平成30年12月2日 日曜日。午前の部。田川郡福智町武道館
行者:木霊丸氏・千手丸氏・常磐丸氏
稽古内容:体術総合・体術古伝
豊前福光派古術:組討 横掛裏捨身・逆独楽
豊前福光派古術:取手:拍子取
1本目:叩拉掛
2本目・舞返小手取
6本目:肩担
豊前福光派古術:取手:中伝:3本目滝落(小袖巻返大外落)
豊前福光派古術:当身基本手捌12法
ミット撃ち 2・3拍2種×60秒、3拍子3種×60秒
日本拳法道連盟制定形 初段の形。横受けの形・差し受けの形。
今日も、体術古伝と体術総合の合同稽古。
こういう場合。両者共通の手業の内、福光流寄りの護身術を稽古する。
福光流は田舎武芸と思われるだろうが、引き出しが多くて、大変。全貌を知っているのは私一人なので、生きてる間に、一手でも多く、残しておきたい。
本日は、最後に、古伝と総合に分かれ稽古。
木霊丸氏には、当て身の基本である手捌き12法のうち、7法を伝えた。私に師事してから25年になる木霊丸氏だが、未だ、深い古術の山の中で、迷いまくる。
え?まだ。あるのかい?みたいな感じなのである。
しかし、よくよく考えてみれば、同じ手業のヴァージョン変化に過ぎないことに気づく。
<一神は、万神を生み、万神は、一神に帰一する>
ちなみに、古術では、ひとつかみと読み、よろずかみと読む。
手業も、まさしくそう。この当て身の手捌きも、取手の基本。手捌き5法の応用に過ぎない。
手品みたいだが、答えを知るとなんちないが、思いつくには、凡人なら数世代かかると思う。
また、知ったからと言って、使えるかどうかとなると、また気の遠くなる時間が必要となる。
<学問に王道無し>だが、武芸にも王道は無い。根気よく、一つ一つワンピースを埋めていき、やがて全貌を知る。その果てない旅路もまた楽しくはないか?