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風門館徒然 「朋遠方より来たるあり、また楽しからずや」 体験入門あり。#田川郡福智町武道館 2024・1・28
令和6年1月28日。日曜日。午前の部。雨・晴れ・曇り。田川郡福智町武道館
行者:木霊丸氏・千木丸氏・弦音丸氏 体験入門1名あり。
稽古内容 体術総合・体術護身
豊前福光派古術 得物 小太刀・バチ術
素振り足
第1法:迎足、第2法:踊足、第3法:歩足、第4法:舞足表裏
第5法:刺足、第6法:雀足、第7法:踏足、第8法:追足、第9法:入身・退足
第10法:差足、第11法:小走、第12法:天狗飛
小太刀脇勝 1本目:刺し、2本目:初花、3本目:肩車、4本目:風車 5本目:縦車 初手・藤一文字、8本目:叩き 真名手・舞足陰陽
小太刀:叩き・切羽根
袈裟蜘蛛・白拍子取・裏拍子取・袈裟絞・横蜘蛛・平蜘蛛・逆蜘蛛・八咫烏
馬乗り返し2種
寝技・袈裟蜘蛛掛稽古 10秒×3本
立て膝相撲 10秒×3本、足絡みなど稽古
受け返し稽古 5種。特に退き足を使ったコンビネーション
風門館護身体術 弓月手繰里取表裏
鍛錬手合L1 60秒×2R
連絡先 風門館事務局 ☎0947・32・3550
kirara.1958ss@gmail.com 代表福光まで。
門司区から体験入門があった。60過ぎで、空手の経験者、現在はブラジリアンを稽古しているとのこと。
電話で、ざっくりそう聞いていたので、空手も初段か2段くらいの人だろうと、深く考えていなかった。
ところが、説明をしている時に、何と、某有名流派の五段ということが分かって、正直びびった。その流儀の五段であれば、私程度が教える場合では無いので、正直戸惑ったが、更に話していると、昔、私と試合をしたことがあると言う。
え?五種類のルールで15本トーナメントに上がり、100本近く、他流試合を取ったたために、何時、どこで誰と試合をしたのか記憶が定かでない。しかも、面付きの場合。相手の顔が見えてないので、判然としないことが多い。
しかし、話しているうちに、どんどん記憶が鮮明に蘇り、確か、試合中、先生と応援団が言ってたのを思い出した。当時、すごくでかくて、圧が強かったので印象に残っている。今回話しを聞いて、なるほど○○流だから、出てきていたのかと納得がいった。
あの頃、共に30代。まだまだ、いけてると思って、他流試合を闘う一群の群れが、九州にはいた。私もX先生もその群れの一人であることを誇りに思っていた。
1990年代。総合格闘技勃興の時代。流派の看板を背負って、我々は他流試合の戦場(いくさば)をかけずり回っていた。
あの時代を共有した者同士は、不思議と流派の垣根を越えて、一体感というか連帯感がある。「あの頃は楽しかったですね。」と話されていたが、まさに、同感。あの頃の高揚感は、未だに忘れられない。
<昔の栄光にすがって生きてる>と某ブログで批判的に書かれてるらしいが、ほっとけといいたくなる。あの高揚感だけは、やった者にしか分からない。
やったことのない奴からとやかく言われる筋合いはない。
空手五段で、ブラジリアンをやっているなら、もろ日本拳法道ど真ん中だ。ぜひ、門司区あたりで支部を設立して欲しいとお願いした。
最近、ネットでいくら宣伝しても新しい人の問い合わせ・体験入門すら無いので、やる気が失せていたが、そうするとこういう不思議な現象が起こる。
備中の古術稽古会もそうだし、今回のX先生の訪問もそうだ。神様は、やる気を失いつつある私をなぜか逃がさない。こうやってエネルギーを注入されて、また、人集めに奔走することになる。
しかし、楽しい一日だった。
稽古内容は、上に書いた通り。
この日、千手丸師範補は、道着に着替えて、準備運動を始めた時点で、会社から電話がかかり、そのまま、休日出勤。これが、働くサラリーマンの現実である。
仕事の関係上、今回、佐賀の唐拳杯は、無理と判断して、見送りを決定している。従って、2月一杯は、護身用の手を増やすことに決定。
もう少し小太刀の稽古が出来るので、私としては楽しみ。
また、せっかく、X先生が来たので、空手にはないだろう古術特有の足掛け技や、手繰里取り系の手業を堪能してもらった。
名前を聞けば空手関係者なら誰でも知っている某有名流派・五段のX先生に、鎌倉古流豊前伝福光派古術の手業になるほど感心してもらえたので、門中に対しても鼻が高かった。何しろ日本五大捏造流儀の一つと言われている福光派だが、意外と、色んな流派の五段クラスの師範には、評判が良い。
どうも、古術は玄人受けする流儀のようだ。
最後に、鍛錬手合L1。
最近、鍛錬手合のレベルを微妙に調整している。風門館の平均年齢は、今や、52歳。
護身実用と健康・安全面を両立するには、どうすれば良いか?常にそれを研究している。
鍛錬手合L1は、素面・素籠手。面は寸止め、他は、ライトコンタクト。実用時には、手にグラブははめていない。素手で相手の袖を掴む技術は効果的だ。
グラブなしの技術にも慣れていく必要性がある。今年から導入してみたが、評判は良かった。
風門館の基本は、護身にある。競技武道の参加も、護身実用のための一つのツールだと言うのが風門ポリシーである。
従って、40歳以上への競技参加を推奨しないのも、一番は、安全性の問題が大きい。しかし、護身用の乱取りなら、試合に出なくてもいくらでも工夫の使用がある。
そのルールでチャンピンを目指すのが格闘技。勝ち負けよりも多様なルールで試合することの方が、護身実用には有利と考えるのが護身術だと私は解釈しているし、そう説明している。
いつも、いっているが、競技ので勝ちたかったら、そのル-ルだけの練習専一にするのが当たり前だ。
小太刀の稽古をしながら、試合でも勝ちたいとかは、そもそも、不可能である。しかも、週一回2時間。その週一回も満足に来られない状況では、試合に出ること自体があぶない。
護身・健康でやりたいなら、風門で良いが。競技で勝ちたいなら、専門のジムに行った方が良いことは分かりきっている。
風門館は、競技よりも、護身や健康法やりたい、専門的な技術よりも気軽に稽古したいという人のために場を設けている。
今後も、その方針は堅持したい。