日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門館徒然。マタドール作戦。あるいは、猛牛対策。田川郡福智町武道館 2023・11・26

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風門館徒然。マタドール作戦。あるいは、猛牛対策。田川郡福智町武道館 2023・11・26

 

行者:木霊丸氏・八咫丸氏・弦音丸

 

稽古内容 体術総合・体術護身

 

豊前福光派古術 得物 小太刀・バチ術 

素振り足 

第1法:迎足、第2法:踊足、第3法:歩足、第4法:舞足陰陽

第5法:刺腰

 

小太刀脇勝 1本目:刺し、2本目:初花、3本目:肩車、4本目:風車

5本目:縦車 初手・藤一文字

 

豊前福光派古術 素手第三法 組討

 

1本目:腰車、2本目:鉢返・鉢落、3本目:鉢回、4本目:前落

5本目:大外掛、6本目、大外刈、7本目:蹴手繰大外、8本目:小内・大内

 

日本拳法道形 横受けの形(初段)

 

試合対策 突っ込んでくる重量級への対処=猛牛対策・闘牛士戦法

 

1カウンターの直蹴り。

2舞足を使っての腕刀打ち、同じく右鉤突きからの左回し蹴り

 

風門館事務局 0947・32・3550 kirara.1958ss@gmail.com

代表福光まで

 

試合後、2週目の稽古。内容は、同じ。12月までは、体を休めるために、競技用の稽古は控え、護身用の稽古を増やすことにしている。

 

小太刀は、初めての人が多い。しかし、木霊丸師範が、中伝までは、教えられるので、護身体術コースに希望者があっても、十分対応できる。

 

風門館の難しいところは、基本は、日本拳法道競技法を念頭に稽古しているところにある。従って、古術福光派の手業は、競技に使える組討・掻取が主で、護身用の手は、拍子取を中心に毎週、一手から二手稽古するだけなので、もう少し護身用の手業を増やしたいのだが、大会が近づくと、それどころでは無い。どうしても、競技用の稽古主体になって、壮年部には、かなりハードな稽古となってしまい、これでいいのかと悩むときが多々ある。

 

日本拳法道連盟では、40歳以上を壮年部とし、壮年と女性に関しては、大会NGでも、昇級・手段審査を受けることが出来る。

 

壮年部は、昇級・昇段を目標に稽古するのが基本である。ただし、大会は強制はしないと言うのであって、出たい人を止めることもない。ただ、大会に出ないと昇段させないということは無いと言うだけだ。

 

逆に、40歳未満は、大会出場歴が無いと黒帯は出さない。今は、多少ゆるくなっているので、初段までは、他流試合経験が無くても允可するが、二段以上は、福岡武道館のコートに立ったことの無い人間には、允可しないのが基本である。

 

元々、日本拳法道連盟は、防具着装で安全性を図りながら、何でもありの他流試合・異種格闘技戦をやるために発足した団体なので、<他流試合をしてなんぼ>と言うのが、我々には染みついている。

 

ただ、壮年部にそれを求めるのは過酷なので、今から、15年ほど前、以前の風門同志会を発展解消して、風門館として、再出発する際に、得物も含む鎌倉古流豊前伝福光派古術も併伝する道場としてやっていこうということになり、以来、現在まで、両流併伝道場として活動している訳である。

 

だから、大会には出ないが、護身用の手業はやりたくないという格闘技指向の壮年は、歓迎していない。風門館の稽古内容は、総合格闘技を含む、総合武道なので、動画などのワンショット・ワンシーンだけ見て、自分の思い込みで、稽古に来て、色々要求されても、こちらとしても迷惑なだけだ。

 

特に壮年部は、大会に出るか。出ないなら、護身用の手も稽古してもらうということになる。また、逆に、得物だけしたいと言う人もたまに来るが、その場合。コースが別なので、日本拳法道の段級発行はない。

 

また、護身体術コースでも、風門館では、3段まで、55歳までは、本人の無理にならない程度で乱取りはしてもらうことになっている。乱取りNGで日本拳法道の段級審査は門前払いなので、その点も明言しておく。ただし、福光流の段位だけで良いというなら、乱取りNGでも、歓迎している。

 

一昨日の稽古は、風門館唯一の現役、千手丸師範補が、欠席だったが、今回の大会の負けた原因を分析sきてに、対策を行った。

 

この他流試合における、色々と起こるパターンを分析し、その対策を練る。ここが、日本拳法道の一番の醍醐味では無いかと思う。

 

研究できる。創意工夫が自由に出来る。この自由さが、堪らなく魅力的であった。

 

31歳で、日本拳法道連盟に加入する以前、私は、形稽古武道しかやったことがなかった。形稽古は、形稽古の楽しさや奥深さがあるのだが、日本拳法道の自由な気風は、私には新天地であった。

 

世の中に、こんな面白いものがあるのかとほんとに、のめり込んだ。

 

今回、師範補が負けたタフスのM選手は、柔道初段で、かつ、柔道ベースの総合をやるタフスで打撃も含めて稽古している。

 

千手丸師範補と3度対戦して、千手丸師範補が、二度勝っているが、3度目の今回は、相手の圧がとにかく凄かった。最初の立ち会いで、体も心も下がったのが、完全な敗因だ。

 

しかし、精神論を言うのは、私は好きではない。

 

私は、現役時代、63K前後で、無差別級のトーナメントに7回出ている。それ以外でも、柔道4段。体重80K、身長180代の県警の逮捕術の教官クラスと二度昇段審査で当たったことがある。

 

常に、猛牛のブルファイトに押し込まれ、苦戦して来たので、猪突猛進型のブルファイターにどう対処するかも研究してきた。

 

千手丸4段は、体重85K前後あるため、自分自身がブルファイター型だった。そのため、自分よりもでかい相手を苦手とするところがある。

 

年齢的も45歳と、やはり、猛進が出来なくっているのも原因の一つだ。

 

ここからは、小回りのきく闘い方も身につけないと体力・体重で押しまくるだけでは通じない年齢になっていると思う。

 

来年3月。佐賀の唐拳杯に向けて、巨神兵や、猛牛にどう対処するのか。私の経験値を伝えたい。

 

また、試合に出ない壮年部も、共に対策を稽古する中で、日本拳法道とは何かを知ることになるだろう。試合に出なくても、良い指導者になることは出来る。

 

大事なことは、本質は何かが分かっているかどうかにかかっている。防具着装とは言え、日本拳法乱取り競技法は、アマチュアとしては、かなり危険な部類に入る。

 

一歩間違えれば、大事故につながる。人の命を預かる指導者して、何が大切なのか。その点を考え尽くす指導者を育てていきたいと考えている。