日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門館。「大人のための護身教室」とは何か?

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/watch?v=4lLng_StqZs

 

風門館。「大人のための護身教室」とは何か?

 

私が、武道の世界に入り込んで、既に半世紀以上が過ぎた。この間、色んな武道を経験し、挫折したり、迷ったり、回り道をしたり、くよくよしたり。と話せばきりがない。

 

いつも前置きが長いが、今日は、結論から言おう。私は、乱稽古主体の武道では、とてもついていけず、かと言って形稽古主体の武道だと、これで、万が一の護身実用の場合。役に立つのかという疑心を捨てがたく。

 

迷いながら、31歳の春に、日本拳法道連盟・木立先生門下に入り、以降、日本拳法道連盟とともに歩いてきて、既に、32年。

 

風門館は、私の、激しい乱稽古は嫌だが、形稽古だけでは不安だという究極の我が儘を実現するために起ち上げた道場である。

 

従って、本質的には、私のやりたいことをやるための道場とも言える。

 

開き直って言えば、顧客の満足度よりも、私の満足のために運営している点は否めない。むろん、私は、道場経営で生計を立てているわけでは無いので、私の主観が、何よりも最優先する道場であることは言うまでも無い。

 

ただし、そう言いながらも、私は、門人の意見も柔軟に取り入れるので、綺麗事を言う道場よりもすこぶる民主的だと思っているし、事実それは間違いでは無い。

 

冒頭の動画。千木丸氏とT氏の鍛錬手合L1.5だが、どちらも、抑制のきいた面突きを放っている。面は、触れ止め。胴と下段は、ライトコンタクト。

 

こういう強度なら、組み手が嫌で辞めて行く人間も防げるし、形稽古だけでは満足できない層も満足できるだろう。

 

私の、半世紀に渡る痛い思いと、これで、役に立つのかという焦燥感の間で揺れ動いた結果、生まれたシステムが、現在の風門館の鍛錬手合システムである。

 

本人の希望・経験値・体力・年齢・技量などを考慮しながら、完全寸止めのL1から、我々の庭である、日本拳法道ルールがL5、そして、我々としては究極の空道ルールをL7とし。程度を自分で自由に選択できるようにしている。

 

普段の稽古は、手業の練り稽古主体。技の受け返し主体。サンドバッグなどの打ち込み稽古主体。そして、技は、当て・拉ぎ・投げ・締め・抑えと個々の練度は浅くても。幅広く教え、自由度の高い日本拳法道の乱取り競技に出ても最低限・壊れない、翌日には、仕事に行けることを目安にする。

 

ユーチューブなどで流行の技があれば、すぐに飛びつき、風門なりに解釈し、研究する。

 

日本拳法道ルールによる他流試合を想定して稽古するが、試合出場の強制はしない。

 

健康法としても学ぶも良し。護身として学ぶも良し。教養として学ぶも良し。スポーツとして学ぶも良し。

 

私には、私の考えがあり、それを主張するが、門人には別の考えがあっても、特に不満は無いし、門人の内面には干渉はしない。

 

自由にして、おおらか。しかし、曲げられないものは、決して曲げない。

 

それが、木立先生の作った日本拳法道連盟の拳風である。弟子は師に似る。

 

風門も、同じ運営をしている。

 

話しは動画に戻る。平均年齢47歳。どちらも、空手などの打撃経験多少有り。しかし、流派が違う。抑制の効いた乱稽古ながら緊張感もただようこの空気が好きだ。

 

終われば、互いに握手し、笑顔で語り合える。

 

強いとか弱いとか、上手いとか下手とか。生きていく上で、マウント取り合うのは仕事だけで良くないかといつも思って来た。

 

本人がどう思おうと、世間から見れば、所詮は道楽の世界なのである。風門は、護身実用については、風門なりに真剣に考えているが、一方で、武道は、所詮道楽だと割り切ってもいる。

 

だから、続く者は、長く続く。

 

そういう世界を作りたいと奮闘してきた。この32年間が、最近、次第に形となっていく。この動画に、私の半世紀以上の時間が、凝縮されていると思うと。「嬉しい。」

ただ、その一言に尽きるだろう。