日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

田川・筑豊・北九州・行橋  護身術・日本拳法道・グローブ空手・総合格闘技・総合武道 風門館HP http://www5.atwiki.jp/wotoko/

風門館護身体術。拍子取り。3本目:双羽鳥肩担表裏・裏。田川郡福智町武道館。2021・12・19

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/watch?v=2OQo4EjgWSo

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/51438d7eb45216d45e92f806f60e7a7a25f346f6 

19日夜遅く、福岡市の歓楽街・中洲の路上で、男性が刃物で切りつけられてケガをしました。警察は、当時近くにいた包丁を持った男を現行犯逮捕し、経緯などを詳しく調べています。 19日午後11時すぎ、福岡市・中洲の路上で「刺された人がいて、血まみれで倒れている」と110番通報がありました。 警察が現場に駆けつけたところ、近くにいた男が血のようなものがついた刃渡り16センチの包丁を、ズボンの腰のあたりに隠し持っていたため、男を銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕しました。 男は、自称・福岡市博多区祇園町の川畑将容疑者(41)で、逮捕当時は泥酔状態で「包丁は護身用に持っていた」と話しているということです。 切りつけられたのは、福岡市の30代の男性で腕と指をケガしましたが、命に別条はないということです。 警察は、川畑容疑者が包丁で男性を切りつけたとみて、経緯などを詳しく調べています。>

 

こんな事件があったことなど知らなかったが、本日、小倉で、刃物を持った男が市役所か何かに、入って、逮捕されたという事件をTVで見て、検索したら、上の事件がヒットした。

 

のど元過ぎたら、熱さを忘れるの類いで、普段、護身と言うことを考えている私でさえ、事件が、終わってしばらくすると、そこまで真剣に考えていない。

 

しかし、現実には、今年に入ってからだけでも、刃物による刺傷事件や、未遂事件が頻発している。

 

風門館では、万が一の際に備えてと稽古しているが、万が一どころではなくなってきているのかも知れない。

 

また、こういう短刀取りの稽古をして役に立つのかと自分でも確信をもてないでいるが、しかし、やらなければ、確実に死ぬ可能性が高いわけであるから、一分の可能性に賭けると言うのが、風門の考えだ。

 

週1回。一手のみ稽古している。組み討ち・寝技・当て身、初心者・経験者・年齢。全てが、ばらばらの中で、週一回2時間で、納まるように稽古しているから、各手業の練度は落ちるのはしょうがない。

 

しかし、そこは、歳月で解決していこうというのが、風門の考え方だ。ゆるくても、続ける。続けるから、ゆるくても、練度は上がっていく。

 

その間。万が一に遭遇したらどうするのかと言われたら、それが、気になるなら、合気系の道場に行って、それ専用の稽古をするしかないのではないだろうか?

 

そこは、各自の選択によるとしかいいようがない。

 

現在の法律は、市井に暮らす凡夫には、不利に出来ている。こういう刃物による刺傷事件が起きても、犯罪者は、心神喪失とかで無罪になるにも関わらず、我々一般市民が、得物を携帯していると、それ自体が、軽犯罪法に触れるから、話にならない。

 

過剰防衛には、異常に厳しいにも関わらず、無差別刺傷事件は、お咎め無し。

 

やられ損だ。

 

風門館の短刀取りの類いは、拍子取りという。全て、古術の拍子取りに由来しているが、古伝では、真っ向から始める。

 

しかし、現在、一番怖いのは、包丁などによる胴突きだから、今様に、最初の1本目は、胴突きへの表裏から入る。

 

相手を制圧するとかが、目的ではない。咄嗟に体を捌いて致命傷をもらわないことを目的として稽古している。

 

通用するのかしないのか?私にもまったく分からないが、やらないよりは、やった方が生還率は高いと信じて稽古している。最後は、考え方の問題だと思う。

 

風門のやり方で良いと思えば、うちで稽古すればいいし、こんなものでは、役に立たないと思えば、専門の道場がいくらでもあるので、そこへ行けば良い。

 

ただ、いくら治安が悪化してきたとはいえ、日常的には、そこまでの危機感を持てる状況でもないだろう。市中の凡夫が、そんな中、朝から、晩まで、刃物への対処を考えて暮らしていけるのかという、素朴な疑問がある。

 

結局、誰に習おうと、当の本人が、稽古しなければ、何の意味も無い。護身実用は、刃物だけが相手ではない。

 

素手の闘争にも備えつつ、刃物にも備える。競技武道もやるが、護身術も稽古する。

 

だから、風門館は、「大人のための護身教室」を謳って稽古しているし、我々は、格闘技の団体ではないと繰り返し言っている。

 

格闘技の団体なら、そのルールで勝つための練習をするのが、一番合理的なのだ。風門館のように、最初に、毎週一手、拍子取りの稽古をしている段階で、格闘技的には、勝てない稽古をしていると言える。

 

何に備えているのか。そこが一番重要だ。しかし、そこが一番理解しがたいようでもある。

 

風門館は、お金の安い格闘技ジムではない。そこをはき違えて入会する人が、意外と多くて、トラブルの元となっている。

 

ブログに書き、体験入門の時に説明するのだが、なかなか、理解してもらえない。武道と格闘技の違いとは何ですか?と言う質問を時々受けるが、この文章がその答えとなっているはずだ。