日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門館徒然。鍛錬手合L1.3という気づき。直方市民体育センター柔道場。2022・2・24。

www.youtube.com

 

https://www.youtube.com/watch?v=U0wLAmF9DFY

 

マスクを付けて、胴無しのライトスパーと言う形式は、案外盲点だったと、動画を再三見ながら気がついた。

 

見た目は、空道のような感じになるが、この組み手法は悪くないと言うより、これは、かなり良い。

 

風門館の場合。30代、40代の未経験者や、昔、空手・KB・柔道などをやっていたが、現在は、何もやっていない人を、念頭において案内を出している。

 

現在も、40代後半の、未経験者や他流派出身者が、入会して来ている。そういう人たちも、いずれ、50代になる。

 

その50代になったときの組み手法をどうするかというのが、最近の私の課題だった。

 

そこに、この直方同好会の発案した組み手法を見て直感的にこれはいけると感じた。

 

普段、8オンスグラブを使用しているが、素面での面触れ止めは、コントロールがなかなか、難しい。現在、素面・着胴・着籠手で、上段触れ止め・中下段はフルコンタクトをL1.5としているが、首から下は、フルで打ち抜き、面は振れ止めというのは、なかなか初心者には難しいようで、苦慮していた。

 

それで、防具完全装備で、面当て止め・他フルコンタクトをL2としているのだが、これも、面を付けているから、どうしても当て止めと言うより、かなり当てにいくパターンになってしまい、50代では、かなりきついなと思っていた。

 

そこで、このマスク付き、胴無しのライトスパーとなると、怪我の心配も無いし、50代でも十分取り組める。

 

面は触れ止め・他ライトコンタクト。今後、これをL1.3としようと思っている。

 

初段・二段を取った50代なら、このL1.3でも、十分実用として使える。この組み手法なら、60代前半までは可能だろう。

 

組み手法というのは、ある程度、経験した後には、あんまりえぐいのは必要ないと思っている。身体への負担とのバランスを考えれば、普段は、形稽古中心・技の受け返し中心で稽古し、たまに、このL1.3で、間合い・拍子・鍛眼を行っていれば、十分通用する。

 

風門館の護身とは、素人か、格闘技などの経験があっても、三段以下、それも、現役ではない。そういう人間を想定して稽古しているから、現役バリバリのチャンピンとかを相手として想定していない。

 

理由は、武道・格闘技で四段以上続いた人間は、犯罪者にはならないと判断しているからである。武道・格闘技で四段以上続く人間は、克己心の持ち主であろう。そいう人間が、犯罪を犯す確率は極めて低い。私は、そう考えている。

 

素人やかじった程度で、しかも、生活の乱れた人間を想定しているのだから、そこまで、達人になる必要はないと言うのが、風門館の考えだ。

 

風門館は、護身練胆の法として、日本拳法道という総合拳法武道競技法を念頭に稽古しているが、試合・大会は、あくまでも、手段にすぎない。

 

我々の、稽古の目的は、あくまでも、凡夫のための護身実用の法のためにある。

 

競技武道をやっていると言うより、競技武道もやっていると言うのが我々のスタンスだ。だから、40歳以上の大会等の出場は、個人の意志としている。逆に、40歳未満。初段以上で、大会に出たくないというのは、基本、認めていない。

 

なんで、そうなるのかというと、私が41歳の2週間前まで、現役生活を送り、最後の大会は、アマKBのリングだったからである。

 

私は、一般人よりも身体が弱い。視力も弱視に近い強度近視で、骨も細い。また、もともと筋力が無く、しかも、小兵である。

 

その私が、31歳の時から、41歳までの10年間で、15本のトーナメントに出場し、中でも、そのうちの13本は、37歳から41歳直前の5年間で取ったと言う弱者としてはあり得ない体験の持ち主だからである。

 

過去、武道・格闘技とかに限らず、職場でも、私よりひ弱な人間を見たことがない。それほど、私は弱者であったから、風門館では、全て私を基準としている。

 

私を基準とすれば、世の中の大抵の人は、根気さえあれば、かなりのことが出来る。

 

それが、風門館の基準だ。

 

しかし、50代でも、比較的容易に出来る組み手法は、未知の領域だったので、このL1.3は非常に気に入っている。

 

また、一つ新しい発見をした。これで、風門館は、ますます、「大人のための護身教室」としての活動に厚みをますことができるだろう。