日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門之儀2021。修身とは何か?48歳&46歳の鍛錬手合L2から。田川郡福智町武道館。12月12日。

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https://www.youtube.com/watch?v=YEBlD0thaFQ

 

風門之儀2021。修身とは何か?48歳&46歳の鍛錬手合L2から。

田川郡福智町武道館。

 

風門館は、「護身・健身・修身の三位一体を図る」ことを目標に掲げて、週一回2時間。稽古をしている。

 

護身と健身は、分かりやすいのだが、「修身」が、曖昧模糊として分かりにくい。

 

「修身」。文字通り、身を修める。我々は、凡夫なので、難しいことを要求しているわけではない。

 

ただ、週一回、確実に稽古に来ること。それが、出来ること。それが、風門の求める「修身」である。

 

それだけかと、思われるかも知れないが、この、日曜日。毎週。午前2時間の稽古。これを続けるのは、生やさしくはない。

 

1年・2年は続く。しかし、3年となるとなかなか、難しい。3年で初段。

 

二段は、4年で取れる。

 

え?4年で2段?簡単に見えるだろうが、そう容易では無い。

 

まず、基本的にはだが、日本拳法道連盟では、40歳未満の者で、秋の福岡武道館大会のコートに一度も上がったことのない人間には、黒帯を出さなかった。

 

しかし、組織が脆弱になったので、今は、福岡武道館に上がったことのない、30代以下でも、初段は出すが、二段になると、基本出さない。

 

それで、大半がやめていく。

 

防具付きで大袈裟なと言われるが、現実問題そうなのだ。

 

防具を着けて、安全性を確保しているといいながら、それは、あくまでも、他の過酷なルールに比べたら、安全といっているのであって、けっこう、事故も起こる。

 

3年目くらいになると、そういうのがだんだん分かってくるから、福岡武道館のコートに上がらないまま、去って行く。

 

それ以前に、40代でも、慣れてきたら、このL2は、けっこう取らせる。

 

40代での、L2は、かなり過酷だ。見た目では、理解できないが、面当て止めでも、かなり当たるから、頭に、ずんと来る。

 

他は、フルコンタクトだから、手・足に、あざが出来るのは当然であって、気にしたこともない。結局、そういう世界になってしまう。

 

となると、酒が飲めない。女遊びとか、賭け事とか、まったく、無理だ。

 

仕事をして、家庭があって、田舎には、これに村の付き合いが加わる。この中で、稽古前に酒を飲まずに現役を引退するまで、耐えてゆく。

 

その時点で、強制的に「修身」が出来る。芸法修練を通して、「修身」がなるという側面もあるが、むしろ、「修身」出来ない人間には、芸法は無理という側面がある。

 

段は、強い・弱いとはあまり関係が無いが、上手い・下手。そして、何より稽古に通ったかどうかの証明にはなる。

 

初段と二段。二段と三段。そこには、それだけの、「修身」の歴史の差が歴然としてある。

 

だから、高段者ほど、自流の段位の価値を知っているから、より上位の段を優遇する。当然のことだろう。

 

いくら、才能があろうと、試合には出ない。稽古には来ないでは、当然、段位の授与などできない。

 

他の流派のことは、知らないが、日本拳法道連盟では、段位か、試合歴かで、人を見る。それは、稽古に通った年季の証となるからだ。

 

世の中には、すごい人がいっぱいいることは知っているが、風門の40代3人もすごい。まず、基本、稽古を休まない。そして、ラスト1分2Rとはいえ、これだけのスパーをこなす。

 

誰でも出来るのだが、誰でも出来ない。それが、日本拳法道の面白いところなのだ。

 

この、動画が、二人の「修身」を証明している。

 

大人でも、市井に暮らす凡夫でも、身削ぎの行を通して、「修身」の出来る場。それを作るために風門は活動している。

 

プロの試合の動画を見て、感想を述べて盛り上がるのは、自由だが、観客席で一生終わるのか、人に笑われても、自分がコートに立つ側に回るのか。

 

風門の厳しさは、その一点にある。(ちなみに、40歳未満の方は。の話しです。)