日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

田川・筑豊・北九州・行橋  護身術・日本拳法道・グローブ空手・総合格闘技・総合武道 風門館HP http://www5.atwiki.jp/wotoko/

風門館徒然。組討稽古再開・本日の平均年齢56・6歳だが、質は高い。#田川郡福智町武道館 2024・3・17

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/shorts/ROQxoO-XKwU

 

令和6年3月17日。日曜日。午前の部。雨。田川郡福智町武道館

 

行者:木霊丸氏・千手丸氏・八咫丸氏・A先生

 

稽古内容 体術総合・体術護身

 

豊前福光派古術 素手第2法 取手 拍子取:霞取籠手返

 

豊前福光派古術 素手第3法 組討 花手 

2本目:鉢返し、3本目:鉢落、4本目:前落、8本目:大外刈

 

得手:下取払車・足取大内

 

日本拳法道連盟 3段の形 押し受けの形・挟み受けの形

 

着胴蹴込み稽古 左蹴足9種 

鷺立ち直蹴り・送り足直蹴り・差し足直蹴り・抜き胴入り身・抜き胴差し足・浮き身回し蹴り・差し足左直回し蹴り・左下段右後蹴り・差し足左直蹴り左横蹴り右後ろ蹴り ×10本 

 

鍛錬手合L1.5 着胴・着籠手・面寸止め・打撃のみ 60秒×1R

鍛錬手合L2(変手スタイル)L4(壮年男子ルール) 2分1R 

 

千手丸氏1R・八咫丸氏1R

 

連絡先 風門館事務局 ☎0947・32・3550

kirara.1958ss@gmail.com 代表福光まで。

 

親戚づきあいの関係あり。昼間から飲んだ。夕方、寝て、幾分酔いが覚めたので、稽古禄を書いている。最近、稽古禄をさぼりがちになっているが、やはり、稽古後に書いて置かないと、記憶が曖昧になる。

 

古術に関して、全容を知っているのは、私だけなので、実技の伝授と同時に技の名前を残している。それが、この稽古禄の最大の目的である。

 

さて、稽古内容。相変わらず盛りだくさんの内容をやっているが、全員、キャリアが長いので、2時間で、これだけの内容をこなすことができる。そこが、ある意味、風門館のすごいところである。

 

気温も暖かくなったので、6月の大会へ向けて、本日から、試合用の稽古を再開。従って、再び組討の形稽古を始めた。

 

千手丸氏と八咫丸氏には、今後、完全な競技用の組討を教える。A先生は、古術の組討の基本から稽古してもらった。

 

元々、甲冑組討がベースなので、柔道のようにたたき付けると言うより、転がす系の技が多い。転がして、押さえ込み、首を掻き取る。そう、不思議と日本拳法道ルールと合う。それが、日本拳法道に入門した私なりの一つの動機であった。

 

A先生は、防具系空手の出身で、単なる黒帯ではないので、しきりに感心していただいて、私としても嬉しい。古術は、玄人受けするのか、他流派の中級以上の人には、意外と驚かれるんだが、初心者・初段・二段クラスには、この技の価値が分からない。

 

転がす系は、見た目は地味だから、素人受けしないということなんだろうが、分かる人には、分かる。九州豊前香春の片田舎にこれだけ膨大な手業が、非常に整理された形で生き残っているというのは奇跡に近いと私は思っているが、地元では、誰も見向きもしない。

 

それだけに、評価されると俄然やる気が出てくる。単純なものだ。

 

後半、3月のテーマは、前足による蹴り。打撃に関しては、全員キャリアのある人ばかりだから、どんどん、進む。9種類のパターンを蹴込んだ。

 

最後に、鍛錬手合

 

千手丸氏と八咫丸氏には、面空乱のL2・L4で、60秒ずつ連続で2分1R。

木霊丸氏も、4月に3段を受けるので、60秒でL1・5を2R。A先生も同じく2R。

 

