令和5年9月24日 日曜日 晴れ 田川郡福智町武道館(金田1313番地1)
行者:千手丸氏・八咫丸氏・弦音丸氏・上羽丸氏
稽古内容 体術総合・体術護身
・1級合格賞状渡し
・首の鍛え
・護身得物術:豊前福光派古術 得物素振り足・第一法 被り足
・豊前福光派古術:組討懸かり稽古:各自3手総掛・3週稽古。
大外掛・横掛横捨身・置車・逆羽根・横車・尾長鳥・払車・腰車・鉢返・鉢落
・受け返しフリー稽古 60秒×5R
・突っ込み稽古×2、円懸かり稽古×30秒・2セット
・鍛錬手合 L2変手スタイル・二分1R 千手丸氏VS八咫丸氏・弦音丸氏
L2変手スタイル 弦音丸氏VS上羽丸氏 90秒1R
累計:千手丸氏8R、千木丸氏6R、八咫丸氏・5R、弦音丸氏3R、上羽丸氏3R
風門館事務局 0947・32・3550 kirara.1958@gmail.com 代表福光まで。
私のブログは難しいと言われる。当たり前だろう。元々伝書代わりに書いている。内容は、私の門人にしか理解できないし、また、私の門下に入ってからの日数に応じて理解できるのであって、三段取ったくらいからようやく分かるようになる代物である。
公開しているが、まず、読み手は、皆無であって、私の門人でも読んでいるのか私自身把握していない。
分かりにくいものは、理解されないと言うが、この程度のテキストを読むのが苦痛な人は、武道には向かない。それが私の持論だ。
なぜなら、風門スタイルは、日本拳法道+福光流古術で出来ている。従って、修得するには長年の歳月を要する。つまり、この程度のテキストを読む根気力の無い人間には、地味な芸法修練の道など、無理だから、あえての、一つのハードルだと思って書いている。
さて、9月3日の昇級審査の賞状を渡せていなかった弦音丸氏に、昨日、ようやく渡すことが出来てほっとしている。
再三、書いていることだが、私は、段・級に拘っている。色々、言っても、段・級を取っていないということは、その流儀に於いては、そこまでしか修行していないと言うことを意味する。
私自身、八光流は本当は四段だとか、沖縄小林流も四段だかと言っても、世間は信用しないだろう。日本拳法道に到っては、とっくの昔に七段になっているところなのだが、以前は、他流試合してなんぼの流儀だから、何本取ったかが自慢で有り、それが、我々、日本拳法道連盟門下の矜恃であった。従って、段位などには興味がなかった。
確かに、競技に出ている現役ならそれでも良いが、今や、65歳となって、入院・手術歴8回という記録を持ち、満身創痍の体となった今、俺は実は、七段なんだよと言ったところで誰も耳を貸さない。
これが、現実なのである。
風門館の平均年齢、51歳。今年から、風門祭では、正式種目として40歳以上対象の変手スタイルを取り入れ、更に、それをベースに、もっと一般男子ルールに近い、壮年男子LCルールも、34回福岡武道館から実施される。これで、何とか、55歳までは、希望者は試合に出られるように道筋をつけた。
しかし、それでも、怪我のリスクは軽減しただけで、0にはなり得ない。コンタクトスポーツの宿命である。
40歳・50歳と区切りの度に、驚くほど体が衰える。皆、著名な武道家や格闘技の有名人の本やネット記事を読むせいか。そういう職業としてやっているプロと、週1回二時間の稽古もままならない自分の置かれている現実を把握せず、混迷する人たちがいるが、無理なものは無理であり、無理を重ねると怪我をして、本業失職という悪夢が待っている。
今も昔も、最大の護身とは、食えることである。経済的な自立無しに、護身術とか言っても、それは単なる本の世界の話になる。
地に足を着けて生活する。これこそが、最大の護身の第一歩である。
弦音丸氏も仕事が多忙で有る。夜勤も多い職種にあって、家庭もある中、スケジュールを調整しながら、日曜日の福智町武道館、金曜日の八幡道場と、週1回の稽古を前提に通い続けている。
武道・格闘技、未経験46歳で入門、現在47歳。6月には、久山のCRASSOで変則アマKBルールにも出場。奮戦した。
来年春には、待望の黒帯となる。風門館の稽古は、50歳・60歳でも出来るようにメニューを組んでいるから、誰でも続けられるが、反面、では、鼻歌まじりに出来るかというとそこまで甘くも無い。
50歳の人間には、その年としては、けっこうぎりぎり詰められる感じの稽古内容となっているはずだ。
その稽古に通い続けるためには、何よりも、普段の生活の節制が求められる。深酒・夜更かし・だらしない仕事の仕方。
そういうことをやっていたら、当然、生活の中で、最も優先事項が低くなる武道修練など出来るはずがない。
1回700円とは言え、月4回だと2800円になる。その上で、心拍数を上げ、打撲に耐え、しかも、日本拳法道・福光流などという、世間的には何の価値も無い段・級を取るために、それなりの試練に耐えなければならない。
家族持ちなら、やっていること自体が徹底的に嫌われる。(福光雲母談)
日本拳法道連盟の1級とは、何よりも<修身>の証である。現在、#日本拳法道連盟 競技法を広げるために上部団体として、#NKD日本拳法道競技連盟 も今年から立ち上がった。
小さな団体だが、その中では、日本拳法道連盟の1級なり、初段なりの価値が通じる。
帯だけが、男の勲章。今時のゲームに明け暮れる若者が多数な時代。50歳前後の男たちが、小さな矜恃のために、家庭を気にしながら、職場で奮闘しながら、闘っている。
世間的には、たいしたことないねと言われるのを承知で、それでも、俺たちなりの男の矜恃のために汗を流す。その姿が美しい。そういうのが、好きで私も彼らと行動をともにしている。