日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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日本拳法道連盟 風門館 令和4年度夏季昇級審査会 自由組手演武・L2.5(首相撲・クリンチから投げ有りルール) 千手丸三段(45歳)VS千木丸1級(49歳)

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日本拳法道連盟 風門館 令和4年度夏季昇級審査会 自由組手演武・L2.5(首相撲・クリンチから投げ有りルール) 千手丸三段(45歳)VS千木丸1級(49歳)

 

過去、33年間で、述べ800人以上を教えたが、そのうち、柔道有段者は、3人しかいなかった。

 

残りは、ほとんど未経験者か、空手・拳法などの打撃系出身者が多かった。

 

私が、打撃のマススパーなどは、比較的早い段階からさせるのに、投げ有り総合ルールには、慎重であることを、門人は、訝(いぶか)しがるようだが、それは、投げ有りの怖さを知らないからだ。

 

確かに、打撃も怖い。日本拳法道のような、面有りルールでも、過去、顎関節陥没・顎関節複雑骨折・頸骨骨折・脳震盪による救急搬送など、数々の事故を見てきた。

 

防具付きで安全性を確保しているとは言え、完璧な安全は、打ち抜きである以上あり得ない。

 

若いときなら、いざ知らず、40代での大怪我は、職務上非常なマイナスとなる。それをどう防ぎつつ、護身実用としての、間合い・拍子取り・気走り読みを鍛錬するか?常に、そのバランスの取り方を模索しているところである。

 

以上のように、打撃に関する、私の危惧に関しては、初心者・打撃経験者も、即座に理解し、共有できるのであるが、不思議なことに、投げ技に対する、私の危機感はあまり理解されない。

 

日本人の不思議さだが、柔道の経験が無いにも関わらず、組み技になると、皆柔道をやろうとする。恐らく、TV等で、オリンピックや世界選手権などの、映像を見て、インプットされているせいか、投げ技に対する危機意識は薄く、極めて鈍感とも言える。

 

世界の一流選手は、投げるだけで無く、受け身も一流なのだ。だから、目立って事故が起きないかのような錯覚に陥るようだが、投げは怖い。

 

受け身が下手だと、首の骨折、後頭部の強打による脳震盪、畳の上でも、どんな事故が起きるのか想像が付かない。

 

本来の、防具式徒手総合武道・日本拳法道ルールは、寝技10秒制限以外には、あまり禁じ手というものがない。アマチュアルールで許可されている手業であれば、概ね使えるのが日本拳法乱取り競技方の最大の特色である。

 

風門館では、その本来の日本拳法道ルールを基準のL5と位置づけて、初心者であっても、3年かければ、その段階まで、持っていけるよう、全く当てない、遠当てのL0~L5まで、細かく鍛錬手合(組手)のレベルを設定している。

 

この動画のL2.5とは、面当て止め・他フルコンタクト・首相撲及びクリンチからの投げ有りルールを指している。

 

打撃だけのL2に、投げを付加しているところが特徴だ。

 

ただし、この段階では、背負い・裏投げ・大外刈り・双手刈りなど、首を折る技・後頭部を強打する技は禁止である。

 

眼目は、接近戦にまず慣れさせることと、クリンチで終わらない、むしろクリンチからが、本番である本来の日本拳法道ルールへ接続することにある。

 

40代の門人は、この段階まで、出来たら、初段というのが、私の目安である。

 

未経験者の場合、通常、入会から3年で、初段に到る。その間に、毎週1時間は、古術福光派の組討技法や護身用の関節の手を形稽古で修練する。

 

形稽古であっても、2年ほどすると、かなり受け身が取れるようになっている。その段階が、茶帯である。

 

茶帯以上になるとこのL2.5で、投げられるという体験をし、当身から、組討への瞬時の切り替えを脳に刻み込んでいく。

 

そういう行法を通して、総合ルールへと安全に導いていく。

 

千木丸1級(49歳)、今年、9月に、黒帯に挑戦させるつもりである。入会してから、3年ほどたっているが、途中、コロナによる断続的な閉館で、稽古が途切れ途切れになってしまったので、通常より、時間がかかっているが、ペースとしては、早い方だ。

 

ここからは、当分、このL2.5で鍛錬手合をこなし、本来のL5を二段で、取れるようになれば十分だろうと考えている。

 

防具式徒手総合武道・日本拳法道に興味を持たれた方は、事務局に連絡をください。

 

風門館事務局。0947・32・3550。代表福光まで。