日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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令和2年度 風門館:日本拳法道連盟秋季昇級審査会 形審査 下受けの形(5級)田川郡福智町武道館 9月13日。


令和2年度 風門館:日本拳法道連盟秋季昇級審査会 形審査 下受けの形(5級)田川郡福智町武道館 9月13日。

 

https://www.youtube.com/watch?v=sRn7R8oGmI0&feature=youtu.be

 

日本拳法道連盟の制定形は、わずかに34本である。しかし、この34本に、打撃のエッセンスが、凝縮されているので、この形を学ぶと源流である日本拳法やKB・ボクシングなどの技術・コンビネーションが、動画を見ただけでも理解できるようになる。

 

もちろん、日本拳法道的解釈として理解できると言うことだが。しかし、このことは大きい。

 

日本拳法道の最大の特色は、他流試合を行うと言うところにある。そのためには、常に、他流の研究が欠かせない。

 

相手の技を知り、使いこなせるから、防御できる。今日のように、ネット上で、ハイレベルな指導者の技術指導が、ただで見られる時代。

 

この日本拳法道形で、打撃技術の基礎・基本を身につけていれば、あとは、いくらでも応用が効く。

 

手数を増やすのでは無く、むしろ、極限まで絞り込んだ傑作。それが、この日本拳法道形だと思う。

 

また、風門館は、日本拳法道の指導員養成ON・LINE講座を持っている。他武道の有段者、もしくは、格闘技の大会履歴のある人のみが対象だが。是非、安全に他流試合のできるアマチュア版巌流島に興味のある方は、風門館事務局まで、連絡してください。

 

 

令和2年度 風門館:日本拳法道連盟秋季昇級審査会 形審査 上受けの形(6級)田川郡福智町武道館 9月13日。


令和2年度 風門館:日本拳法道連盟秋季昇級審査会 形審査 上受けの形(6級)田川郡福智町武道館 9月13日。

 

https://www.youtube.com/watch?v=wbvIeCFZjqk

 

日本拳法道の形は、この上受けの形から始まる。一見何の変哲も無い形だが、用法を知ると武術としても使える。

 

もちろん、競技としても使えるところが、日本拳法形の優れた所だ。

 

日本拳法道は、この日本拳法道形の錬磨を通して、作られる。競技自体は、どんな流派でも出場できるために、強い、弱いを言えば、どんなスタイルでも、強い者は強く、弱い者は弱い。

 

しかし、結果としての強い・弱いだけに目を向ければ、総合武道はやがて、自らのよって立つ芯を失うことになる。

 

その点、この日本拳法道形を練り続けていれば、他流の技をいくら学んでも、我々の芯を失うことはない。

 

6級で初めて学び、その後、後進の指導のために何百、何千と繰り返す。そのことで、日本拳法道の理合いが、身体の奥まで、染みこんでくる。

 

この形の錬磨・習熟を通して、乱稽古でも体軸が乱れなくなる。シンプルだが、完璧にできるようになるのは、難しい。

 

私も、未完だが、形を打つ度に、その未熟さに、恥じ入り、形稽古すら未完のままかとまた、稽古するきっかけとなる。

 

そうやって、武を練る喜びを教えてくれるのが、日本拳法道形なのである。

令和2年度 風門館:日本拳法道連盟秋季昇級審査会 組手審査その2(レベル2)「55歳VS47歳:60秒ノンストップ」田川郡福智町武道館 9月13日。


令和2年度・風門館:日本拳法道連盟秋季昇級審査会。組手審査その2(レベル2)「55歳VS47歳:60秒ノンストップ」田川郡福智町武道館。9月13日。

 

https://www.youtube.com/watch?v=OIogh6yx2Xg

 

千木丸氏。組手審査のその2。この日は、欠席が多く、一ヶ月ぶりの稽古だった宮崎宗範に、60秒で一本取ってもらった。

 

