日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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平成30年度 日本拳法道連盟(木立派)昇段審査。

 

 
 
今回の昇段審査で、宗家から<ぎりぎり合格>と言われたが、ほんと、出来が悪い。しかし、これが、不思議なもので、年季を重ねるにつれて、次第に形が整うのである。
 
その際、何で整えるのかというと、やはり、形の修練に尽きる。風門は、だいたい、試合をしても綺麗だと言われる。綺麗というのは、結局、バランスの崩れがないことだと認識している。
 
立ち技之場合。フォームとバランスが崩れると美しくない。日本拳法道ルールのような乱打戦の場合。特に、そこが顕著に表れる。乱れているのに、乱れていない。立ち姿の美しさ。
 
これは、ひとえに形の修練によってもたらされる。風門は、日本拳法道形を重視しているので、<形の風門>と呼ばれるくらい稽古を重ねる。
 
日本拳法道形は、一見すると地味だが、日本拳法をベースとした打撃理論のエッセンスが凝縮されており、全部で36本にまとめられているこの形を徹底的にやれば、打撃に関しては、ほぼ過不足無く動ける。
 
形を増やすのは簡単だが、わずか36本に煮詰めるのは、難しい。恐らく、宗家の最大の功績では無いかと思う。
 
この36本をやり抜けば、日本拳法の形・KBのコンビネーションなど見ただけで理解できるようになる。ある意味。恐ろしいくらいの秘伝である。
 
だから、風門も日本拳法道形の動画をUPすることはない。
 
我々、風門は、年二回。昇級昇段審査の折りに、全員で、宗家から直伝で、形を習い修正を受ける。そして、少しずつより奥の深い口伝を受ける。
 
ここらへんの伝授の仕方は、やはり古典武道的と言える。
 
今回も細かい口伝を受けた。ちょっとしたこつ。それがいわば秘訣で有り、昔なら秘伝だったんだろうと思う。そのちょっとしたこつを知るか知らないかで威力が違い、当たる確率が違ってくる。
 
実戦なら、それが生死を分けるかも知れないし、競技なら、勝敗を分けるかも知れない。
 
無論。5段の私と3段の千手丸氏と初段を受けた常磐丸氏では、理解の程度が違うことは想像に難くない。
 
ここらへんのぞくぞくとする感じが分かるまで、相当の年月を要する。
 
緊張のあまり、わずか2分の手合いにも関わらず、1分しかもたない。後半の息の乱れが見苦しいが、これも経験なのである。
 
試合とは、また違った重さ・息苦しさ。経験したも者にしか分からないだろう。