日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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新しき古を

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平成19年師走・稲魂之御更衣 古宮八幡神社

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写真提供 「おやじの魅力」のおやじさん。<http://blogs.yahoo.co.jp/yasu1233jp

 

神前の石段の前に、佇む蜘蛛は、何故に己が蜘蛛であらねばならないのか?
と考えるのだろうか?
蜘蛛は、蜘蛛であることに、疑問も持たず、生き、そして死んでいくのであろうが。

二拝も二拍手も知らない。
(それすら、明治以降に国家神道として、

     統一された儀礼であることを知らない人も多い。)

 

賢しらな、人の決めた儀礼など、知るよしも無い。

この雄螺(おら)振る、騒がしき兵(つわもの)どもを、

腕が悪いと、笑っているのかも知れない。

 

神は、この蜘蛛を慈しむ。天と地の狭間にある、

生きとし生けるものすべて、神の御霊の分霊であるから。

 

賢しらなるは人のみ。

分け隔て無く、この神前の石段にのんびりと騒がしき者どもを見物する
この小さき生き物をも慈しむ。

 

古術者は、古術者であることに疑問を持ってはならない。

蜘蛛が蜘蛛であり。その生命を全きするように、

 

古術者も、古術者として、その生命を全きする。

それが務め。風のまにまに生きる。

時に<魔族・風魔・風狂流>とも名乗る由縁なり。

 

平成19年師走23日。<稲魂の御更衣>のワンシーンより。