しかし、55歳で、これだけ動けるというのは驚異だ。スタミナの関係で、スパーは、60秒と決めているが、60秒でも、現役相手に2Rはこなしているから、さすがに、かって、九州のクラッシャー・バンバン・ビガロとして慣らしただけのことはあると、いつも敬意を抱いている。

 

ただし、宗範は、元々防具付きでも相手をKOして来た人なので、当て止めのコントロールができない。今回、いきなり、千木丸氏とスパーは、危険性もあったが、千木丸氏本人の同意も得て、執り行うことにした。

 

これで、面当て止めのレベル2かと思う人もいるだろうが、本来は、面打ち抜きだから、やや、強めではあるが、これでもレベル2なのである。

 

茶帯になると基本は、立ち技のみ。面打ち抜きのレベル3が基本なので、千木丸氏にも半年後には、レベル3でやれるようディフエンス技術を磨いていってもらいたいと思っている。

 

しかし、千木丸氏も47歳。相手は、その場数の数は数え切れないほどやり込んだ宮崎宗範だから、かなり恐怖心を抱いたと思う。しかも、当日、いきなり言われたので、戸惑いがあったと思うが、日本拳法道連盟は、そういうのが意外と常識で有り、そういう、いきなりを乗り越えた者に、黒帯を与えるのだ。

 

ゆるい。ゆるいとは言っても、実撃制・ポイント&KOルールが、基本なので、これでも、我々としてはゆるいつもりでやっている。

 

昔の、凄惨な昇段試験に比べれば、今は、ほんと、温和になっている。

 

しかし、最後まで、手数を出したところは立派だった。日本拳法道連盟の昇段・昇級審査審査で一番重視するのは、最後まで手数を出す精神力。ここを重視する。バランス・ステップ・打撃テクニック・ディフエンス・スタミナ。そういうトータルなものも無論重視するが、最後まで、食いついていく姿勢。そこが一番評価の対象になる。

 

手数を出せない。相手から逃げ回る。そういう人間には、そもそも、受けさせない。

 

60秒のラスト。千木丸氏が自ら直蹴りで攻める姿勢で終わったところが、今回、一番良かった点である。

 

半年後には、4・3級を受験する。合格すれば、茶帯である。我々の若い頃、空手の茶帯を締めることは憧れだった。

 

今の若い人は、茶帯を買うのがもったいないと言って締めたがらない人が多いが、意外とそういう人間は、黒帯前で辞めて行くことが多い。

 

半年後の、千木丸氏の茶帯を締めた勇姿を是非見たいと願っている。

令和2年度 風門館:日本拳法道連盟秋期昇級審査会 組手審査1(レベル2) 田川郡福智町武道館 9月13日。


令和2年度 風門館:日本拳法道連盟秋期昇級審査会 組手審査(レベル2)田川郡福智町武道館 9月13日。

 

https://www.youtube.com/watch?v=SD1NYFpGGL0&t=2s

 

令和2年9月13日。日曜日。晴れ。午前の部。於福智町武道館

 

行者:童子丸氏・千木丸氏・若葉丸氏 顧問:宮崎宗範

 

行事:令和2年度 風門館:日本拳法道連盟秋期昇級審査会

受験者:千木丸氏:5・6級、若葉丸氏:6級

 

稽古内容 

柔軟・基礎体。

豊前福光派古術素手第三法組討 

一本目:腰車、二本目:鉢返、三本目:鉢落、四本目:前落

当身:サンドバック懸稽古→30秒×4セット

日本拳法道形 上受けの形・下受けの形。

 

審査 

千木丸氏 上受けの形・下受けの形、組手(レベル2)VS童子丸氏2分1R、

VS宮崎宗範1分1R

若葉丸氏 上受けの形、懸稽古VS童子丸氏1分、VS千木丸氏1:30

両者ともに合格。

 

先週予定していた、審査会が台風で中止となったために、本日審査会を執り行った。二人とも組み手は、Aで合格。千木丸氏は形も十分だったが、若葉丸氏は、形の方は、もう少しやり込む必要があると感じた。しかし、まだ、小学校4年であるから、今後の稽古で、どんどんうまくなると思う。

