日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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男たちの風門祭2019 君に闘う勇気はあるか?


第5回風門祭日本拳法道錬成大会 軽量級第二試合。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=z1fTA7SGepw&feature=youtu.be&fbclid=IwAR1F54cQVpaGsb3yaX-Jpd9ejclh9bpsnCYureg4jffH04Ecvs0etAOJRRA

動画 令和元年度 第5回風門祭軽量級第2試合
井上選手(唐武会)VS 内藤選手(エボルート小倉ジム)


風門祭では、①同門対決を避ける。②体重差を考慮する。③キャリア・実績の有無を考慮する。この三点で、試合を組む。

 

となると、なかなか、組み合わせが難しくなる。まず、最優先が①。これは、当然のことだが、同門同士は、普段のスパーでやり尽くしている。初見の相手のとの手合が一番、潜在能力を引き出すことになるのは言うまでも無いことだ。だから、他を犠牲にしてでも、極力同門対決を避けて組む。

 

重い方は、それで良いが、軽い方はたまらない。しかし、この無差別の壁に平然と挑んでくるのがエボルート小倉ジム勢なのである。ここらへんの果敢さにいつも敬意を抱いている。また、その無差別を可能にするのが、防具付の良さだと思う。

 

今回、軽量級に出場した内藤選手。キャリア1年。164cm・62k。42歳。軽量級なのになぜか唐武会空手の井上選手82kと対戦。どういうこと?と思ったことだろう。

 

しかも、井上選手。柔道は初段。当たりも強い。しかし、敢闘した。いくら防具付で安全性を考慮しているとは言え、体重差20kはきつい。私も昔、62k~64k台で80k台と闘った経験があるが、重い相手の圧力は半端ない。しかも、キャリア1年で、今回の舞台だ。

 

風門祭は、未だ小規模な大会のため、こういうケースも多々ある。しかし、それに不満をもらす流儀はいない。元々、そういうものだと承知の上で出ているからだ。そこら辺が、風門祭の最大の特徴で有り、面白さだと思っている。

 

強き者・勝者には当然光があたる。しかし、不利を承知で敢闘する者にも惜しみない拍手と光があたる。西洋的な結果が全てのスポーツ競技とは一線を画す所以である。

 

風門祭は日本的美意識・武士道文化を身体言語として表現する舞台なのである。だから、皆、輝く。美しい。

 

もちろん、そこに甘えることなく出場選手を増やし、体重別で試合が出来るように努力は続ける。

 

その上で、今回の主役の一人は、間違いなく内藤選手だったと思う。檜舞台で、臆することなく立ち向かう内藤選手に遅ればせながら敢闘賞を贈りたいと考えている。

 

 

男たちの風門祭2019 風門祭の魅力展

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私にとって、風門祭は、私の思想・理想を表現する真っ白なキャンバスであり、また舞台装置でもある。

 

激しく闘うが、ゲームとしての勝敗に拘らない。激しく闘うが、日本武士道としての美意識を失わない。

 

激しく拳を交え、身体を激突させ、投げを打ち合い。転げ回る。

 

しかし、試合が終われば、ノーサイド。たちまち交流の輪が広がる。

 

今、まさにラクビーのワールドカップで熱戦が繰り広げられ、日本中が熱狂している。そして、不思議なことに、皆、サムライの顔に見える。

 

逆説的だが、あれだけ、激しく闘うからこそ。全力で危険と隣り合わせで闘うからこそ。ノーサイドの精神にゆきつくのではないのか?

