令和元年10月26日。土曜日。午前の部。晴れ。
田川郡香春町福光谷風門館本部道場。
行者:木霊丸氏。
稽古内容。得物護身。
豊前福光派古術 得物第3法本手 薙鎌素振足12法
一本目:袈裟車 初手:袈裟車、真名手:折袈裟、変化:袈裟真向 歩足
二本目:平構左右 初手:真向、真名手:籠手打、変化:袈裟胴・薙払・裾払 踊足
三本目:舞袈裟 初手:舞袈裟、真名手:袈裟胴、変化:薙払・裾払 舞足
四本目:入身
五本目:刺足
六本目:飛足
七本目:勝騰
八本目:横内
元手変手稽古。
口伝:鬼百合に咲く。犬飛び。天狗舞 案山子足・案山子飛び
久しぶりに、古術の得物ONLYの稽古。私の仕事が忙しかったのと、日本拳法道コースの人手不足。木霊丸氏に組討の手業伝授と諸々の事情で、約1年ほど、体術総合と得物護身の合同稽古が続いたが、やはり、合同は難しい。
ようやく、薙鎌の素振足まで来たので、ここは、当面、まずは、薙鎌の素振足をマスターしてもらおうと言うことで、先週から、土曜日稽古を復活。
ちなみに、得物護身コースは、毎週土曜日。10:00~12:00。豊前香春福光谷風門館本部で執り行う。
よく勘違いされるが、風門館は、日本拳法道と福光流古術は別のコースで教えている。
ただ福光流の得物術は、基本。マンツーマンで教えるので、あまり積極的には、募集していない。日本拳法道を引退した者で、古術を学びたいと希望した者に伝えるというのが風門のスタンスである。
古術だけの希望者を拒むわけではないが、我々、風門に取っては、古術の得物術は、体術ができた上で習うか、もしくは並行して習うと言うのが、昔からのスタンスなので、得物のみの希望者をこちらから募る気はない。
日本拳法道のほうは、ほんと人が欲しい。
さて、話しが横道にそれたが、素振足は、元手をやっていれば、すぐに出来るが、得物が薙鎌だと太刀とはまた違った動きになる。そこら辺が、面白い。
特に順手6法に対して、逆手6法が、太刀とは違うところだ。書きたいことはやまほどあるが、稽古のまにまに綴っていくだろう。
長柄の鎌を使う流儀は、日本では珍しいようだ。しかし、江戸期の百姓の平時の護身武器としては、これほど優れたものはない。
鎖鎌の流儀が多く残って、薙鎌を使う流儀が少ないというのが、私には解せない。
何はともあれ、古術の稽古をすると私の機嫌はすこぶるよくなる。
天神地祇に感謝して、週一回、古術を楽しむ。幸せだと思う。