https://www.youtube.com/watch?v=rMgwnPb6JEQ
令和3年10月3日。日曜日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館
行者:千手丸氏・千木丸氏・T氏。
稽古内容 体術総合・体術護身
・日本拳法道連盟 上受けの形・横受けの形
・受け返し:押手・横払・揚受
・サンドバック 30秒×3
・対面シャドー 60秒×2
6週ぶりの稽古。間があくと、果たして、戻ってくるのかと不安を抱いたが、3人来たので、上々の再出発となった。
多忙な社会人にとって、貴重な休日である日曜午前の稽古はつらい。しかし、平日夜なら出来るのかというと、これもまた難しい。私の経験上、サラリーマンは、残業が当たり前であり、平日は、8時に終われば、まあまあかなといった感じであった。これに、通勤時間を加味すると、8時開始にも間に合わないのが、私のサラリーマン人生であった。
どの曜日でも、不満は残り、欠席の理由は山ほどある。結局は、好きな人は続け、辞めて行く人はどの曜日にしようと辞めて行く。それが、実態だ。であるなら、電気代が要らない日曜午前で、場所代一人200円でできる毎週日曜日、福智町武道館。10:00~12:00が、ベストかなと感じている。
さて、稽古内容だが、6週ぶりだったが、充実していた。前回、牛刀による刺傷事件があったので、短刀取りの稽古をしていたところで、緊急事態となり、風門館も閉鎖せざるを得なくなった。
その時点で、牛刀を中国料理で使う、鉈のような包丁と勘違いしてしまい、袈裟に対する稽古をしてしまった。それが、無念でならなかった。あれから、時間はたったが、風門館は、護身のための稽古をしているわけであるから、再度仕切り直しで、本日、短刀の類いによる胴突きへの対処を稽古した。
福光流では、短刀取りの類いを、拍子取りと呼んでいる。古流の柔術とさほど変わった技がある訳ではないが、当て身を多用するのが特徴となるであろう。
本日は、千手丸氏に、この叩き表裏における当て身の入れ方を初めて教えた。基本の動きが出来ていないうちに当て身を多用すると肝腎の体捌きがおろそかになるので、初心者には、まずは、体捌きを仕込むのだが、奥伝になるにつれ、当て身を多用するようになる。
つまりその時点で、体捌きと、個々の当て身が出来ていることが前提となる。千手丸氏が、そういう時期に至ったと言うことであろう。
後半は、日本拳法道の形の稽古。千木丸氏の昇級審査が、緊急事態のため、何度も伸びているので、再来週を目処に審査を行う予定である。
何度も書いているが、誰か一人が、昇級審査・昇段審査を受けるときに、風門では、全員で日本拳法道形の稽古を集中的に行う。この集中稽古を通して、徐々に、全員が、日本拳法道スタイルになっていく。
ルール上、ほぼ何でもありの日本拳法道だが、他流試合の中で、明らかに日本拳法道スタイルだと分かるのは、形を通して、その手業・姿勢・体捌き・歩法が作られるからだ。
見た目はシンプルだが、この日本拳法道形を練り込めば、打撃に関しては、ほぼ、困ることはない。日本拳法道連盟にあっては、木立先生の編成した日本拳法道連盟制定形が、最大の宝物と言える。形の風門といわれくらい、風門館では、この日本拳法道形を重視している。
続いて、20分ほど受け返しで、技術練習。サンドバックで打ち込み稽古。ラストに対面シャドウで閉める。
いい流れだったと思う。