令和元年11月16日。土曜日。午前の部。晴れ。
田川郡香春街福光谷風門館本部道場。
行者:木霊丸氏。
稽古内容。得物護身。
豊前福光派古術 得物第3法本手 薙鎌素振足12法
一本目:袈裟車 初手:袈裟車、真名手:折袈裟、変化:袈裟真向 袈裟胴・薙払
裾払 歩足
二本目:平構左右 初手:真向、真名手:籠手打、変化:袈裟胴・薙払・裾払 踊足
三本目:舞袈裟 初手:舞袈裟、真名手:袈裟胴、変化:薙払・裾払 舞足
四本目:踏替足 初手:袈裟真向、真名手:真向、変化:突、籠手
五本目:入身 初手:綾足、真名手:抜胴、変化:蜘蛛足四方八方
六本目:突入 初手:突入、真名手:袈裟真向、差足・寄足・捻腰
七本目;置構
七本目:勝騰
八本目:横撃
十本目:見栄突 初手:筒棒、真名手:見栄突
十一本目:逆手
十二本目:飛足
本手変手稽古。
30年以上、稽古してないのにやってるから、順番を忘れてる。稽古しながら、思い出し、思い出しやってる。技は、覚えているが、順番を間違ってることが多い。
やりながら、身体の中に違和感があって、それで、思い出す。しかし、身体は覚えているから不思議なものだ。
古術のいいところは、人を必要としないところ、二人いれば、十分なので、稽古の度に満足している。
特に、変手稽古が楽しい。本来は、太刀隊薙鎌でやるが、素振り足から、そのまま稽古するので、薙鎌対薙鎌でやる、木霊丸氏も元手でけっこう、長いので、薙鎌の変手稽古もどんどんついてくる。
思いも付かない発想・パターン。それを学ぶのが面白い。詰め将棋や詰め碁に似ている。ここらあたりが、古術の楽しさで、これをやり始めると脳が活性化して、喜びに満ちあふれる。
裏山には、昨年の大豪雨を生き延びた石蕗が咲いている。群生復活までには、時間がかかるだろうが、今年も咲いて、ほっとしている。
12代目が、春のシャガと秋の山吹の咲く限り、古術と福光党は滅びないと誓約したと伝わっている。
確かに、古術は、まだ滅んでいない。そして、私も誓約を守っている。
多分、世間的には、どうでもいい古術の文化が私は好きで残したいと思っている。
来週も楽しみ。それが一番の幸せである。天神地祇に感謝して、日々を過ごしている。