 

さて、風門館では、入会金も入会書も取らない。体験入門をして、稽古に来て、三ヶ月くらい続いたら、まずは、胴を買ってもらう。

 

その後、半年続いたら、初めて、この昇級審査を受ける。これで、合格したら、そこからが、正規の入門者で、門人扱いとなる。それまでは、お客さんである。

 

だから、この最初の昇級審査料が、入会金の代わりのようなものである。

 

そもそも、問い合わせとか、体験入門自体が、年に数回あるくらいだが、そこから、稽古に来ても、この審査会まで続く人間が少ない。

 

最初の半年間は、他流派の黒帯以外は、無理をさせず、ゆっくり、まったりと稽古してもらう。その半年は、お試し機会のようなものだ。とくにうるさいことも言わないし、社会人としての最低限のマナーさえ守ってくれれば、細かいことは言わないようにしている。

 

最も、この半年が続かない人が多いので、ゆるさを売りにする風門でも、週一回の稽古に来ること自体が、思う以上に困難だということになる。

 

今回の昇級審査は、実に2年ぶりくらいになるのではないだろうか。風門館は、私が、現在日本拳法道連盟5段師範で有り、今年コロナ騒ぎが無ければ、6段になる予定だった。

 

そういう道場なので、6級から1級までの審査権を宗家から委託されている。

 

元々、形の風門と言われるくらい、形にうるさい道場であり、かつ、私を含め、風門の黒帯は、その段位に見合うくらい他流試合を各種ルールでこなしているので、組手の審査も、それなりに厳しい。

 

日本拳法道連盟の不文律は、審査は、合格出来る者だけを受けさせると言うのが基本というところにある。審査で、合格しないような者は、支部で止める。それが、支部長の責任である。

 

今回受けた二人も、十分な力を持っているから、受けさせた。誰でも彼でも段・級を乱発する流儀では無いと言うことは付記しておく。

 

私が、ブログ等で、日本拳法道の段・級は、かなりゆるいと言うことが多い。それを切り取りして、自分の勝手な解釈で、鼻歌交じりで黒帯が取れると勘違いする人間も出てきていると聞いて唖然としたが、極真や日本拳法などに比べれば、ゆるいと言ってるのであって、稽古もろくに来ない。40歳以下で組手もしない、大会にも出ないで、段・級など取れるわけが無い。

 

40歳までは基本現役制。これが日本拳法道連盟の不文律である。そこは、強調しておきたい。

 

また、審査に当たっては、必ず動画を撮るのも、団体が小さいので、その発行した段・級の信用度を担保するために撮っている。

 

千木丸氏。今年47歳。一般は、5・6級の二階級ずつ進むので、その審査なのだが、この動画を見れば、流派は違っても、5・6級としては十分と言うことが分かってもらえると思う。

 

ちなみに、40歳以上は、空乱でも審査を行うのだが、本人の希望もあって、レベル2で取った。

 

この動画を見て、年配の方が尻込みされても困るので、そこも付記しておくが、40歳以上は、形を重視し、空乱(レベル1)でも、審査を行うので、心配されなくても良い。

 

しかし、繰り返しになるが、40歳未満は、日本拳法道ルールで乱取りが出来ることが初段の条件だから、日本拳法道の黒帯を締めるためには、それなりの苦行を経てもらわないと困る。そういう流儀である。

 

いつも、前置きが長いが、風門館は、日本拳法道が表芸、しかし、裏芸として、福光流古術を併伝している。そのため、風門自体の文化は、古術色が強い。

 

私の門下で、日本拳法道連盟の段・級を取った者は、そのまま、福光流の同じ段・級を允可するので、この審査会が、事実上の古術福光派の入門式ともなっている。

 

古術では、入門したら、行者名を付けると言う特殊な文化を持っている。この行者名を付けるのが、16世守人としての大きな責務の一つなので、半年間、その人の人となりを観察しながら、言祝ぎとなるような名前を考える。

 

