https://www.youtube.com/shorts/BOJ845_HnQY
令和6年2月11日。日曜日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館
行者:千手丸氏・八咫丸氏
稽古内容 体術総合・体術護身
豊前福光派古術 得物 小太刀・バチ術
素振り足
第1法:迎足、第2法:踊足、第3法:歩足、第4法:舞足表裏
第5法:刺足、第6法:雀足、第7法:踏足、第8法:追足、第9法:入身・退足
第10法:差足、第11法:小走、第12法:天狗飛
小太刀脇勝 1本目:刺し、2本目:初花、3本目:肩車、4本目:風車 5本目:縦車 初手・藤一文字、8本目:叩き 真名手・舞足陰陽
小太刀:叩き・切羽根
袈裟蜘蛛・白拍子取・裏拍子取・袈裟絞・横蜘蛛・平蜘蛛・逆蜘蛛・八咫烏
馬乗り返し2種・裾固
第1法・横掴 第2法・羽根掴
受け返し稽古 5種 面突・3拍子。2・2拍子・3・2拍子
鍛錬手合L1 素面・素籠手取り 面空撃、他ライトコンタクト 掴みあり。瞬時の投げ可、立ち技のみ 90秒×1R
連絡先 風門館事務局 ☎0947・32・3550
kirara.1958ss@gmail.com 代表福光まで。
上級者二人であったため、かなり高度な稽古をした。内容も豊富。全ては書き切れないので要点のみ記す。
日本拳法道ルールは、非常に優れた乱取り法だが、唯一欠点があるとするなら、グラブ使用であること。
グラブのみの組手しかしていないと、護身として有効な、小袖取りなどの掴み技が発達しなくなる。
そこら辺の兼ね合いが難しいのだが、護身として考えるならば、小袖取りからの引き崩しは、非常に実用的だ。
捌きルールに近い感じになるが、実用性は高いと思う。
古術には、小袖取りという技術があり。これも12法伝わっている。相手の当身を小袖を取って引き崩し、そこから極めに入る。
私は、形として学んだが、現代の過剰防衛に厳しい時代の護身法としては、優れていると考えている。
普段、試合のための稽古に追われ、この35年間。のべ800人教えたが、この小袖取りはほぼ教えていない。
3月の佐賀を見送ったので、次の6月までは、まだ、ゆとりがある。
平均年齢52歳。現役は千手丸師範補一人の現状で、競技に勝つための稽古をしても仕方が無い。
他のメンバーは、健康法や護身法として稽古している。となると、やはり、この小袖取りを体系的に教えた方が先行き各自が指導者として立つためには有効だろう。
先週は、素面・素籠手というと、どうしてもフルコン風になってしまったが、今回は、先に小袖取りのうち、基本の2法を伝授し、この組手法の狙いを説明した後で行ったら、非常に良い出来だった。
負荷も少なく、また、面は寸止めとは言え、素面・素籠手だと緊張感も生まれる。この組手法であれば、古術の極意である、<宇気断ち>の修得も意外と早い。
護身実用としても有効で有り、気走り読みの鍛錬法としても優れている。競技武道であっても、離合いの武道の究極は出鼻技にある。
出鼻を躊躇無く叩ける。そこにも、この組手法は通じている。
やることが膨大だが、当面は、護身実用のための稽古を続けたい。