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風門館徒然 競技武道の魅力とは?退き足からの斜方突き研究中 田川郡福智町武道館 2024・9・1
令和6年9月1日。日曜日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館
行者:千手丸氏・千木丸氏・八咫丸氏・天音丸氏・トライアルA氏(4回目)
稽古内容 体術総合・体術護身
護身
総合
一本目:腰車、二本目:鉢返、三本目:鉢落
千手丸氏・千木丸氏 打ち込み稽古 負車・礼儀取・銀杏小車✕10本
受け返し返し稽古
初心組:羽手拳法一本目から五本目
試合組 退足を使った斜方突 2分2R
鍛錬手合L1・5 千木丸二段✕天音丸氏
鍛錬手合L21R L1.51R 千木丸二段✕千手丸師範補
木霊丸氏9R 千手丸氏31R・千木丸氏15R・八咫丸氏20R・弦音丸氏9R・上羽丸氏7R・出雲丸先生9R・天音丸氏9R
風門グループ稽古場所 地域貢献の一環として活動しているため入会金なし。
風門館田川道場 田川郡福智町武道館 毎週日曜日 10:00~12:00
ジュニアからシニアまで 1000円/1回
風門館八幡道場 八幡西区市瀬公民館 第2・4金曜日 19:30~21:00
*中学生からシニアまで 1000円/1回
日本拳法道小倉クラブ 小倉南区徳力市民センター 第1・3木曜日
19:30~21:00 ジュニアからシニアまで 1000円/1回
連絡先 風門館事務局 ☎0947・32・3550
LINE:ID kirara1987 代表福光まで。
競技武道の楽しさは、ルール内であれば、新しい技の研究が自由に出来るところにある。特に、制約がほぼなく、しかも、他流試合を前提とする日本拳法道競技法では、他流試合対策は必須で有り、また、各々の流儀を生かした技の創造は必要不可欠である。
これが、楽しい。風門館では、古術+日本拳法道=風門スタイルで、二つの流儀を組み合わせたというか自然発酵したような手業が多い。どちらとも言えない、二つの種が入り交じって、新たに変異した技については、風門館護身体術として教伝しているが、こういう、技の開発の自由さは、競技武道特有の楽しさの極みであろう。
特に、日本拳法道連盟では、その気風が強い。私が、36年間、日本拳法道を続けている最大の理由は、この技を創造する喜びに魅力を感じているからである。
この退き足とは、本来、古術の太刀の体捌きの一つであり、素手体術でも多用する。そこに、日本拳法道を組み合わせるとこの動画のような技が自然に生まれる。
過去、護身用として、時々、教伝していたが、佐賀の大会で、師範補が、この技を自然に繰り出し、相手からダウンを奪った。
理論上、相手の斜め死角、15度くらいの角度で、相手のジョーを直突きで撃ち抜けば、KOの確率は各段上がる。しかし、あくまでも理論上はと言うことで、実現するとは思っていなかった。高度な技であることは間違いないからである。
しかし、千手丸氏が、思わずこの技を使ったと言うことで、実用としても使えるのだという確信を得た。この技を再現するために、現在、この技の受け返し稽古をひたすら続けている。
試合の無いただの護身武道であれば、検証のしようがないが、他流試合を専らとする日本拳法道ルールでは、使えるか使えないのか、検証可能が、強みである。
かって、私も、古術の組討・掻取(寝技の事)駆使して、他流試合を闘ってきたが、その後、他の武道・格闘技経験無しの千手丸師範補が、風門スタイルを駆使して、もう100本取りは越えるくらいの他流試合で、風門スタイルの実用性を証明してきた。
普段、稽古している高度な技が、ある日突然試合で吹き出すと言うことは、意外とよくある。一度体現すると、そこからの再現性はかなり高くなる。
この斜方突きは、非力な私が、面突きでも相手をKOするために研究を続けてきたが、私自身は、現役を引退してから、それも、古術併伝の風門館として活動するようになってから、研究し始めたので、ここ10年くらいだろう。しかも、いつもやっている訳ではない。断続的に、黒帯以上が増えたら、教えるといった程度なので、発現性としては、かなり効率が良い方だ。
後は、偶然なのか。再現性があるのかにかかっているが、こういう新しい技の研究開発→検証→改良。この繰り返しが、競技武道の魅力だ。
大会まで、後二ヶ月。師範補の武器として磨いている最中である。
話しは、全く変わるが、私は、最近、集客の一環として、小倉・筑豊地区のイベント・交流会の類いに出まくっている。
従来、ネット中心の集客でやってきたが、空中戦だけでは、なかなか成果が出ないから、もっと、ドブ板営業的なものもやってみるかと思い始めた。色んな人に出会い、日本拳法道競技法の動画を見せまくっている。
認知度0だから、仕方がない一面があるが、結局営業は傷つくということも体験している。承知の上で始めたことだが、時々、嫌なことも言われる。
特に腹が出ているので、説得力が無いだの言われるパターンが多いが、ムット来ても仕方が無いので飲み込む。これが精神衛生上良くない。
営業職というのは、ほんとに辛いなと思う。私の職歴の中に、営業経験は無いので、メンタル削られる営業職の大変さを身に染みて感じている。
もっとも、道場運営には、コストがほとんどかからない。道場代くらいのものだろう。この道場代赤字問題も都度払い1000円に換えたことで解消できた。
集客に関する、交流会などの参加は、全て私の自腹でやっているが、自分の編集した動画を見せて歩いているので、私の趣味とも言えるから、その点の自腹については、まったく、気にならない。
金のことより、傷つく一言とか、なんか、あっち行けオーラが嫌で仕方が無い。武道関係者からは、そんな暇があったら、柔術でも行って、寝技を磨けという指摘もあるが、私が、私の芸を磨いていたら、果たして風門館は成り立つのか?
恐らく潰れるだろと言うのが私の感想である。私は、やはり、古術の稽古がしたい。古術+日本拳法道だから、人も集まる。もじ、古術だけで人が集まるなら、これが一番だが、それは無理だ。
日本拳法道の看板あっての風門館で有り、その風門館があるから、古術の研究も出来る。となると、その場を守るためには、憂鬱であっても、日本拳法道の認知度を上げる闘いをせざるを得ない。
難しいところである。
結局、私にとって、守りたい場所とは、古術の研究が出来る場所なのだと痛感している次第である。
そのためには、人がいる。となると集客するしか無い。ネットの方は、苦痛はまったくないが、社交性0の私にとって、未知の人と会うのは苦痛以外のなにものでもない。しかも、そこで、嫌なことを言われると金を払った挙げ句にこれかとほんと腹立たしくなる。
この集客のために36年間、どれほど、苦しめられてきたか。しかし、考えてみれば異常とも言える。私は、職業武道家でもなんでもない。一介のサラリーマンに過ぎなかった。だから、集客はネットか、口コミ、たまにポスターでやってきたが、まだ、風門は続いているのだから、凄いと言えば凄い。
交流会を回ったからと言って、さほどの成果がある訳でもないが、今の時点、ネット以外には、これしか思いつかない。
多少の傷は耐えながらやるしかないのだろう。その代わり、いい仲間に出会え、稽古の後の爽やかさをもらえる。
傷つきたくないが、人は欲しい。そういう無いものねだりは、無いことも知ってる。覚悟を決めて、もうしばらく続けるつもりだ。