このために、古術者は、和歌も学ぶというのが昔からの風習だった。

 

千木丸とは、神社の屋根の上にある、千木のように天高く、人を導く存在になれという願いが込められている。47歳と言う年齢は、指導者になるには、厳しいと感じるかも知れないが、私はそうは思わない。10年学べば、4段師範補になっている。それでも、まだ57歳。今の私よりも若い。十分、後進を育てることができるだろう。

 

若葉丸は、そのままの意味だ。現在、小学校4年生。風門以外にも、ブラジリアンを学んでいるので、このまま、いくと競技者としても、指導者としてもいくらでも可能性を秘めている。若葉のように、大きく育つことだけ考えれば良い。

 

こうやって、行者名を名付けるときが、一番高揚する。

 

そのために、いろいろ、書けない困難やつらいことを乗り越えてやってるんだろうと思う。いつも、何を書いてるのか分からない文章で有り、変換ミスも多いが、心地よい審査会であった。

 

高揚している。それが言いたかった。その一点に尽きる。

「競技と実戦は違う」と言うけれど。


風門館徒然。「47歳の青春」その3。田川郡大任町B&G 2020・8・30

 

https://www.youtube.com/watch?v=ew2NiRdunwU

 

よく、<ルールのある競技と実戦は違う>と言われるけれど、そういう言葉を聞くとつい疑問に思う。

 

では、言ってる本人は、実戦の経験があって言っているのか?万が一、実戦の経験があるのだとしたら、普通のサラリーマン生活はまず送れないはずだ。特殊な人生を送り、特殊な稼業で生活してきたはずだから、基本。我々のような一般社会人の参考になるとは思えない。

 

現代の日本社会は、真面目に暮らしている一般市民には厳しい法律が敷かれている。相手が刃物を持っていない場合。よほどのことがなければ正当防衛は成立しないと聞いている。口論からの暴力沙汰は、相被疑になることが多く、より怪我をさせた方が、加害者になる。そう私は聞いている。

 

また、形稽古しかしたことのない人が、競技武道を批判して、<実戦にはルールは無い>と言われても説得力は無いだろう。正直、本気で言ってるのかと思う時がある。

 

つまり、街中での実戦体験など、万が一の防犯時以外ないとすれば、その肝腎の万が一にどう備えれば良いのか?

 

となると、形稽古での実戦武術技修得と競技武道でのシュミレーションの両輪が必要になるのではないだろうか?

 

風門は、そこを福光流と日本拳法道を併伝することで解決しようとしている団体だ。

 

日本拳法道ルールは、確かにルールがある競技武道だが、プロテクターで安全性を確保しているために逆に禁じ手が、非常に少ない流儀だ。

 

しかも、痛い。面を着けていても、打ち抜かれると嫌な痛みが走る。ボディも震動で、腹に食べ物を入れていたら、吐く。ローも蹴り放題だから、2分1R終わったら、かなり効いてる。

 

日本拳法道は、試合はポイント制だが、KOして悪いわけでもない。というか、大会では、選手は全員KO狙いで出ている。それが、KOに至らず、ポイントで勝っているという、そういうルールだ。

 

この動画は、面は当て止め、他フルコンタクト、投げ・寝技無しの鍛錬手合レベル2で執っている。K氏。47歳。これを毎週2分2Rこなしている。

 

市井に暮らす凡夫の護身の芸としては、これで十分ではないだろうか?

 

そういう我々の考えに賛同する人たちのために、風門を運営している。

風門之儀2020。映像に残すと言うこと。また、日本拳法道連盟の段位取得について。


風門館徒然。「47歳の青春」その2。田川郡大任町B&G。2020・8・30

 

 https://www.youtube.com/watch?v=iqC9kuk7pAE 

 

風門館では、盛んに動画を撮る。無論、宣伝の意味合いも大きいが、他にも理由があるからやっている。

 

一つには、動画を客観的に見ることで、行者が、自分で、自分の欠点や修正点に気づくと言うのも大きい。自覚的な稽古は、週一回と言う限られた時間で稽古する風門のような一般社会人サークルには必須だ。

