俺的な病気の一つが30年くらいやってない古術の技をさっちがやりたがって、しかも、恥ずかしげも無く動画に挙げること。これも、後半は失敗してるが、その失敗も含めて、次回の稽古材料とする。シースン中は日本拳法道ルール主体の稽古となるため、冬場は、古術を欲する。
しかし、たとえ笑われても、こうして動画に手がかりを残してないと失伝してしまう。
無論、失伝の可能性の方が高いことは承知しているが、今も、3人。熱心に稽古に通っているから、行きのっこる可能性も当然ある。
古術の手業は、難易度が低いとはいいながら、その引き出しは、限りなく多い。こうやって、突然、思いついたように稽古しながら、実は、木霊丸氏に、基本の手捌き5法のうち、鳥羽根の応用であることを伝える。
そこで、基本と実用の手業の関係性がわかり、膨大なようで、一つの体系の元に構成されていることに気づく。
そこらへんの、気づきが。発見が。古術修行の面白さなのである。俺としては、けっこうはまる流儀だと感じている。
ちなみに、技の名前が複数在るのは、技の名前自体が口伝になっているため。
それを古術では<八重書>と呼ぶが、無論、これは、<八重垣>に通じ、古術者の信仰が何にあるかを暗示している。
このように、芸法と言振が、重層的に絡み合うところが、MooBooks的で面白い。
はまるとやめられなくなる流儀だ。