日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門之儀。武道と格闘技の違いとは何か?田川郡福智町武道館。2021・11・7。

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風門之儀。武道と格闘技の違いとは何か?田川郡福智町武道館。2021・11・7。

 

これも、よくある質問だが、流派によって、武道の定義が一定では無いため、答えも様々になろう。

 

風門館では、まず、武道と格闘技では、文化が違うと説明している。

 

一番の違いは、

 

1 道着を着る。2 段・級がある。

 

まずは、分かりやすいのはこの二つではないだろうか?他にも様々な文化的な違いはあるが、この上記でカテゴライズすると概ね、格闘技と武道の違いが明らかになる。

 

日本拳法道は、武道と格闘技の境界線上に存在するために、特に、武道と格闘技の違いとは何かという問題にさらされやすい。

 

マージナルな流派の苦悩と言えるものを抱えながら、我々は、<日本拳法道>と名乗って活動している。つまり、<道>を名乗っているのだ。

 

マージナルだからこそ、道着と段・級には拘りたい。

 

逆に、我々、日本拳法道が、道着も着ず、段・級にこだわらなかったら、どういうジャンルに入るのか?KBでもないし、MMAでもない。

 

我々は、アマの試合で、面突きができるルールであれば、グローブ空手防具空手・MMA系でも、出て行く。

 

今は、高齢化しているので、出ないだけで、出ることに問題は無い。

 

だから、交流するのは格闘技系の人が、案外多いが、風門館は、武道団体で有り、格闘技団体とは名乗ったことが無い。

 

その一番の違いが、道着と段・級の問題である。

 

ここで、誤解して欲しくないのだが、格闘技を否定しているわけでは無い。格闘技が好きな人は、格闘技に行ったらいいと思っているし、技術レベルも高いので、風門も常に参考にさせてもらっている。

 

では、何に拘っているかというと、風門は、しつこいくらい武道団体であると言っているにも関わらず、格闘技の文化を持ち込み、お金の安いKBジムのように考える人間が後を絶たないからである。

 

道着が嫌。段・級に興味がなければ、KBやMMAのジムに行けば良い。今や、豊前田川でも、プロの教えるKBジムが6個。MMA系のジムが3個くらいあるらしい。

 

格闘技をやるなら、そういう場はいくらでもある。

 

そういう場を選ばず、風門を選んだと言うことは、武道をやりたい。あるいは、護身術を学びたいのだと我々は受け止る。

 

我々は、安いKBジムとして活動している訳ではない。1レッスン・700円制を維持しているのも、多忙な社会人の護身修練の場として、風門を維持したいという苔の一念でやっている。

 

護身に関して、手頃な値段で、敷居の低い、ワンストップの道場を作る。それが、風門設立のそもそもの大義である。

 

普段の稽古は、Tシャツでもいいのだが、風門祭や日本拳法道福岡武道館大会などの晴れ舞台に、普段着は無いだろう。

 

ハレとケの分からない人間を私は必要としない。なぜなら、日本武道は、日本の伝統文化の一部だと思っているからだ。

 

我々が、武道団体であると名乗っているのも、活動自体が日本の伝統文化の一端を担っていると自負しているからでもある。

 

そこが、格闘技との違いではないだろうか?

 

ハレの舞台では晴れ着を着る。高い物では無い。空手着上下でいいのだ。それが嫌だと言うなら、日本武道は向いていないと思う。

 

また、日本拳法道の段・級を受けないということは、我々日本拳法道の存在を否定しているのと同じ事になる。

 

そこら辺が理解できない、風門をお金の安い格闘技サークルと思って来る人とのトラブルが絶えない。ネットの宣伝でも、知らせているし、入会の際にも十分説明している。

 

にも、関わらず、風門の意義を理解せず、むしろ自分の格闘技文化を押しつけようとする人間に辟易する。

 

真の多様性とは、互いの違いを認めることから始まる。人のテリトリーに入ってきて、自分の文化を押し通すのは、多様性では無く侵略だろう。

 

私は、過去、アマKBのリングに二度登ったが、キックパンツをはいて上がった。

 

それが、礼儀というものではないだろうか?

 

一つの武道の文化。それを大事にする精神。それが真の多様性の尊重だ。自分の物差しを人のテリトリーに持ち込み、強引に強制するのは、多様性とは言えない。

 

風門館は、あくまでも、武道団体である。晴れの舞台には、晴れ着を着ることを要求するし、段・級を受けませんという人はお断りしてる。

 

風門は、確かに、人数が少ない。運営にUP・UPしているのが現状だ。しかし、その足下を見て、不遜に振る舞われるほど、金に窮しているわけでは無い。

 

この32年間。常に、<来てやってもいい>という人間との闘いだったが、全て、即座に断っている。

 

私は、武道で飯を食っているわけでは無い。金持ちでもないが、金に困って貧窮している人間でも無い。

 

私は、風門でやりたいのは、金儲けではない。私のような、多忙で、かつ弱者な人間でも通える道場を作りたい。ただ、その一念でやってきた。

 

<やせ蛙の意地>を養うのが、風門の目指すところだ。我々の心意気に感ずる人が集まれば幸いと思ってやっている。