しかし、驚いた。59歳と64歳。しかも、二人とも、しばらく空手・拳法の稽古から離れている。風門館では、50歳以上の人には、目慣らし程度の乱稽古しかさせない方針だのだが、けっこがっつりやってるので、回りが引いた。

 

何で、こんなに動けるのか。ほんと、驚き以外の何物でもない。この調子でいくと私まで、やらされそうなので、本日も、私はやらないと宣言している。

 

人間の可能性とか、よく、本で言葉として見かけるが、生で見ると、驚異だ。

 

ただ、安心して欲しい。風門館は、護身・健身が主たる目的で稽古しているから、50歳以上の方への乱取りの無理強いはない。

 

形稽古中心。ただ、間合い・拍子・気走りを掴むのに、乱稽古は有効で有り、速習性が高いことも事実だ。そのために一つの稽古法としてやっている。

 

稽古の95%は、形と技の受け返しで楽しく出来ますと強調しておきたい。

「紅旗征戎(こうき・せいじゅう)、吾が事に非ず」

 

紅旗征戎(こうき・せいじゅう)、吾が事に非ず」

 

座して、亡国を待つか、起って、野辺に朽ちるか

 

梅花既に地に堕ち、桃の蕾未だに固し。

 

菜の花満と言えど、早春の風、時に寒し。

 

世情の烽火、既に雛里に届き、

 

草莽の臣、ただ、小楠公の歌を朗詠す。

 

<かえらじと かねておもえば梓弓 なき数に入る 名をぞとゞむる>

 

風門館。4月の稽古日程。

 

風門館。4月の稽古日程。

 

○風門館福智町武道館

福岡県田川郡福智町金田1313番地1 

毎週日曜日 10:00~12:00

 

4月7日・14日・21日・28日 予約済み

 

4月28日。日曜。10:00~12:00

木立先生直伝講習会

日本拳法道連盟春の昇級・昇段審査会

 

参加費。段・級審査を受ける者は、審査料のみ。

その他。参加者。講習料1000円+場所代200円。

 

○風門館八幡道場 

北九州市八幡西区市瀬公民館 第2・4金曜日 

19:30~21:00

 

 

都度払い700円。入会金などなし。無料体験入門1回あり。

 

少年部・女子部・一般部・壮年部・護身部(壮年男子50歳以上・女性対象)募集中

 

防具式徒手総合武道・日本拳法道を中心に、風門館護身体術・鎌倉古流豊前伝福光派古術などをコース別に稽古します。

 

選手希望・健康目的・護身のためなど、各自の目的に沿ったメニューを組みますので、安心して来てください。無理・無茶はしない道場です。

 

日本拳法道コース

 

日本拳法道ルール・グローブ空手などの大会出場を目指すコースです。壮年部(40歳以上男子)と女子部は、日本拳法道の段級取得を目指します。併伝武術:鎌倉古流豊前伝福光派古術の段級も並行して允可されます。

 

○体術護身コース:護身と健康を目的としたコースです。乱取りは、目慣らし程度のマススパーしかしません。安全で痛くないコースです。50歳以上壮年男子と女性を対象とします。日本拳法道コースとほぼ同じメニューをこなしますが、乱取りや基礎体力はほぼなく、小太刀の稽古をその分行うのが特色です。

 

現在、少人数で稽古しているため、急遽中止もあり得ます。見学・体験入門に際しては、必ず事前に予約を入れてください。連絡無く、来訪されて、休館への苦情は受け付けません。

 

 

連絡先 風門館事務局 ☎0947・32・3550

kirara.1958ss@gmail.com 代表福光まで。

 

 

風門館徒然。風門館八幡道場より。出稽古&体験入門あり。#田川郡福智町武道館 2024・3・10

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/shorts/5I62jZhN2DQ

 

令和6年3月10日。日曜日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館

 

行者:千手丸氏・千木丸氏・八咫丸氏・上羽丸氏

ゲスト:A先生。体験:1名 

 