 

机上の空論で、ごちゃごちゃ言うより、魂と身体をぶつけ合うから、人としての理想の貌を得られるのでは無いか?私は、そう考えている。

 

我々、アマチュア草の根競技者もスケール・サイズは違っても、本質的には、同じだと思っている。

 

日本拳法道ルールは、防具付き・ポイント制とは言え、KOしてもOKルールである。しかも、公開他流試合を前提としている。

 

普通の感覚なら、流派の面子にこだわり、勝敗にこだわり、いがみあう。

 

私は、そういうのが嫌いだ。闘うが、なお「士道に背くまじきこと」

 

風門祭は、日本武士道の美意識の発露の場として設けている。だから、西洋的な結果が全てのスポーツ的な大会とは一風違う。

 

同じ武の道を征く者同志。各自のベースを大事にしながら、研究し、確かめる場として風門祭はある。

 

だから、終われば。ノ-サイド。私は、戦後日本の悪弊は綺麗事民主主義にあったと思っている。私の経験上、綺麗事民主主義を言う人間は、たいがい、嘘つきだった。

 

口では綺麗事を言うが、腹の中は、金のことしか考えていない。むろん、全員とは言わないが、そういう人間を多く見てきた。

 

私が、31から、この競技武道の世界に入って、未だに抜け出せないのは、存外と競技武道の世界の人間には、いい人が多いからである。

 

よくよく考えると嘘つきが少ない。競技武道には、競技武道の悪弊もあり、欠点もあるが、それを承知の上で、けっこう清々しい人が多い。

 

嘘・はったりは、コートの上ではすぐにばれる。だから、虚飾家は淘汰される。そう私は感じている。

 

長話になったが、風門祭の一番好きな所。試合後の流派の垣根を越えた。笑顔・交流。

 

試合後、あちらこちらで技術談義・技術交流が自然発生的に生まれる。今年で5回目を終えた。課題は山積みだが、年を追うごとに観客の数も増え、選手のレベルも進歩している。

 

福光流古術を日本五大捏造流儀として紹介する暇があるなら、この風門祭の笑顔の交流を取り上げて欲しいものだ。

 

結局、古術なら叩きやすい。だから取り上げる。そういうことなのではないか?人権とか民主主義とか言いながら、叩きやすい物を叩く。戦後日本の病巣に風門は、身体言語をもって今後も抗っていく。その表現の場が、この風門祭である。

 

写真上段から。1枚目。かって日本拳法道福岡武道館・硬式空手福岡県大会で二度拳を交えた秋月流の宮崎宗範と25年ぶりのツーショット。

 

2枚目 雷電流拳法代表師範 忍者雷電と秋月流宮崎宗範 

 

3枚目・4枚目 柔道三段の空手家唐武会代表 中島代表と将来プロ修斗を目指す18歳柔道二段風門館童子丸君をつかまえての寝技交流。

 

私は美しいものが好きだ。風門祭は美しいと思っている。

 

かって、堀辺師範が提唱した、「武道とは、用・美・道の三位一体」という定義が好きで、その道を理想に、今も歩いている。

 

今年、その「用・美・道」三位一体に、また一歩近づいたという実感をもった。

 

 

格闘フェスタ2019(第33回セイフティ格闘技選手権)in福岡武道館

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格闘フェスタ2019(第33回セイフティ格闘技選手権)in福岡武道館

 

日時 11月10日(日) 13:30~14:30

場所 福岡武道館

 

出場選手 福山千手丸三段。平木童子丸。

 

応援体制など。今後相談。

第5回風門祭日本拳法道錬成大会 Result 

 

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令和元年度第5回風門祭日本拳法道錬成大会

 第5回風門祭日本拳法道錬成大会 Result 

 

令和元年度第5回風門祭:福智町武道館(10月6日・日曜日)

 

参加団体:風門館3名・エボルート小倉ジム3名・唐武会1名
禅道会熊本1名・雷電流拳法1名

軽量級 優勝:井上耕(唐武会) 準優勝:松田明康(禅道会熊本)
中量級 優勝:平木鉄馬(風門館)

準優勝:南慎太郎(風門館)
重量級 優勝:柏木勇哉(エボルート小倉ジム) 準優勝:福山順平(風門館)

無差別級 優勝:柏木勇哉(エボルート小倉ジム) 準優勝:平木鉄馬(風門館)

 

今年も面白かった。その一語に尽きる。また、他流試合歴豊富な選手が集まり、しかも、そ各流儀・会派のベースを大事にしながら、見応えのある試合が続き、面白いの一語に尽きた。

