日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門之儀2024 認知度を上げる闘いとは何か?私が、空中戦を闘う理由について。福光雲母談

 

風門館は、空中戦を昔からやっている道場だ。現在、私の運用するネットは、このはてなブログ・ユーチューブ・FB・X・インスタ・スレッズと、6箇所展開している。

 

ブログは、目が疲れるので、そこまで、頻繁に書かないが、他五つは、ほぼ連日投稿している。そのため、武道関係者から、ネット武道家と揶揄されることも多い。ネットを書く暇があったら、もっと体を鍛えろとか、どこの誰とも分からない人間から、頼みもしない世話をやかれることがある。余計なお世話だ。

 

そういう、揶揄を承知の上で、なぜ、かくも空中戦をやっているのか?

 

新規会員が欲しいと言うのが一番の理由だが、もう一つ理由がある。それは、認知度・知名度を上げて私についてきた門中達が、胸をはって日本拳法道の黒帯ですと言えるようにしたいからだ。

 

私は、20歳から30代半ばまで、合気の研究をしていた。学生時代、たまたま、私の大学の近くに、八光流の道場があったので、そこに入門した。

 

八光流は、大東流松田敏美伝系と言うことを知った上で、合気道ですか?と電話で質問したら、師である竹中先生は、平然とそうですと答えた。合気道ちゃうやんと小さな突っ込みを入れながら、具体的には、合気道八光流の違いなど、素人の私にわかる訳がないので、そのまま、入門。後に三段まで允可された。四段を受けるようそうとう催促されたが、四段になると、師範までいかされる雰囲気が満載だったので、そこは逃げまくった。今では、せっかくの機会だったから、四段まで取っておけば良かったと後悔している。

 

当時、八光流など知っている人は、合気術関係者でも少なかった。まだ、合気道がようやく世間に認知され、大東流が知られ始めた頃だった。大東流からの派生流派である八光流など、知っている人は、武道関係者でも皆無だった。

 

だから、三段もらっても、世間には、合気術をやってますと答えていた。無名流儀の悲しさである。今は、八光流知名度が上がってきたが、当時は、合気道関係者でも、よほどの高段者でなければ知らなかったと思う。

 

その経験から、無名流儀の悲しさは、私が一番よく知っている。

 

日本拳法道も同じだ。しかし、日本拳法からの派生武道であっても、この日本拳法道に関しては、無名流儀の悲しさとかは感じたことが無い。私は、いつも、日本拳法道をやっていますと堂々と答えている。それだけ、この流儀の術技に対する確信と、競技法への絶対的満足度があるからだ。

 

ただ、それでも、認知度0である事実は、変わらない。

 

以前、門人の一人から、いつ潰れるかわからない流儀の段位をもらっても無駄というようなことを言われて、ショックと言うより、そういう発想法があるのかと驚いたことがある。

 

空手・拳法出身者なら、そういう発想にはならない。万が一、事に破れ、日本拳法道連盟が潰れたとしても、空手・拳法・KBなどの打撃系武道・格闘技の道場・ジムへ移籍した場合、大会動画を見てもらえれば、段位に対する一定の評価はもらえるはずだ。

 

日本拳法道の黒帯には、それだけの価値がある。しかし、その言葉を思い出す度にムッとした気分になるのも事実だ。

 

今年の4月、三段・二段・初段・茶帯と新たに4人が、日本拳法道連盟の昇段・昇級を果たした。

 

元々、習い事の中でも、競技武道や格闘技はハードルが高い。その上、風門館の場合、ミドルエイジの入門がほとんどである。40代半ばでの入門で、黒帯を取るのは、実際には、けっこうきついものがある。

 

風門館は、護身・健身・修身の三位一体を掲げて活動しているので、稽古の95%は、形・業練り中心の稽古で、ここまでは、年齢に関わりなく誰でも出来る。

 

最後の5%。無理はさせないが、乱取り稽古をする。年齢・経験値に応じて、L1~L4まで選択制にしているが、L2くらいから既にえぐい。L3とかになると、安全性という言葉の解釈がおかしいのではないかというレベルになる。

 

風門館では、50歳未満は、このL3以上で他流試合を経験した者にしか、黒帯を許さない。元プロボクサー・プロデビュー前のMMA系・アマハイレベルKBの選手、アマ修斗全日本チャンピンになる直前の選手とかと闘った上で、黒帯を巻く。

 

週一回・二時間。それも、各自仕事が多忙な中だから、月1とか、2回の稽古が精一杯という門人も多い。その上で、さらに、組討・小太刀・当身と総合的に稽古し、かつ相手の土俵で闘うケースが多い。

 

従って、結果だけを見れば負けるのは当然だろう。しかし、我々は、本質的には、護身を目的として稽古しているので、スポーツ的な価値観で競技武道をやっていない。ルールの中でのチャンピンを作るよりも、小太刀が出来て、競技経験もある黒帯を育てることが優先課題なのである。

 

つまり風門の黒帯とは、極めて、警察の逮捕術に近い存在になることを理想として育てていると言っても過言では無い。

 

私も、66歳。古希まで後4年。

 

金も無いし、人脈も無い。この年まで、手術8回。はがゆいことだが、確かに体はさび付き、昔の栄光にすがって生きている人間だろう。

 

しかし、色んなものを失ったが、幸い、今は時間がある。だから、時間を使っている。その結果がネット上で、ひたすら風門デジタルフライヤーを巻きちらかすと言う現象になるのだ。

 

苦労した黒帯たちをただの無名流派の黒帯にしたくない。悪名は、無名に勝ると言う言葉があるが、ある意味、言い得て妙だ。

 

もちろん、ネット上での炎上商法などを狙いたいわけでは無い。むしろ、まっとうに、アマチュア社会体育武道としての王道を歩いて行きたいと考えている。

 

昨年度から、競技法普及のために、NKD日本拳法道競技連盟も、立ち上がり、私もその成立の一翼を担った。

 

人それぞれ、得手・不得手がある。私は、元々、文章を書くことを生業としてきた人間だ。ならば、その得手をもって、多少なりとも貢献できれば良いと日々SNSにいそしんでいる。

 

風門館ユーチューブチャンネル。09年2月開設。登録者数、507人。総再生回数599,583回。この数字が多いのかどうか分からないが、田舎の小規模道場のチャンネルとしては、検討しているのでは無いか?

 

TVの視聴率1%が、約100万。16年かけて、視聴率換算なら、やっと0.5%だが、エンタメ系では無い。

 

かなりマニアックな層・しかも、必ず田川郡福智町武道館などと極めてローカルな地名を入れている。常識的に考えれば、徹底的に的を絞った上で、出してるのだから、この数字には、意味があると思っている。

 

自分の出来ることをやる。その結果が、多少なりとも日本拳法道競技に貢献できれば、私の生きた時間にも意味が生まれるだろう。

 

私と共に歩き続ける門中達に報いるには、この日本拳法道という固有名詞を世の中に知らしめるしか無い。私なりの苔の一念である。