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風門館徒然 風門館護身体術 弓月手繰取 田川郡福智町武道館 毎週日曜日 10:00~12:00
令和5年4月2日。日曜日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館。
稽古内容 体術護身・体術総合
護身:豊前福光派古術素手第2法拍子取り(奥伝) 肩担・古練投
花手12本の中から習熟度別に選択稽古
一本目:腰車、四本目:前落、五本目:大外掛、六本目:裾払、七本目:大外刈り
八本目:蹴手繰大外、九本目:小内大内、十本目:払車、十一本目:足払
十二本目:負車
日本拳法道連盟 各自の課題形
巨神兵対策:弓月手繰里取・踊り足横
鍛錬手合L1 1分4R
鍛錬手合L2 2分・1R
私の日本拳法道歴も今年4月で34年となった。人生の前半。5歳から28歳までは、他の武道もやりながら古術の稽古が中心。31歳からは、日本拳法道中心で、ひたすら他流試合に出て、いかに無事帰るかを研究してきた。
50歳からは、日本拳法道と古術を並行して指導しているので、私の中では、日本拳法道と古術が混ざり合って、どちらとも言えない技が増えた。
そういう古術を元手としながら、随所に日本拳法道の影響を強く受け、かつ、形としては、古伝とも言えず、しかし、日本拳法道の形にはない技の一群を指して、風門館護身体術として分類し、ランダムに指導している。
中でも、護身用としても使え、競技用としても使えるので、この弓月手繰里取りは、指導する機会が多い。
多分、私的に一番好きなのが、この風門館護身体術かも知れない。
この弓月手繰里取りは、前半は、古術だが、古伝では、膝蹴りでは無く、片羽締めとなるのが、日本拳法道ルールや、現代の護身武芸としては、膝蹴りで極めるのが有効だと考え、このような形で伝授している。
日本拳法道ルールは、空道と同じくらい技の自由度が高い。ただし、グラブ使用だから、相手の道着をつかめないのが、空道との違いで有り、その点は、源流である日本拳法と近くなる。
その掴まない・掴めない手業を多く持っているのが、古術福光派の最大の特色だから、日本拳法道ルールは、私にはドンピシャだった。
相手の肘関節に順逆を入れて崩す用法を、古術では、<手繰里>と表現する。まさに、相手を手繰るように操作するので、そのまんまの名前だ。
この古術の技の名前のセンスが好きだ。ご先祖様は、いい文化を残してくれた。
おかげで、65歳になっても、日々芸法を楽しみ、かつ研磨できる。
古術は、護身実用の芸法であると同時に、平時に於いては、家運隆盛のための思考法でもあった。
年を取っても、暇で仕方ないとかいうことが全くない。
人は、時間に自由があると、遊びに走りやすい生き物だ。その結果として、家を滅ぼす。
日本拳法道も古術も、やることが多く、暇とかは全くない。だから、家運を滅する遊びとかに関心を持つ余裕すら無い。心はいつも健全満ちあふれている。
風門館の修身とは、その点を指している。
古術が、江戸の太平期にも受け継がれて来た所以である。
風門館事務局 0947・32・3550 代表福光まで。