稽古内容 体術総合・体術護身

 

豊前福光派古術 素手第2法 取手 拍子取:霞取籠手返

 

豊前福光派古術 素手第5法 掻取 

 

寝技返し 馬乗り返し2種・横蜘蛛返

 

豊前福光派古術素手第1法 当身 小袖取12法

第1法・外掴 第2法・羽根掴

 

着胴蹴込み稽古 左蹴足6種 

鷺立ち直蹴り・送り足直蹴り・差し足直蹴り・抜き胴入り身・抜き胴差し足・浮き身回し蹴り ×10本 

 

目慣らし 60秒×4R

 

連絡先 風門館事務局 ☎0947・32・3550

kirara.1958ss@gmail.com 代表福光まで。

 

この日は、八幡道場から、出稽古と体験入門があり、賑やかな稽古となった。今年、4月で、66歳となる。そして、風門の軌跡も、36年目に突入する。

 

このブログでも再三述べているが、風門館は、今から36年前?平成元年。1991年。私が、木立門下に入ると同時に起ち上げた日本拳法道連盟・田川同好会に端を発する。

 

以来、36年。八木山峠以東に、日本拳法道を普及すべく奮闘していたが、稽古を維持するのが精一杯というのが実情だ。

 

小倉南区にも一度、出たことがあるが、半年ほどで撤退した。北九州進出は、風門の悲願であったから、現在八幡道場を預かっている八咫丸氏との邂逅は、奇跡に近かった。

 

門人にもよく話すが、小倉北・南区、行橋にも進出したい。各道場が、週1、曜日を被らないように運営すれば、各道場の門人は、自分の都合のつく時間に、稽古が出来るようになる。それが理想だ。

 

社会人は、忙しい。それぞれのホームの支部に所属していても、仕事の都合上、どうしても、稽古にその曜日は行けないというのが実情だ。しかし、支部が増えれば、自分の都合のつく時間に参加が出来る。

 

かって、福岡の木立先生のところがそうしていた。

 

日本拳法道連盟の支部そのものが、この3年間のコロナによる大会中止で、壊滅的な状況に陥り、なんとか昔の規模に戻すべく、奮闘しているが、KBやブラジリアンに押され、運営は厳しい。

 

しかし、私はそれほど悲観していない。大会運営を行うために、NKD日本拳法道競技連盟が、唐武会・中島会長の奔走により、昨年結成され、当面、大会運営については心配がなくなった。

 

つまり、競技としての日本拳法道には目処がついた訳である。一方、日本拳法道には、一つの流儀としての側面があるが、それは、人が少なくても、木立先生の指導の下、我々、黒帯が、一団結して、形の伝承を受ければ良いのだから、さほどの難事では無い。

 

木立先生の直伝講習会は、風門館が音頭を取って、年二回開くよう昨年から実行している。

 

人集めが大変なことは、今後も変わらないだろうが、実は、九州に日本拳法道という競技があるということ自体は、総合系空手の禅道会や空道のTOPの先生方には、少しずつ知られてきている。

 

中島会長の奮闘のおかげだ。

 

この日、稽古に来たA先生もすごい人だ。個人情報を私が勝手に書くわけにはいかないが、その経歴を聞くと空手関係者なら驚くだろう。ぜひ、指導陣に加わって欲しいところだが、指導よりは自分の稽古が好きなようで、64歳で、目慣らしスパーをばんばんこなしているから驚く。

 

また、体験入門のB君も27歳と若く。もし入会してくれたらありがたいが、体験に来てくれただけでも、やりがいがある。

 

インスタで見たとのことだったので、日々のネットによる空中戦も無駄では無かった感じているところだ。

 

相変わらず、地元、田川・筑豊地区の入門者が少ないので、そこが無念だが、根気よくやるしかないだろう。

 

私も、あと2週間ほどで66歳。35年間、よくやってきたと思う。

 

