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風門館徒然 護身武道・生涯武道・競技武道の違いについて語る。#田川郡福智町武道館 2023・6・18
令和5年6月18日。日曜日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館。
行者:千手丸氏・常磐丸氏・千木丸氏・八咫丸氏・上羽丸氏。
稽古内容 体術護身・体術総合
逆構之事。浅車・浅掛
花手(初伝)12本の中から、
三本目:鉢回、四本目:前落、五本目:大外掛
○日本拳法道連盟形稽古20分
○受け返し
着胴蹴込み稽古 直蹴り三種・横蹴り二種・サイドバッグからの回し蹴り二種×5本
○鍛錬手合(乱取り稽古)
鍛錬手合L1 1分・3R 全員
鍛錬手合L4 変手ルール。90秒×2R
風門館事務局 kirara.1958@gmail.com 代表福光まで。
6月11日のCRASSOを終えての最初の稽古。選手は、ダメージがあるので、激しい稽古は無し。
聞いてる方からするとくどいかも知れないが、競技が終わったタイミングだからこそ、風門館の理念について、再度確認を行う。
風門館は、<護身・健身・修身の三位一体を図ること>を掲げ活動している。
では何故、競技武道なのかというと、当たり前の話しだが、今の世の中で、街中の実戦とか、よほどのことが無い限り、あるものではない。また、騎馬戦や棒倒し・組み体操も、学校教育で禁止されている昨今。
コンタクトスポーツの経験そのものがない人間も増えてきた。そういう人たちに、形稽古だけで護身実用等のは難しいし時間がかかりすぎると言うのが私の持論だ。
だから、徒手総合武道である日本拳法道で乱打戦を経験し、うちゃぐちゃになる経験は大きいと思っている。
警察の逮捕術や自衛隊の徒手格闘が、日本拳法を採用するに到った必然性というのは、ごちゃごちゃした疑似乱戦体験の必要性があるからではないだろうか?
ただし、防具着装でも、100%の安全はない。それが競技武道の厳しさである。
日本拳法道アは、寝技10秒制限以外、ほぼ禁じ手が内ない。アマチュア競技としては、源流の日本拳法より、空道に近い。
足関節までOkだから、一歩間違うと大事故につながる可能性は十分にある。となると、仕事はどうなるんだという矛盾が起きて来る。
護身のために、武道を学んで、競技で事故って、仕事を失い食えなくなったら、それこそ、護身でもんなんでもなくなる。
この矛盾をどうバランスを取るか?それが私の35年間だった。
競技・護身・健康、この相矛盾する三点をどうバランスするか?
難しい問題なのだが、我々、風門館の設立の基本は、あくまでも護身実用にある。そのための鍛眼・練胆の一つの手段として競技武道はあると言うのが常々主張していることである。
特に平均年齢49歳の、風門館にとって、競技での事故・怪我は、致命的である。
だから、競技に出るにあたっても、勝つことより、敢闘してかつ無事に帰還することを最大の目標として稽古メニューを組む。
スポーツ競技として、勝ち負けに拘るのであれば、プロの指導するジムに行って、その競技ルールに特化した練習をするのが合理的で有る。また、そうしないと勝てないし、競技武道や格闘技の試合というものは、そもそも論だが、そんな甘いものではない。
そういうことを理解した者だけで、今後も運営していくという話しを確認して、古術の拍子取りの稽古から再開した。つまりそういう道場なのである。