https://news.yahoo.co.jp/articles/bc0eac7db6bb80c5ed24f9155dbafb7a498322a5
17日に福岡市の商業施設で男子中学生の首などを刃物で切りつけ殺人未遂の疑いで逮捕されていた女が19日に送検されました。 短髪、眼鏡にマスク姿で警察の車両に乗り込む女。 19日に送検された福岡県粕屋町の無職・浦田恵美容疑者(32)です。 浦田容疑者は17日午後1時半ごろ、福岡市東区の商業施設「ゆめタウン博多」で13歳の男子中学生の首の後ろを包丁で切りつけて殺害しようとした疑いが持たれています。 切りつけられた男子中学生は首や左手に軽いけがをしています。 これまでの警察の調べに対し、浦田容疑者は「男の子はたまたまゆめタウン博多のお店ですれ違った」「子供を刺して殺せば死刑になると思った」などと供述しているということです。 警察は引き続き詳しい動機や経緯を調べています。
安倍総理が銃殺されるという、大事件があった後、17日には、福岡で、上の記事のような事件が起きた。
世も末である。背後からいきなり切りつけ、理由が、人を殺して死刑になりたかった。しかも、この女は、小学生の首を締めて殺そうとした前科がある。
こういう、狂った人間が、街中をうろついてるのかと思うと、ぞっとする。
また、こういう犯罪があったときに、誰でも良かったとかいう供述があるが、嘘である。狙われるのは、女・子供・年寄りである。
つまり、こういう犯罪者は、反撃しない人間を狙ってくる。根が卑怯だからだ。
こういう事件が起きると、逃げてくださいと盛んに、武道とかの専門家でも書くが、今回、そういうコメントを見かけない。
なぜなら、斬られた中学生の父親が、果敢に、女を確保したからだ。
自分の息子が、切りつけられた時に、もし、父親が逃げたら、この一家は崩壊するだろう。つまり、常々、私が主張しているように、逃げてくださいで済むのは、若い足の速いオスの特権なのである。
家族連れは、万が一の際には、逃げることが許されない。だから、武芸が必要となるのだ。
いつでも、逃げて済むなら、武芸など必要ない。陸上で走っていることが一番合理的である。
我々、風門館の護身とは、万が一の犯罪に遭遇した場合。家族と自分自身の命を守ることを想定して、その言葉を使っている。
それには、術が必要なのだ。
逃げてくださいというのは、都会の単身オスにとっての合理的な行動であって、家族持ちにとって、逃げるという選択肢は限りなく低い。むしろ、家族を逃がすために、犯罪者の的となる覚悟が必要になる。
だから、芸がいるのだ。
江戸期、百姓は逃げることが出来なかった。先祖伝来の田・畑・山林。それを捨てて逃げることは、餓死することを意味したからだ。
だから、一所懸命の思想は、江戸期の官僚化した武家階級より、田舎の土地持ち百姓の方に受け継がれた。
家族を守るためには、その場所の一点を守らなければならないことも起こり得る。現代の一所懸命は、その場から、家族を逃がし、自分が的となることに尽きる。警察が来るまで、何とか家族を逃がす時間を稼ぎ、自分も極力死なない。
あくまでも、警察が来るまでの、時間を稼ぐ。
よく、生兵法は怪我の元と言うが、家族が殺される現場で、必要なのは、そういう評論家的な見解では無い。
今回、父親が勇敢に戦ったから、中学生は軽い怪我ですんだようだが、父親が逃げていたら、この中学生は死んでいるかも知れない。
また、こういう狂った動機ゆえに、犯人は心神喪失とかで、罪に問われることが無いのが、今の日本の現実だ。
殺され損になるだけだ。
銃によるテロ。見も知らない女が、いきなり背後から切りつけてくる。
遠い世界の話しでは無い。夢タウン博多と言えば、我々の地元である。
私の行く夢タウンでも、いつこういう事件が、いつ起きるかの分からない時代となった。その覚悟だけはしておかなければならない。
しかも。私が夢タウンなどに行くときは、たいてい孫を連れている。私は、万が一の際には、孫を守るためであれば、過剰防衛など気にしない。
今週日曜日から、背後の稽古をする予定だ。