私に万が一があっても、既に、千手丸氏が四段・師範補。仕事の関係があるので、運営は私がしばらく続投するとしても、指導には不足無いだろう。

 

八幡道場長の八咫丸初段も、打撃に関して言うと、日本拳法道連盟なら三段クラス。指導方法も知っているので、八幡は二段で独立させる予定にしている。

 

先がどうなるのか分からないが、暗いかというとそんなこともない。風門館には、千木丸二段が、三段目指して着実に稽古を積み重ねているので、指導員は層が厚くなってきている。

 

私は、40未満には、大会で勝つための指導を行うが、40歳以上の人には、将来の指導員になるための技・理合い・心構え・考え方などを指導する。

 

年を取って、体中、壊れていても、自分の居場所があると言うのは幸せなことだ。若い頃、危ない橋も渡ったが、おかで、その貯金で生きている。

 

ネットで、さび付いた体・昔の栄光にすがって生きていると書かれているらしいが、年金と同じだろと言いたくなる。

 

風門館は、無名で、田舎道場だが、伝授している技は、意外としっかりしている。そして、我々の最大の強みは驕り高ぶっていないことだ。

 

徒手総合武道は、技の重度が高い。当然、全てをカバーできる人は少ない。だから、他流派の先達から学ぶ。

 

その姿勢さえあれば、指導者としてやっていけるものだ。一番最悪の指導者は、自分が出きなことを隠して、連盟内にも関わらず、出来る人と交わらない。そういうタイプの指導者は、日本拳法道のようなフリースタイルの競技法の指導者としては不向きだ。

 

私は、自分の事を運営者だと定義している。だから、必要とあれば、外部から、指導者を招聘するのに躊躇がない。

 

私の門人達もその姿を見ているので、同じようにするだろう。

 

種をまき続けて、35年。芽を出し、育ってきた樹も出てきた。あと、10年くらいは、まだ巻き続けたいと考えている。

 

 

豊前福光派古術 得物 小太刀・バチ術 素振り足  

豊前福光派古術 得物 小太刀・バチ術 

素振り足 

第1法:迎足、第2法:踊足、第3法:歩足、第4法:舞足表裏

第5法:刺足、第6法:雀足、第7法:踏足、第8法:追足、第9法:入身・引身

第10法:差足、第11法:小走、第12法:天狗飛

 

小太刀・拍子取:叩き・切羽根

 

豊前福光派古術 素手第5法 掻取 蜘蛛手12手のうち8手

 

袈裟蜘蛛・白拍子取・裏拍子取・袈裟絞・横蜘蛛・平蜘蛛・逆蜘蛛・八咫烏

馬乗り返し2種・裾固

 

豊前福光派古術素手第1法 当身 小袖取12法

第1法・外掴 第2法・羽根掴

 

風門館徒然 掴み有りの研究。投げ・寝技10秒解禁。鍛錬手合L2.5 #田川郡福智町武道館 2024・3・3

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/shorts/T5NYvnpP9xE

 

令和6年3月3日。日曜日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館

 

行者:千手丸氏・千木丸氏・八咫丸氏 

 

稽古内容 体術総合・体術護身

 

豊前福光派古術 素手第2法 取手 拍子取:霞取籠手返

 

豊前福光派古術 素手第5法 掻取 

 

寝技返し 馬乗り返し2種・横蜘蛛返

 

豊前福光派古術素手第1法 当身 小袖取12法

第1法・外掴 第2法・羽根掴

 

着胴蹴込み稽古 左蹴足6種 

鷺立ち直蹴り・送り足直蹴り・差し足直蹴り・抜き胴入り身・抜き胴差し足・浮き身回し蹴り 

 

鍛錬手合L2.5 素面・素籠手取り 面空撃、他ライトコンタクト 掴みあり。投げ可、寝技10秒 90秒×2R

 

連絡先 風門館事務局 ☎0947・32・3550

kirara.1958ss@gmail.com 代表福光まで。

 