 

また、私自身も映像を見ながら、修正すべき点、注意すべき点などに気づくことが多く、効率的な指導のためには必須アイテムだと感じている。

 

さらに、もっと大きな理由がある。それが、動画撮影の最大の動機なのだが、各門中の勇姿を残したいという思いが私の中には強くあるからだ。

 

こういう肉弾戦は、いつまでもできないし、いつからでもできるという訳でもない。

 

門中の人生の中で、貴重な映像記録だと思って、普段はスマホで撮り、節目節目にはは、4Kで撮影している。

 

世の中には、すごいルールで稽古している人たちがいることは十分承知しているが、それを知った上でなお、我々のような草深い田舎で、市井に暮らす凡夫が、週一回2時間の稽古をこなすことがいかに困難かを知っているので、それを乗り越えていく門中の自己管理能力に最大の敬意を表するために、言葉より、映像で残しているわけである。

 

都会の人間には分からないだろうが、我々田舎の人間には、仕事・家庭と並んで、もう一つ地域行事という困難がある。

 

仕事でくたくたに疲れ果て、家庭を守り、かつ、地域行事に参加しなければならない。この地域行事が、基本、土曜・日曜だから、非常に苦しむ。しかも、田舎の行事には、酒がつきもので、それも、半端ない量を飲まされる。

 

そういう日々をこなしながら、週一回、2分2Rの鍛錬手合をこなす。最初の内は、誰しも意気揚々なのだが、これが、3年・5年と続くとなるとよほど、体調管理が出来ていないとこなせるものではない。

 

だから、日本拳法道連盟の段位に価値が出てくるのだ。

 

日本拳法道連盟には、暗黙の了解があって、40際未満で、福岡武道館出場経験がない者には、基本、黒帯を出さない。黒帯を出すときは、いずれ、出場するであろうと言う予定者として出すのであって、自分は、大会には出ませんと言った時点で、黒帯は出さないし、それ以降の昇段はあり得ない。あくまでも基本だが。

 

もう一つは、4段まで、基本現役制。これは、どういうことかと言うと、40未満・4段以下は、現役が当然という暗黙の了解である。

 

この暗黙の了解というのは、明文化されていないから、難しいのだが、元々、日本拳法道連盟は、他流試合をしてなんぼと言う感覚で団体が立ち上がったので、この気質はなかなか抜けるものでは無い。

 

現に、私が知る限り、他流試合を一度も経験していない人間に黒帯が出た例を知らない。

 

ポイントは40歳である。防具付きとは言え、フルコンタクトで全身を打ち合い・投げ合い・関節を取り、締め上げるのだから、震動が怖い。

 

長年の震動が、老年に至って、どのような影響があるのか?医学的な見地を知らないが、我々の体験上、40過ぎは、あまり激しくしないほうが良いのでは無いかと感じている。

 

我々のような一般社会人は、週一回2時間の稽古は、技術練習が中心となる。基礎体力の鍛錬法は教えるが、後は、各自でやってもらうしかない。

 

しかし、それを実行できる人間は、既に、凡人では無い。

 

となると、護身の法を学ぶために稽古した挙げ句の果てに、いざと言うときは廃人でした。では、意味が無いと言うことになる。

 

ここら当たりが難しいので、風門館では、40過ぎの人には、本人の意志や技量・経験値などを考慮しながら、私と相談しながら、メニューを組んでいる。

 

この動画のk氏は、47歳。もしかすると48歳かも知れない。本人の意志もあって、今、レベル2で取っている。

 

このレベル2でも、けっこう激しい。

 

私の計画では、初段を取るときには、レベル3を経験して、それ以降は、形とレベル1でいいのではないかと考えている。もちろん、その頃には、50歳過ぎであるから、初段以降の昇段審査は、打撃のみの寸止めで行う。40歳以上は、形の審査を重視し、寸止めでの動きを見るので、40過ぎでも、指導員が育つシステムになっている。

 

