https://www.youtube.com/watch?v=wZCSm_Isi6g
日本拳法道連盟の最大の特色は、防具付きで安全性を担保した上で、他流試合を行うというところにある。
だから、無理はさせないといいながら、結局、他流との立ち会い稽古に巻き込まれる。これも、黒帯が生まれない一つの原因になっているかも知れない。
千木丸新初段。47歳・5級の頃。風門館にとっては、伝説の人である秋月流柔術・宮崎宗範と、レベル2だが、立ち会い稽古をさせてもらっている。
我々の若い頃、「トーナメント荒し」と言うのが流行っていた。宮崎宗範は、九州では、一番のトーナメント荒しだった。
宮崎宗範、この時、55歳。元プロレスラーでもあり、オープントーナメントの大会なら、総合系から、打撃系まで、何でも荒らしまくった人だ。
その宗範から、直接手合わせをしてもらったのも、千木丸新初段にとっては、誇るべき事だ。
こうやって、気がついてみると、いつのまにか他流との立ち会い稽古の経験値が積み上がっていく。それが、日本拳法道の一つの特色である。
この3年間を耐えて、黒帯となる。
稽古自体は、無茶・無理はさせないのが、風門館の特色だが、どうしても他流との立ち会い稽古に臨まざるを得なくなる。
しかも、他流からの出稽古組みというのは、自信があるから出稽古に来るのであって、基本、風門とはレベルが違う。
そういう中で、47歳の男がもまれて、耐えていくのだから、出来るようで出来ない。
誰でも取れるのに、誰でも取れない黒帯の謎の一端がここにある。
風門館事務局。0947・32・3550。代表福光まで。