以前は、稽古が終わると同時に、稽古禄を書いていたが、最近、筆が進まない。結果として、たかが2週間前のことが、正確に覚えていない。

 

やることは多いし、伝えることも多い。競技もやれば、護身もやる。その上、週1回2時間。しかも、社会人ばかりだから、全員、週1で来ることは無い。その日に来たメンバーの熟練度を考慮しながら、必要な稽古をしなければならないから、けっこう頭を使う。

 

しかし、そこが楽しみでもある。

 

まず、護身。この稽古の前週だっただろうか、北海道のコンビニで刃物による刺殺事件が起きた。死亡した人は、バックヤードで刺されているので、いわゆる<逃げてください>が通用しない現場で起きたことになる。

 

日本の治安状況の悪化に怒りを禁じ得ないが、無策な政府を弾劾していても、すぐには解決しない。その間、万が一の際には、なんとか生き残るための技術は必要だと考えている。

 

だから、風門館では、拍子取りの稽古も必ず一手行う。制圧が目的ではない。包丁相手なら、とにかく、腹を刺されないことが重要だ。刺されたとしても、真っ直ぐに刺されずに、少し体を捻れば、手術で生き残る可能性は高くなる。

 

ゴジラ-1.0」ではないが、生き残るために抗え。それが風門館の護身に対する基本的な考えだ。

 

3月からは、拍子取りとして、霞取籠手返の伝授を開始した。2ヶ月ほど、この一手の稽古を行う予定である。

 

また、ここ最近、素面・素籠手取りの研究を続けている。最初は、皆、戸惑っていたが、ここ何度かで、どんどん慣れてきて、けっこう高度な乱取りが出来るようになった。特に、この日は、全員黒帯以上だったので、投げ・寝技10秒も解禁したL2.5で取ってみた。

 

私としては、小袖取りからの捌きを期待しての組み手法だったが、やはり、柔道的な組み手になるから、やはり、空道スタイルが自然なんだろうと改めて思った。

 

競技が近くなれば、当然グラブ使用の乱取り中心になる。気温が上がるまで、もう何度か、素面・素籠手による掴み有りの研究を続けたいと考えている。

風門館徒然。手捌き・籠手相撲・左ミドルの研究。田川郡福智町武道館 2024・2・25

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/watch?v=OiVJOsaOAbw

 

令和6年2月25日 午前の部 晴れ 気温低し 田川郡福智町武道館

 

行者:千手丸氏

 

稽古内容 体術総合・体術護身

 

整体法・手捌き5法・首之鍛6種・10回×2

籠手相撲

打ち込み稽古 左中段回し蹴り・左右直蹴り・差し足・置き足 60分

 

連絡先 風門館事務局 ☎0947・32・3550

kirara.1958ss@gmail.com 代表福光まで。

 

少年部が欲しいが、なぜか少年部が入ってこない。社会人、それも平均年齢53歳の壮年部だけで稽古している珍しい道場だから、こういうマンツーマン稽古もたまにある。

 

こういう時は、人が多いと出来ないことを指導する。師範補も、もう四段。格闘技をやってる道場ならともかく、武道を名乗っている以上、簡単な整体法くらいは知っておきたいところだ。

 

まず、そこから始めた。

 

次に、手捌き。私の指導している風門館では、前半に、護身用と組み討ち系を稽古するが、そのほとんどは、古術由来の技法だ。

 

その護身技・組み討ち技法を使いこなすためには、手捌きという基本が出来ていないと本当には使いこなせない。ただ、この手捌きは集団指導になじまないという欠点がある。

 

感覚・感触の問題が大きいので、実際に手を取って稽古をつけてもらわない限り伝わらない。だから、人の少ない時に伝授するが、そういう機会は滅多に来ないので、結局、常に稽古に来ている者だけが受け継いでいくことになる。

 

