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柴田淳 東京。1978年・小倉城にて。


柴田淳 東京 Tokyo Shibata Jun

 

https://www.youtube.com/watch?v=7Qx-FLCGZr4

 

切ない・哀愁を帯びた声だなと思った。カバー曲は、好きでは無いが、これは、マイ・

ペース(1974)を越えているかも知れない。

 

この曲を聴くと、いつも、トリップする。1978年の小倉城に。

 

祥子、一年半ぶりに出会った君の赤い唇が妖艶だった。多分、君はロングコートで来るだろうと思い、従兄弟から借りたやや古びた俺のロングコートは、似合ってなかっただろう。

 

冬枯れの小倉城公園。歩いたり。話したり。ベンチに座ったり。

 

君の話す<友人>と言う肩書きの男について、気がつかない方がおかしい。

 

俺でも、分かるわ。

 

憧れて、恋い焦がれ、想いを募らせ、大学に受かりさえすれば、君と会えるとかたくなに思い込み、英単語を暗記し続けた、暗い一年間。

 

合格して、すぐに手紙を書いた。

 

そして、ようやく会えた、君は、もう大人になっていた。ああ、俺は感じていた、君がもう女になっていることを。

 

分かってはいたが、それでも、いいとは思っていたが、君の告白の手紙を読んだ後に、返事が書けるほど、俺は世慣れていなかった。

 

思った以上の目眩のために、返事は、半年遅れ。君の怒りを買った。

 

恋い焦がれ、憧れ続け、欲し続けた少女でも有り、女でもあった君。

 

故郷を離れて、遠い短大に通う君の、卒業するにあたっての決意に、迷い続けた俺は、怒りの返事の前に、泣けそうで泣けなかった。

 

その変わり、新幹線で帰っていく、あの小倉駅の情景を忘れない。

 

東京へは。もう何度も行きましたね。そう、俺の心だけは、いつも君と一緒に暮らしていた。

 

この歌が、俺と君の思い出の夕闇に重なる。

 

互いに、その生存さえ知らないながら、俺には、君の赤い唇とロングコート姿が忘れられない。

 

これからも、この歌を耳にすると君のことを思い出す。君の記憶の中に、俺がいないと分かっていても。

 

切ない・甘い気分を与えてくれたあなたに感謝だ。思い出を重ねて、その思い出のアルバムをめくりながら、俺は死んで行くんだけども、この年になると、その思い出があるということそのもが嬉しい。

 

好きだった。祥子。名前出してもいいだろ。どうせ、君は見ないし。お互い、死んでいく。

 

今更、人に知られても、痛いほどの過去でも無し。もし、これを見つけて怒ったとしたら、謝るしか無いけど。

 

君が、まだ、生きていて、万が一、これを見つけたら、「相変わらず馬鹿」と言ってください。