日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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男たちの風門館2022。弦音丸5級(46歳)奮闘中。田川郡福智町武道館。9月25日。

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https://www.youtube.com/watch?v=F_Qbe9fwEDA&t=14s

 

音丸氏が、入門したのが、確か昨年の12月。武道・格闘技未経験で、46歳。

 

風門館は、「大人のための護身教室」謳(うた)って活動しているので、壮年部の入門者が多い。

 

その際、困るのが、40歳以上の人に、どこまで組み手をさせて良いのかという問題である。

 

基本的に、日本拳法道連盟では、現役は、30代までで、40歳以降は、大会出場などは、志願制にしている。しかも、将来にわたる後遺症や大会などでの怪我の心配もあるので、むしろ推奨していない。

 

にも、関わらず、風門館・壮年部5人は、元気がいい。平均年齢47歳にも関わらず、組み手をしたがるので、私も迷いつつ、また、体調などを聞きつつ、慎重にさせているところである。

 

それにしても、弦音丸氏の成長の軌跡は素晴らしい。10ヶ月で、L2がこなせると言うのは、非常に速いスピードだ。

 

第7回風門祭では、一番経験値が浅いまま、面打ち抜きのL3に挑む訳だが、普段のマススパーとは違う意味での貴重な経験を得ることになるだろう。

 

12月には、茶帯昇進が控えている。

 

46歳・未経験者でも、わずか10ヶ月でここまで来れる。武道をやりたいが、一歩踏み出す勇気が無いという声をよく聞く。

 

それは、そうだろうと思う。しかし、風門館では、無理・無茶は、決してさせない。特に、壮年部には、大会や激しい組み手の強要などは一切無い。

 

あくまでも、志願制である。

 

また、各個人の年齢・経験値・稽古の目的・身体能力などを観察しながら、全く当てない遠当て・L0から組み手も始めるので、安心して欲しい。

 

と同時に、本人がやりたいというのなら、特に止める訳でもない。

 

風門館のポリシーは、「自分の稽古量・目標は自分で決める。」というところにある。

 

それぞれが、達成したい目標を決め、それに向けて淡々と稽古する。それが、風門スタイルだ。

 

風門館は、自己肥大した妄想など微塵もないので、我々のような市井に暮らす凡夫は、最高でも、冬の英彦山を登るのが精一杯で有り、それ以上を望む人には、プロや、あるいは、強さで有名な道場に行くことを勧めている。

 

私は、九重山英彦山・福智山などの誰でも登ろうと思えば登れる低山・登山の稽古場として、風門館を運営している。

 

しかし、英彦山であっても、夏場でさえ、霧が出れば、一気に温度が下がり、動けなくなる人間がいる。また、一歩間違えれば、道に迷い、足場が崩落しての死が待っている。

 

山を舐めている人間は、そういう場面で恐慌を引き起こす。武道も同じだ。

 

風門館のようなゆるい稽古でも、L2になると、ローキックが、がんがん効いてくるので、稽古の後、アドレナリンが引いてくると、痛みがすごい。

 

その壁を乗りこえながら、茶帯となり、黒帯となっていく。

 

人は成長する物語を好むという。その点、武道は、段・級という分かりやすい目標をたてることができる。それが、単なるスポーツとは違う点だ。

 

今度の風門祭に、初出場の4人は、武道・格闘技での公式戦の経験が無いと聞いている。

 

稽古の鍛錬手合と試合での組手は、同じルール・同じ強度であっても、全く違う。

 

その緊張感を味合わせたいという気持ちも私の中にはある。普段はゆるい稽古で良いのだが、一方、武道の、<武>の部分の厳しさを、それぞれの耐えられるレベルで味合わせたい。

 

いずれ黒帯となって指導する側に回る時、その経験がやはり大きくものを言う。

 

試合稽古も、後一月だ。ひとり、残り、10本ほどの辛抱で終わる。人は、たかが福智山と言うかも知れないが、山頂の風は、最高である。

 

苦行を積んだ者に天神地祇から恵まれる風は、最高の贈り物だ。是非、それを味わって欲しい。

 

風門館事務局。0947・32・3550.代表福光まで。