まあ、そんなもんだろう。そして、手捌きをやると、籠手相撲も教えておこうとなるから、それだけで、前半終了。この籠手相撲も、初めて人に教えた。古術の優れている所は、術技にありというより、教伝体系が効率的に出来ているところにある。また、無理の無い稽古法を豊富に持っているので、私のような虚弱体質でも続けることが出来た。

 

一族相伝と言うことは、本来芸法向きで無い人間にも修練させる必要性から生み出されたのだろう。これが、門人を広く取る流儀なら、ばんばん、ふるいにかければ済む話しなので、こういう稽古法は生まれなかったと思う。まさに、弱者のための芸法流儀だと自画自賛した。

 

後半は、打撃。特に師範補の場合、試合経験が豊富なので、理論的には正しいのだが、46歳の年齢では使えなくなっている差し足からの左ミドルが課題となっている。

 

セオリー通り、左ミドルを相手の肋骨に当てて、右のカウンターを防ぐと言うのが身についているのだが、いかんせん、股関節の硬さとともに、角度が15度くらいになってしまって、効き目がなくなっている。

 

直線上でこれをやると左の前拳カウンターを喰らって、そこから押し込まれて負けるパターンが続いている。

 

重さを生かして、直前上をラッシュしていたときは、それが武器にもなっていたが、46歳という年齢、相手が重い場合、相手のリーチがながなどの場合、通用しないパターンが増えた。

 

差し足で蓮に入り身するミドルへマイナーチェンジの必要がある。それをやっていたら、あっという間に60分。

 

武道の稽古も目的によって違う。健康法として楽しむのなら、あんまり細かいことは言わなくていいが、46歳で現役を続けるとなると相手とガンガン撃ち合うスタイルでは、体がもたない。

 

抜き胴・出鼻技・カウンター・入り身・円身。そして、師範補最大の武器である、右の直突きをどう極めるか。左鉤突きととともにまだまだ、修練の必要性と研究の余地がありすぎる。

 

また、回りが健康法でやっているので、どうしても稽古もぬるい稽古になってしまう。直蹴りでも、急所を正確に蹴っていない。そのため、相手に押し込まれる場面が多々ある。

 

日本拳法道ルールは、Safety Martial Arts を標榜しているが、防具がある分、安全性が高いことはたしかだが、KOしても、問題なしルールなので、ポイントで勝とうとか思って試合に出る人間はいない。

 

1秒でも早く、KOしたい。そんな気持ちで選手は闘っているので、試合に臨む以上は、常に緊張感を持って稽古しなければ、大怪我につながる。

 

また、年齢が高くなれば、どうしても体の方は、ガタが来る。絨毯爆撃のような量で圧倒する組み手は厳しくなる一方だ。

 

だから、入り身・蓮身・円身で、相手とすれ違い様に切りつけるような太刀筋の通った切れ味のある手業が必要となる。

 

そのために、日常の稽古の時から、急所を胴の上からでも正確に狙い、何となく打ち・蹴りではなく、一本・一本が、切れ味のある、怖い技を持つ必要がある。

 

コロナで三年大会が中止され、昨年は、一気に、年4度の大会に出場するというと言う環境の激変の中、よく稽古している。

 

しかし、昨年の4度の大会出場のために、どうしても、勝つための試合では無く、スケジュールをこなすための試合になったことは否めない。

 

私を含め、反省すべき所は多々ある。仕事・年齢の壁・ただ一人の現役。色々な不利な環境下であるが、自分が選んだ以上、責任も自分が取らなければならない。

 

他流試合に慣れてきて、以前ほどの緊張感がないのも一因だろう。そういう時が危ない。

 

解決策は一つ。凡事徹底。普段の稽古こそ、丁寧にやる。そこが一番大事なことだ。

 

当分、左ミドルの研究と鍛錬を徹底的に行う予定だ。

 

なお、動画は、昨年の第8回風門祭のPV。10月8日に撮ったものをやっと編集した。

 

風門館壮年部の生き生きとした激闘・敢闘をまとめながら、やはり、このさわやかな競技には、ほんとうに魅力があると感じた。