8月18日。風門館初のおおがかりな体験教室。カラフルストリー・小倉南生涯学習センターにて、が迫っている。
それに向けて、新しいポスターを作成中である。
風門館は、元々、非営利団体である。しかし、私は、敢えて、非営利を表に打ち出してこなかった。
なぜなら、非営利を打ち出すと、ただで稽古できると勘違いする厚かましい人間が入会してくるからだ。
この36年間。勘違いした人間に悩まされてきたので、運営に当たっての詳細な出費記録を不定期に、発表することにしている。
特に、徳力市民センターは、場所代は、ただだが、非営利団体にしか貸し出さない規則になっている。にも関わらず、運営費1000円/1回 都度払いとしているのは、私の交通費がJR・モノレールで片道660円✕2=1320円。クーラー代・2時間1120円を見越してのことだ。一人1000円で、一人しかいないと交通費1320円とクーラー代120円。つまり、-1440円の赤字で運営していることになる。
そういう点が、習う側には分かってない人が出てくるから恐ろしい。
しかし、小倉クラブは、規則を守らなければならないので、非営利を打ち出すしか無い。そもそも、今回の小倉南の体験教室も小倉クラブの集客が一番の目的である。
更に、福智町武道館の料金改訂のあおりを受けて、福智町武道館も1000円/1回としたが、そもそも、場所代が2時間1040円であるから、場所代は習う側が負担するのが当たり前だろう。500円を指導料としてもらっているが、この指導料が、行政からはアウトと言われ、ポスターも全部運営費に変えなければならなくなった。
このポスターにかかる費用を後で記載するが、指導料500円は、基本全て広告費に充てている。どころではない。月1000円のヒトガラStyleとの契約、制作費は1万。他にも、最近、異業種交流会にばんばん参加し、試合動画を見せて回っているが、これが1回、1000円~3000円かかる。それでプレゼン3分から4分。そういうのは、全て私の自腹でまかなっている。プレゼン自体は、私の趣味が半分なので、好きでやっていることだが、集客しないと運営が出来ない。また、都度払いを維持するためには、どうしても一つの稽古場に10人以上の人数が必要だ。
私は、多忙な社会人のために、月1でも参加できるよう都度払いに拘って運営しているのだが、過去のべ800人教えた中には、700円は高いと言った人間が若干名いたので、では余所に行ってくれと言ったことがある。
一番酷いのは、少年部の親から、非営利団体がお金を取るのはおかしいと抗議された時には、怒りでMAXになった。当時は、500円で指導していた。15人~30人ほど教えていたので、その会費で胴を買い、貸し出しとしていて、その上で言われたので、即座に辞めてくださいと言ったことがある。
胴だけで、一つ一万。10個揃えると10万。500円✕15人程度で、場所代と胴を揃えるのにどれだけ金がかかるのか想像できないような人間とは稽古する気にはなれないので、辞めてもらった。
そういう非常識な人間の数は少ないが、非営利を打ち出すと、けっこうそういう人間が入ってくる。そういう人間の特徴は、要求はするが、自分は金も出さない、体も動かさない、運営には非協力的、口は出して、いらん世話だけやきたがる。で、挙げ句の果てに続かない。稽古しないくせに、試合に負けると、勝たせてくださいよとびっくりするようなことを平気で言う。そして、続かない。
時間は貴重である。数も欲しいが、無駄な時間を消費する相手は不要なので、非営利とかお金の安さを全面的に打ち出さないようになったのは、そういう経緯がある。
では、今回の新作ポスター32枚制作するに当たっての費用。
インクマルチパック6,764円
背景青系のためにシアン増量インク1個プラス 1,900円。
コート紙五〇枚 719円
ラミネートフィルム401円
会員値引き-72円
消費税971円
計10,683円
インク シアン・マゼンタ増量タイプ追加購入 1900円✕2
ラミネートフィルム401円追加
消費税込みで、4,621円
計15,304円。これで、ポスター32枚。
もちろん、インクは、当然かなり残っているが、10月の風門祭のパンフレット作成で、全色消える。色によっては追加購入が必要だろう。
こういう、集客のための運営費・広告費は指導者に払わせ、非営利団体だから、ただで教えるのが当たり前ということを平然と言う人間が過去、何人かいた。
常識的な人からすると私が大袈裟に言っていると思うだろうが、世の中には、常識が通用しない人間が一定数いることは事実だ。
そもそも、全員に常識があれば、犯罪などなくなる。そして、護身術を学ぶ必要性など無いはずだが、決してそうならないことは多くの人が感じていることだろう。
私が、集客のために自腹を切っているのは、安くしたいからである。人が増えれば、一人当たりの場所代は安くなる。そのための努力である。
新規入会者が使っている胴とキックミットは、獅子丸氏に借りている。そういう風門館の内情を知っているから、グラブやミットなど過去の門人が寄贈してくれている。そのおかげで都度払いが維持できているのだ。今も上羽丸氏など、自前のミット持参でコーチを買って出ている。この場所を維持するために、口コミで体験入門を連れてくる弦音丸氏、ネットで集客する八咫丸氏・千木丸氏・多聞丸氏。ポスターなどいつも制作する千手丸氏。私の代わりに新規会員を指導する木霊丸氏。
長い人ほど、風門の見えない努力を知っている。だから、各自が出来ることをやる。そのおかげで、田舎道場にも関わらず36年間。稽古場が維持できている。
私の経験上、フリーライダーは、必ず場を壊す。今後も気持ちよく稽古できる場を維持するために、フリーライダーは、お断りする。そして、フリーライダーは、こういう運営上の経費の細かい報告をするのを嫌がる。
どんな厚かましい人間でも、運営にいかに金がかかるかを知らされるとさすがにただで教えるのが当たり前とは言いにくくなるからだろう。
このやり方で、私は、風門を36年守ってきた。