賞状は簡略だ。
健闘を讃える
その一語しかない、その一枚の賞状のために、仕事・家庭・地域以外の全ての時間を注ぎ込む。
しかし、私は、そのシンプルさが好きだ。そして、言葉で百万回褒められるより、
<健闘を讃える> の一語の方が嬉しい。それが、木立伝日本拳法道連盟の精神だ。
発雲母丸
宛川上千木丸参段
健闘を讃える
日本拳法道連盟六段・木立先生門人。
沖縄小林流空手道初段・村上先生門人。
空手道錬和会白帯・東会長門人
福光流柔術拳法第1世守人・鎌倉古流豊前伝福光派古術第16世守人
福光雲母 拝