https://www.youtube.com/watch?v=F-dJN0Sxerg&t=3s
風門之儀2022 自由組手レベル4という壁。千手丸三段(45歳)VS八咫丸3級(47歳) 田川郡福智町武道館 9月25日。
私が、田川に日本拳法道を持ち込んでから、既に33年の月日が流れている。その間、約850人ほどを指導したが、このレベル4までに到達した者の数は少ない。
風門館の自由組手・鍛錬手合レベル4とは、本来の日本拳法道ルールを基準レベル5として、その一歩手前を指す。
面を当止にしているところだけが違う。
投げ・関節・絞め・寝技10秒は、このレベル4から始めて行う。通常、未経験者の場合。このレベル4に到達するのに、週1回・二時間だと三年かかる。ちょうど初段を取る頃からこのL4を取らせるのが通常だ。
初心者や打撃出身者は、私が、この投有り総合ルール対して、異常に慎重なのを不思議がるようだが、当然理由がある。
まずは受け身の問題だ。日本人は、自分が柔道をやったことがなくても、TVで柔道の試合を見ているからか、打撃は怖がるのに、投げに関しては、非常に無頓着なところがある。
しかし、畳の上でも投げは怖い。受け身が十分でないと、最悪、首を折る、後頭部を強打するということを知らない人が多い。
膝をつく背負い・大外刈り・裏投げなどは、非常に危険な技だ。
だから、受け身が十分取れないとこのレベル4はさせられない。
しかし、日本拳法道は、防具空手ではない。打撃・投げ・関節・絞め・寝技10秒の総合ルールであり、その総合ルールの中で、他流試合を行うと言うのが、本来の日本拳法道のあり方だ。
従って、打撃しかできないのでは、それは、日本拳法道ではないと言うのが、私の持論で有り、かつ、風門館の考え方のベースとなっている。
八咫丸3級。空手・ボクシング・KBの経験があるので、打撃だけなら2段の実力を持っているが、組み技の経験は0だった。
昨年4月に入門して、途中、コロナの関係などで、稽古が中断したこともあるが、ほぼ毎週熱心に稽古に来ている。
組討は、まだ、日が浅いが、身体能力が、47歳とは思えないくらい高いので、投げも日毎にうまくなっている。
茶帯で、このレベル4に到達した例は、40代では二度目のケースになる。
46歳からでも、総合ルールが出来る。それを証明したことの意義は大きい。
風門館は、護身と生涯武道をテーマに活動しているが、一方で、流儀としての日本拳法道を守るための活動も忘れてはならない課題だ。
そのためには、やはり、このレベル4までは、40代でも到達させたいというのが、私の目指すところである。
武道の稽古と言うのは、普段は地道である。その地道な稽古の先に、新しいレベルが現れ、それを克服していく。
それが、御道の行たる所以だと思う。
現在、壮年部5名・トライアル1名ながら、このレベル4まで到達した人間が3人いる時点で、誇らしい。
これからも、安全性に配慮しながら、先達として、後進が、壁を登るのを手助けしたいと考えている。
風門館事務局。0947・32・3550。代表福光まで。