 

いぶし銀のようなベテランから、若手のプロ志向の選手。立ち技系から、寝技系。柔道・空手・KB・MMA・拳法・日本伝柔術系。

 

多様なスタイルが、生存をかけて闘う。しかし、あくまでも、アマチュア。だから防具付き総合他流試合なのだ。それを実現したのが、日本拳法道ルールの最大の特色で有り、最大の魅力なのである。

 

見せるものではない、やる側のための大会である。ここで、多くの気づきを得、それぞれが、その課題克服へ向けて取り組む。

 

そして、また、来年闘う。良い流れが出来てきたと思う。

 

個別の試合については、暇を見つけて、動画と共に紹介したい。

 

今年最大のスターは、やはりエボルート彗星:柏木勇哉選手。セミプロクラスとは聞いていたが、確かに速い。パワー・スピード・テクニック・バランス。見ていて気持ちが良かった。総合の勝ち方を知っている。風門に取っても多いに参考になった。

 

他にもエボルートの新人内藤選手。164cm・62k。本大会最軽量・経験年数も一番短く、42歳で、80K台の井上選手(唐武会・柔道・空手)、体重差はあまりないにしても、九州では他流試合の帝王と呼ばれたベテラン松田選手(禅道会熊本)に対して果敢に挑む姿は感動ものだった。40からでも始められるんだ。それを示したのが素晴らしい。敢闘賞を作るべきだと思った。来年の課題にしたい。

 

試合後、運営・進行の拙劣さ、パンフレットのミス、審判技術の未熟さなどが指摘されたが、つまるところ、風門の組織力の無さから来ているわけであるから、解決策は、やはり、門人を増やすことに尽きる。また、審判技術についても、元々、他流が集まってやっているのだから、こちらも経験値を上げていくしかない。年数を重ねる。人を増やす。解決策は知っているが、人の集め方で苦労している。

 

課題は、課題として克服していくが、やはり、人手と経験年数。マンパワーの問題が大きい。しかし、それを言っていたら、風門のような小さな団体が大会を開くことなど永久に来ないであろう。

 

走りながら、考える。走りながら修正する。それ以外に、風門が生き残る。そして、日本拳法道が生き残る方法があるのだろうか?

 

風門祭も、今年で5回目を終えた。私が生きてる限り、風門祭を続け、アマチュア草の根の他流試合好きのために安全かつ、公正な場として、九州でも名のある大会に育てたい。

 

その先に、日本拳法道連盟福岡武道館大会があり、征こうと思えば、敬天愛人や巌流島への道にもつながっている。

 

思えば、平成元年。秋。第4回日本拳法道福岡武道館大会(セイフティ格闘技選手権)無差別級に初陣を飾ってから、今年で30年。

 

歩み続けた小さな一歩であるが、未だ、私の道は続いている。走れなくなったが歩くことはできる。

 

死ぬまで、この道を歩き続けるつもりだ。

 

動画は、既にUPしています。ユーチューブ風門チャンネル・風門館公式twitter・FB九州武道連絡会議でご覧ください。

 

 

 

 

風門館10月の稽古日程。

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風門館10月の稽古日程。

 

10月6日。日曜日 10:00~14:00 福智町武道館 第5回風門祭。

10月13日。日曜日 10:00~12:00 福智町武道館 

10月20日。日曜日 10:00~12:00 大任町B&G

10月27日。日曜日 10:00~12:00 大任町B&G

 

体験入門有り。体術総合。9月29日。


風門祭前審判講習1 体術総合 田川郡福智町武道館2019・9・29

 

https://www.youtube.com/watch?v=BlQnymGDrdo&t=4s

 

令和元年9月29日 日曜日 晴れ 午前の部。田川郡福智町武道館

 

行者:千手丸氏・磐根丸・H氏、S氏

ゲスト:秋月流宮崎宗家

 

