https://www.youtube.com/watch?v=SD1NYFpGGL0
風門之儀2022。千木丸新初段。黒帯までの軌跡① 令和2年秋。田川郡福智町武道館。
本日、千木丸新初段のネームと日本拳法道連盟の刺繍の入った黒帯が届いた。刺繍に時間がかかるので、一月程後になる言われていたので、思ったより早かった。
賞状は、既に届いているので、今週日曜の稽古の日に、八咫丸氏の三級の賞状と一緒に渡したい。
風門館のような小さな道場では、一人の黒帯を出すのに、ほんと苦労する。いや、苦労するのは本人なのだが、3年続く人を探す仕事は私なので、その人集めに苦労する。
日本拳法道自体に知名度が無いので、まず認知されること自体が一苦労。更に、この田川地区には、現在私が知っているだけで、プロの指導するKBジムが、6箇所、総合系のジムが2箇所。これに、空手・拳法の各流派をあわせると、習う側より教える側の方が多いんじゃないかと思えるくらい過当競争を強いられている。
道場自体が、生き延び乗るのに必至だ。
そんな中、やっと入った新人も、昇級審査前に辞めて行く。あるいは、それを乗りこえて、この人は黒帯まで行くだろうと思っていたら、だいたい、茶帯を取って辞めてしまう。
なんで、辞めて行くのか?理由はそれぞれあるだろうが、基本的には痛いから辞めて行く。
風門館では、乱取・組手の類いは、順序立てて、無理のないようさせていくのだが、それでも、あくまでも武道であることには変わりない。
いくいらゆるい稽古と言っても、全く痛くもなく、きつくもない武道は存在し得ないのではないだろうか?
この動画は、千木丸新初段が、初めての昇級審査に臨んだ時のものだと思う。
レベルは2。防具付き、面当て止め・他フルコンタクト、打撃のみ。
風門館では、この自由組手L2が、5級審査の基準だ。しかも、この当時、普段の鍛錬手合(組手のこと)も、ほぼ、毎度L2で取っていた。
また、千木丸新初段が入った頃は、他流からの出稽古組みと風門の黒帯重量級連中が揃っていた頃で、入門のタイミングとしては最悪だった。
その中で、もまれて遂に、黒帯に到った。46歳からのチャレンジである。
ちなみに、この時の昇段審査の対手を務めているのは、この一年後にアマシューティングの全日本を取った現役バリバリ君だったから、L2でも、ローが効く。
毎週アザだらけだったといつか聞いたことがあるが、黒帯を取るためには、多少の苦行も必要であろう。
これでも、源流の日本拳法やフルコン空手からすると大甘である。
それでも、この3年間、色んな経験をしたことだろう。その苦労が、初段・黒帯という見える形で示されるのが、武道の良いところだ。
今の、メンバーで、千木丸新初段の過去の激闘を知っているのも私と千手丸三段だけになったが、初めて黒帯を締めるとき、色々な思い出がよぎることだろう。
今後は、指導員補として、風門館の運営にも当たらなければならない。また、一年後には、すぐに二段の昇段審査が待っている。
目標は、各自で決めるというのが風門スタイルなので、新たな目標を決めて、御道の行を歩き続けて欲しい。
風門館事務局。0947・32・3550。代表福光まで。