令和2年10月3日。午前の部。晴れ。風門館本部道場。
行者:木霊丸氏。稽古者M師範。
内容:得物護身
豊前福光派古術得物第1法:元手(太刀術)・変手勝(奥伝)
1本目:一文字、初手:柄打陰、真名手:柄打陽、変化:蹴足陰陽
口伝:迎え足、勝ち騰げ、押し込み、釣り合い
2本目:叩き、初手:素首、真名手:肘遣り、変化:蔦絡
豊前福光派古術得物第3法:本手(薙鎌)素振り足12法
第1法:歩足、初手:袈裟車、真名手:折袈裟、変化:袈裟真向
脇構
第2法:迎足、初手:真向左右遣
平構
コロナ騒動で、3月から閉館を余儀なくされ、7月の解除から、得物の稽古は野天で、再開したが、その後、8月だったか、大任町B&Gが、いち早く、貸し出しをしてくれたために、大任町B&Gに移転。そして、9月からは、福智町武道館。
この間、コロナ休館のため、もともと少ない風門館は、行者も激減。
そこで、木霊丸氏に、無理を言って、体術総合の方に出てもらい、合同稽古の形を取ったが、日本拳法道と古術の得物芸法の同時展開は無理がありすぎた。
さらに、M師範が、薙鎌をやりたいと常々言っており、日本拳法道・福光流の組討・福光流の太刀術・薙鎌術の4法を合同で、やっては見たが、やはり無理。
季節も10月となり、野天での稽古もしやすくなったので、本日より、得物護身コースの再開となった。
しかし、日本五大捏造流儀に数えられている、福光流の、しかも、薙鎌をやりたいと言う人が、世の中に三人もいるとは思ってもみなかった。
世の中には、物好きがいるものだとつくづく感心している。
しかし、やはり、古術の稽古は楽しい。日本拳法道も好きなのだが、やはり、古術の方が、より、機嫌が良くなる。
絶命危惧種の古術だが、絶滅したら、それは、それで仕方ないと諦念している。
生きている間、稽古が出来る間、木霊丸氏に一手でも伝え、自分が稽古が出来たら、それで、満足。
今考えると、先代も、先々代も、そんな気持ちだったのだろう。そんなことを考えながら、この稽古禄を書いている。