稽古内容

組討:福光流古術 前落・払車・尾長鳥・小外掛・出足払

 

当身:受返

風門館当身拳法 1~10 ブロックORパリー

 

鍛錬手合L4 2分2R

 

来週に迫った、第5回風門祭へ向けて、最終調整。宮崎宗家と二人で、審判とルールの確認を行う。特に胴への当て身を取らない傾向があるので、その点を今年は、改良しようということになった。

 

また、昨日は、ベトナム人の体験入門があって、活気づいた。

 

<大和心復興・士道精神涵養>を標榜する風門館だが、人が来ないことには、明日にはつぶれているかも知れない。

 

ブラジリアンだとか。タイ式拳法が流行る昨今。日本拳法道は衰退の一途である。ベトナム人であろうと、一緒にやってくれるなら大歓迎である。

 

風門スイタイルがベトナムに受け継がれれば、それはそれでよしである。地元田川人から見捨てられれている現状。ベトナムにかけたいと言う気持ちもある。

 

これが、日本の現状なのである。

 

成長する。千手丸三段(正指導員)の稽古録。体術総合。9月23日。


第4回風門祭 重量級第一試合 理神陽流:石井VS風門館:谷口

 https://www.youtube.com/watch?v=jSMdBMUJeaQ

令和元年9月22日 日曜日 10:00-12:00 曇 大任町B&G海洋センター体育館

先達:千手丸

行者:初音丸、磐根丸、H氏、S氏

ゲスト:秋月流宮崎宗家

ゲスト:雷電流拳法雷田宗家

稽古内容

組技

 組んでからの足払、40本

 横掛横捨身40本

打撃

 日本拳法道制定形

  上受形30本、下受形30本

 受返

  三連打30本、二連打からの鉤突30本、二連打からの揚突30本、直突からの鉤突二連打30本

組手

 マススパー

  2分15R

 ライトスパー

  2分2R

本日の稽古は館長不在のため、千手丸が先達となって執り行いました。

打撃は、日本拳法道の基本の形によって日本拳法道の基本的な動きを確認したあと、防御練習として受け返しを行いました。

組手は、少しスタミナをつけるためにマススパーで追い込んだ後、ライトスパーで仕上げました。

組技は、打撃の間合いから組技の間合いに移行してすぐに投げるための方法を練習しました。足払いは、自分が過去に日本拳法の方から教えていただいた技を応用しました。これは、自分が打撃で押し込んだり、逆に押し込まれたりして組技の間合いになり、相手をつかんだ瞬間に相手の前足を払って転がす技です。自分は教えていただいた方に何度も転がされたのを覚えています。押さえてからの突きがポイントになる日本拳法道の場合、この技で転がしてすかさずポイントが取れるこの技は有効だと思います。その流れで横掛横捨身を行いました。これは足払いよりも複雑な技ですが、それぞれの動きの意味を説明しながら取り組みました。

打撃に関しては、他流の宮崎宗家や雷伝宗家、入って日が浅いH氏やS氏に日本拳法道の基本的な考え方と動きを確認してもらうことを目的として、制定形である上受形と下受形を行いました。様々なバックグラウンドを持った方が集まった場合、それぞれの考え方をすり合わせるのは難しいと思います。ですので、まず我々の基本的な考え方を知ってもらったうえで各稽古の要点説明し、その要点だけ守ってもらいながらそれぞれの動きで対処してもらうという方法をとってみました。今回は日本拳法道の考え方として形を用い、それぞれのバックグラウンドで対処してもらいました。経験豊富な両宗家からは経験に基づくいろいろなアドバイスをいただくことができ、とても参考になりました。その後は受け返しを行いましたが、これは掛かる側よりも受ける側に重点を置き、自分ができる防御方法で相手の攻撃を捌くことを重視しました。

組手では2分のマススパーを連続して回して追い込んだあと、ライトスパーで仕上げました。

風門祭まであと半月、本戦まであと一月半と迫ってきました。けがをしないためにも、十分に体を練って仕上げていきたいと思います。