https://www.sankei.com/article/20230302-4V3SQ2S77VKNVJI35XPULHNWCQ/
埼玉県戸田市の市立美笹中で男性教員(60)が刃物で襲われけがをした事件で、教員の腕や腹に複数の刺し傷があり、腹部の傷は深かったことが2日、捜査関係者への取材で分かった。殺人未遂容疑で逮捕されたさいたま市浦和区の高校生の少年(17)が、複数の刃物を所持していたことも判明。県警によると「誰でもいいから人を殺したいと思った」と供述しており、詳しい状況を調べている。
県警によると、男性教員は校舎3階の教室に入ろうとした少年ともみ合いになり、上半身を複数回切り付けられた。事件後、県警は校内の廊下でナイフを発見し、押収。少年が使った疑いがあるとみて調べている。少年はけがをした教員とは面識がなく、美笹中の卒業生ではないとみられる。
少年は1日午後0時20分ごろ、期末試験中だった教室の後部ドアから侵入。教室前の廊下で駆け付けた教員らに取り押さえられ、男性教員を切り付けたとして現行犯逮捕された。
私は、常々、逃げたら良いという意見に異論を持っていた。何故なら、その背景に、問題放棄の匂いを感じるからだ。
また、なぜ、独身独り者の視点で語るのかがまったく解せない。
普通、田舎に住んでいれば、通り魔と遭遇する場合、家族連れである可能性の方がより高い。自分の子供を捨てて、逃げたら良いのか?その根本的な問題から、逃げた良いでは、逃避しているとしか思えない。
今回の事件もそうだ。刺された教師にとっての合理的な判断は、逃げたら良かったはずだ。しかし、自分が逃げた後、生徒が被害者となったら、職業人として、この教師を世間は責めないだろうか?
もし、先に逃げていたら、その後の教師生活は送れないと思う。
だから、本来、護身術とは、逃げられない場合の究極の対処法としてある。というのが私の考えである。
逃げて済むのなら、武道などやめて、陸上競技をした方が合理的である。
そもそも、犯罪者とは不合理な存在なのだから、おうおにして、合理的な選択がとれない状況が多々起こりえる。
逃げられない状況の時に、警察が来るまで、時間を稼ぐ。万が一刺されたとしても、致命傷を防ぐ。
風門館では、そういう想定の下で稽古している。
我々は、警察官ではないので、相手を制圧する必要は無い。時間を稼ぐことと、万が一の際には、いかに致命傷をもらわないか。
そのことを考えて稽古すれば良い。
目が痛いので、以下続く。