https://www.youtube.com/watch?v=Z8PtcwYlmR4
稽古後に、弦音丸氏が、興奮気味に話していたのが、印象に残った。彼の目指す理想のスタイルをS師範の中に見つけたらしい。
人は、身近に理想とするモデルをみつけると急速に進歩するという。合同稽古会の一つのあり方だろう。
何しろ、風門は人間が少ない。しかも、皆、武道歴が浅い。
空手・柔道・日本拳法を体得し、その上で作り上げたS師範の技の切れ、残心の取り方、また、当て止めと言えば、当て止めでコントロールできる力量。
変に強がりもしないし、笑顔で軽々とスパーを淡々とこなす。これが、武道家だと言っても過言では無いだろう。
武道・格闘技未経験で始めた弦音丸氏だからこそ、S師範の姿は、強烈な印象として残ったのだろう。
自信というのは、積み重ねの中からしか生まれない。その、錬磨の積み重ねの中から説得力のある業を出されれば、誰しもが納得する。
風門館もかくありたいと思っている。
私にとって、武道は文化でもある。言葉では無く、肉体によって紡ぎ出される、あるいは、醸し出される非言語的な何か。
そこも武道の魅力だろう。
平均年齢47.5歳の風門館に取って、いきったり、小さな世界で、俺が俺がとマウントをとったりする空気にはうんざりしている。
こつこつと手を練り、技を磨いて、古朴な風貌を得る。そういうものに憧れる年頃だ。
他流派との合同稽古会で、それぞれが、学ぶ小さな体験が、積み重なってやがては、巌となる。
私が言っても説得力はないかも知れないが、理想を掲げることは重要だ。
風門館事務局。0947・32・3550 代表福光まで。