https://www.youtube.com/watch?v=fGEhyyaKRqo
令和元年12月8日 日曜日 午前の部 晴 於田川郡福智町武道館
行者:木霊丸氏・千手丸・初音丸氏・常盤丸・K氏
稽古内容
1本目:叩表裏、3本目:天秤奥掛、4本目:見栄取表裏
拍子取り自由稽古
風門館当身拳法素振十二箇条
1本目:3種拳 波動拳・雷神波・風神波
2本目:基本構から交互直突
3本目:基本構から交互振突
4本目:基本構から交互揚突
5本目:基本構から交互直蹴
6本目:組手構から左右直突
7本目:組手構から左右直蹴
8本目:手綱構えから交互前蹴上
日本拳法道形
6級・二段・三段・四段。それぞれ時間いっぱい。
サンドバック 左右下段蹴り 10本。
前半は、拍子取り。これは、後日記す。
後半は、打撃。とにかく、忙しい。久しぶりに新人が入ったので、全員で、基本からやってるが、来年、2月頃に、昇段審査がある。それに照準を定めて、日本拳法道形を集中的に稽古をやっている。ただ、今回は、初段一人、二段に二人、三段一人、四段一人、しかもここに、私が六段を受けるという風門始まって以来の珍事が出来し、脳がてんてこ舞いである。
しかも、全員容易に覚えない。日本拳法道形自体は、非常にシンプルで、一見何の変哲も無い形なのだが、初めての形に接すると、全員一様に出来ない。しかも、今回は黒帯全員が受けるため、私が、一人一人形の直伝稽古をつけなければならない。
時間が足りない。正直、二月で良かったと思う。
形の風門と言われるくらい、風門は、日本拳法道形を重視している。流儀の根幹技術・理合いは、全て形に込められている。日本拳法道が日本拳法道らしくあるためには、形を練りこまなければならない。我々のように、他流試合が日常風景の流儀にとって、自分の根幹技術が何者かを知ることは重要だ。
枝葉は、いくら他流の技を盗んでも構わないが、幹が無ければ、ただのつぎはぎになる。つぎはぎは、積み木と一緒でもろい。
幹を鍛える。幹を磨く。風門の冬はそういう時期である。
年二回の昇段審査のために形稽古をするような気がするだろうが。それを私のように三十年続けるとその意味が分かってくる。山登りと同じだ。初段や二段の時に見える風景と四段で見える風景はまた違う。五段になって、おそらく初めて、この集中形稽古月間の意味が分かるだろう。
私は、この道を登ってきた先達だから、迷うこと無く徹底的にこの時期形を鍛える。日本拳法道連盟制定形36本。ここに全ての打撃技術のエッセンスがある。
また、試合から離れたこの時期の和やかな和気藹々の雰囲気が好きだ。ルールが有り、防具付きとは言え、基本、他流試合は、そのルールの中のつぶし合いであり、殺伐としている。
その緊張感から解放され、純粋に技術を楽しむ4ヶ月間。この休息が無いと長く続けるのは、難しい。
我々はプロではない。アマにはアマの身の丈に応じた稽古が重要だ。風門は、元来そういうつもりで起こした。その原点に立ち帰るときが今なのだと感じている。