胡蝶花を。一輪挿しに差置きて。心波打つ。心地良き春。福光雲母
シャガのことを胡蝶花とも言う。
春のシャガ。秋の石蕗は。古術福光派十二世。
猪之吉さんが好んだ花と伝わっており。
今も福光谷の目立たぬ場所に咲いている。
古術には、胡蝶取り。とか、胡蝶舞いなど、胡蝶と言う言葉を良く使う。
昔から。そうなのか?明治になって、近代古術をまとめた、十二代目が、そうしたのか。
そこらへんの伝承はないが、このシャガと石蕗を守るために、裏庭を常に整備している。
日陰を好み、日陰に咲く、儚げな花。
福光流に似ている。
私も、古術者として、例外なくこの胡蝶花を愛している。