日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門之儀2024 二段への道 風門の基準。他流試合20本取り 田川郡福智町武道館 4月28日。

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https://www.youtube.com/watch?v=crZMSTD8Rj4&t=12s

 

誰でも取れるのに、誰でも取れない謎々のようなものが、日本拳法道連盟の段位だという話をした。初段までの到達率が、なんと風門だけで、1.5% これは、過去36年間、のべ800人を教えた上での記録である。

 

恐らく、連盟全体でもそんな感じだと思う。

 

では、なぜ、それだけ、到達率が低いのか?そこには、やはり、秘密がある。規約に明記されている訳ではないが、日本拳法道連盟では、あくまでも、空気としてだが、他流試合歴を重視するという暗黙の了解があるからである。

 

この無言のプレッシャーがけっこうきつい。私の現役時代は特にひどかった。

 

今は、門人の年齢が高齢化しているため、かなりゆるくなっているが、それでも、40歳未満で、福岡武道館のコートに上がった経験がない者には、やはり、プレシャーがあるのは確かだ。

 

1987年に、結成された日本拳法道連盟は、そもそも、他流試合・異種格闘技戦を安全にやるために結成されたという経緯が有り、他流試合をしてなんぼという空気が満ちあふれかえっている団体であった。

 

風門館は、そのDNAを濃くひいている団体だから、私も、黒帯には、他流試合歴を重視する傾向がある。

 

ただ、怪我との関係があるので、40歳以上は、大会NGでも、昇級・昇段審査は受けられるようになっているが、そこは、元が元だけに、40歳から50歳までは、それなりの他流試合歴を求めてしまうし、また、それが評価になる。

 

話しは、前後するが、初段までの到達率。1.5%。この数字だけでも、驚くが、二段になるともっとひどい。

 

なんと0.625% 過去36年間、のべ800人教えて、到達率0.625%。数にして、わずか5人。

 

初段に比べて、ハードルが高いのかというとまったくそんなことはない。しかも、初段取得後1年後には、審査を受けることが出来る。にも関わらず、二段まで持つ人間が少ない。

 

わずか1年の辛抱がきかない。選ぶ選ばないは、個人の自由だから、初段で黒帯を取って卒業というのも一つの形だと思っているから、私は、特に問題にしていないが、あまり軽く考えてもらっても困るという事情もある。

 

それなりのことをやってもらわなければ、それに値しないと言うことは段位を発行する以上当然だろう。

 

簡略に、規準を書くと、まず、指定形が十分に出来ること。初段なら、初段までの指定形を後進に教えることが出来るまで熟達していること。または、その意欲があること。組手においては、初段なら、他流試合歴が10本あること。二段なら20本。三段なら30本。

 

この他流試合は、今回のような昇級・昇段審査、風門祭・福岡武道館・唐拳杯・CRASSOなどの連盟内公式戦。あるいは、外部のKB・硬式空手・グローブ空手・MMAなどの面突き有りルールでの公式戦も含む。

 

日本拳法道公式ルールを1本とすると、KBやグローブ空手など防具無しルールは、5本として換算するなど。ちなみに、空道・禅道会・アマ修斗なら、一試合10本分で換算する。

 

以上のように、風門館では、けっこう細かく規定している。その実績を元に、私が推薦の形で審査に臨んでもらう。

 

最近、たまに、不思議な人間がいるので、頭を悩ますが、例えば、初段取得後1年というのを、稽古にも来ず、ただ、在籍しているだけで、その条件を満たしていると勘違いしている人間が出たので、細かく説明するのだが、そういうタイプは、自分に都合の良い情報しか聞かないので、推薦を出さないし、私の推薦が無ければ、そもそも審査には臨めない。

 

この動画。唐武会熊本道場 旗本初段と風門館八幡道場長・高増初段による壮年男子ルールにおける一戦だが、これも、典型的な他流試合の一つだ。

 

あまり全ては書けないが、旗本初段。空手も三流派経験・KBもタイまで修行に行ったことのある、本格派である。また、他流試合歴も相当数ある。風門祭・福岡武道館・唐拳杯など何度も出場している。従って、二段は当然合格である。

 

また、高増初段は、現在もフルコン空手と併修中であり、空手と風門と合わせると週3回から4回稽古している勘定になる。しかも、もうキャリア6年ほどになるから、日本拳法道連盟なら3段の実力を持っている。KB・ボクシングの経験もあるので、打撃に関しては、かなりのエキスパートだ。

 

しかも、5月2日の小倉クラブの稽古日、本来空手の稽古の日なのだが、ゴールデンウィークで休みになったとかで、小倉でも稽古した。つまり、重要なことは基本熱意で有り、実質の稽古日数である。

 

私が、日本拳法道の段級は、さほどハードルが高くない・誰でも取れるというものだから、どうも、誰でも取れるのところを曲解して、誰でも努力もせずに取れると誤解するむきがあるので、今回の二段審査で、バチバチやった二人の経歴をざっくり書いて置く。

 

誰でも取れるは、あくまでも、審査基準の厳しい他流の空手・拳法に比べればという意味で使っているのだと言うことを強調しておきたい。