最近、50代で、入門したH氏には、こういうことをさせるつもりはありませんからと再三念を押している。50過ぎは、面触れ止め・他ライトコンタクトのレベル1で十分だと思っている。後は、形で学び、練ればいい。

 

風門館は、護身の手として、日本拳法道形・福光流古伝形・風門館護身体術と言った形も豊富に用意してある。

 

面触れ止めのレベル1で、目を慣らし、形で稽古すれば十分ではないかと思う。

 

風門館は、「大人のための護身教室」を標榜して活動している。それで、ゆっくり、ゆるくを強調しているため、いささか勘違いを生んでいるかなと危惧する部分もあるので、ここで付記しておくが、20代でも、30代でも、組み手は怖いから、嫌だと言う人はいるだろう。

 

そういう人のために、風門館では、体術古伝コースというのを設けているが、このコースでは、日本拳法道の段・級は取れない。取れるのは、福光流の免状である。

 

そして、福光流の免状は、道統を継ぐと言うことを前提に発行するので、初段取ったら辞めますと宣言されたら発行することはできない。

 

40未満で、組み手はしたくない、福光流の免状など興味ないとなると、それは、もう、風門としては、辞めてもらうしか無い。

 

また、最近の若い人に多いのだが、風門館は、武道を稽古している道場である。フィットネスジムではない。入門や稽古の動機は、健康法であることは構わないのだが、段・級には興味ありませんと言われたら、それは、困る。論外である。

 

風門のような田舎道場には、来てやってるという感覚の人間も、ときにあり、閉口することがある。

 

戦後日本の誤った風潮だが、お客様感覚で来られても困る。日本拳法道形にしても、福光流にしても、技術のエッセンスである。それを、場所代込み、700円。入会金無しで教えているのは、道統を守りたいという一念で伝授しているのである。

 

その伝授の証が、段・級の発行な訳だ。その段・級を拒否すると言うことは、我々の流儀を拒否すると言うことに他ならない。

 

風門は、そういう人間の入門者は、お断りしている。

 

さて、ここで、k氏の話に戻そう。実は、風門では、門中と言う言い方をする。門人では無く、門中である。文字通り、門の中だから、門中である。こういう文化は、全て、古術福光派に由来する、風門独特の文化である。

 

入門後、半年を過ぎ、日本拳法道の段・級を私の指導下で受け、取得する。その時点からが、門中で有り、古術独特の文化で、行者名をつける。

 

今般、台風で流れたが、k氏。この動画で分かるとおり、日本拳法道連盟五級にふさわしい。

 

既に、行者名も用意している。後は、審査を行うばかりである。

 

その審査に合格した瞬間に、行者名を与えられ、正式に門中となる。このブログからk氏と言う名前が消える瞬間であり、新しい行者名が登場することになる。

 

述べ800人を教えたが、この半年がもたない人間は、その数に入れていない。私の門下で日本拳法道連盟の段・級を得た人間には、同時に福光流の同等の切り紙・免状も認可する。

 

それを得た人間だけが、私にとっての門中なのである。

 

結局、最初に書こうと思った内容とは、たががはずれたが、これはこれで良いと感じている。

 

最後に、執拗になるが、風門は緩さを強調しているが、それは、併伝の福光流の段・級の話しであって、日本拳法道連盟の錦糸入りの帯をもらうためには、40未満では、日本拳法乱取り競技法によるガチガチの組み手NGではあり得ないと言うことを強調して終わりとする。

 

 

 

風門館連絡事項2020・09・07 9月より福智町武道館へ移転。

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宛 門中各位

発 雲母

 

コロナのため、町外貸し出し不可であった福智町武道館より、連絡有り。9月以降、町外への貸し出も可とのこと。

 

そこで、9月・10月の日曜日は既に予約を入れている。

 

以降、福智町の行事などで、貸し出しNG以外は、基本。福智町武道館へ本拠地を移転する。

 

福智町武道館:平成筑豊鉄道金田駅裏手。(田川郡福智町金田1313番地1)