https://www.youtube.com/watch?v=JHcii73S8UQ
令和4年3月20日。日曜日。午前の部。田川郡福智町武道館。
行者:千手丸氏・千木丸氏・TO氏・TA氏・SF氏・SJ氏。
稽古内容。体術総合。
1本目:腰車、2本目:鉢返・鉢落、3本目:鉢回
豊前福光派古術素手第5法掻取・袈裟固・白拍子取・袈裟絞・横蜘蛛・縦蜘蛛。
風門館当身拳法基本素振り12ヶ条。1ヶ条から8ヶ条。
日本拳法道形:揚げ受けの形・下受けの形・掛け受けの形・掬い受けの形。
受け返し稽古:襷掛3種×60秒。
打ち込み稽古:当波・雷神波×15秒。
やることが多くて、毎回2時間の稽古では収まらないのだが、3時間借りると金が高くなるので、仕方が無い。人数が増えれば、3時間借りても、場所代200円で済むので、色々な意味で、人が欲しい。
本日から、千手丸氏が復帰。ようやく、いつもの風門館らしくなった。
今日の前半。組み討ち稽古なのだが、SF氏が、腰が悪いので、組み討ちは無理とのこと。そこで、千手丸氏と二人で、寝技の稽古をしてもらった。
古術では、寝技・抑え技の系統は、掻取と呼ぶ。元々、甲冑兵法で、相手の首を掻き取るための技法から発しているので、今でも、名称はそのまま残している。
風門館は、多忙な社会人を主たる対象とする護身教室である。そのため、自分のペースで、自由に稽古に来られるよう、来たとき払いの1レッスン制を採用している。
極端な話し。月1ペースでも、問題は無いのを売りにしている。しかし、それは、あくまでも、仕事が忙しいという人や、遠方から稽古に来たいと言う人についての話しであって、仕事に行ける体調であれば、稽古に来て当然だと考えている。
たまに、少し、体が痛いとかで、休む人がいるが、武道としては論外であろう。風門館は、ゆるい稽古を売りにしているが、全く痛くない稽古とかはない。
特に、鍛錬手合をすれば、必ずどこかを痛めるのが常態なので、どこが悪い、ここが悪いを理由にして稽古を休むようなら、武道には不向きだと思う。
また、日本拳法道自体が、打撃系総合競技武道であり、技の自由度が、空道並みに高い。アマチュアで、ここまで、技の自由度が高い武道は、数少ないだろう。
つまり、やることが多くて、いくら時間があって足りないと言うことになる。それに付け加えて、風門館では、護身用の短刀取りなどの稽古も、入れていく。
これを週一回2時間でやろうというのだから、ちょっとした故障で休んでいたら、永遠に日本拳法道ルールには対応できない。
腰が悪いときは、寝技の抑え方の稽古をすればいい。初心者は特に、寝技はどうしても、後回しになるので、こういうチャンスを逃す手はない。また、腕拉ぎ・腕絡み・アキレス・膝などの、寝技での関節技も、そういう場合に教えている。
手が悪いなら、足技をやる。足が悪ければ手業を練る。投げが無理なら、寝ての関節・締めを学ぶ。
それも出来ない状態なら、古伝の手捌きを座り技でやる。
それも無理だというなら、多分、仕事には行けないのではないだろうか?
仕事に行ける体で、稽古に来られない故障はない。その時は、夜更かしか、酒の飲みすぎか、単に根気力がないかのどれかだろう。
なぜ、3年で初段なのか?週一回2時間の稽古を、仕事をしながら、続けるのは、常に自分との闘いになるからだ。
今日は、休みたい。誰しもがそう思いながら稽古に来ている。その自分に打ち勝つ、克己心を養っているのが武道稽古だと言える。
「千日鍛・万日錬」 風門のような、誰にでも出来る稽古でさえも、3年間、続けることは、実は難しい。
日本拳法道の初段、黒帯は、たいした稽古でもないですが、週一回2時間を根気よく続けました。と言う人の証として発行される。
「石の上にも三年」と言うが、風門館の場合、「座布団の上で三年」だ。
この3年が続かない人は、武道・格闘技には向いていないと思う。今年は、新人が、続々と、昇級審査を受ける。
アルファベットから、漢字になる日を待ち望んでいるのは、私が一番思いが強いだろう。そのために、私も、痛い体を引きずりながら、稽古に通っている。