https://www.youtube.com/watch?v=-hQKFF1VmF8
風門館徒然。神意(カムイ)あり。鎌倉古流豊前伝福光派古術・元手 脇勝:六本目 縦車稽古。
令和5年9月30日 土曜日 小雨後曇り 香春町風門館本部道場。
行者:木霊丸氏。
鎌倉古流豊前伝福光派古術・元手 脇勝:六本目 縦車稽古
初手:襷文字・提げ一文字、真名手:縦車・襷車、変化:切り返し
口伝:変手勝 柄鉄砲・鎌掛け・膝崩し・柄打ち・横肘・蟹払い
備中の空丸師範から、連絡があり、縦車の稽古をしているとのこと。せっかくやってくれてるのに、相手がいないため、説明の動画を撮ることが出来ない旨を伝えた。真に残念であった。
ところが、それから、数週して、木霊丸師範が、稽古に復帰できるとの連絡があり、先週の土曜日、縦車の稽古をした。
ちなみに、上の動画は、木霊丸師範が、初心の頃であるから、当然、今とは内容が違っている。
古術では、元手・三六本を終わると、また、脇勝ちの一本目から稽古する。それが二巡り目となる。となると、当然、一巡り目とは内容が異なってくる。
古術の形は、稽古のための入り口に過ぎない。従って、初伝である脇勝ちをやりながら、同時に変手勝ちも伝えていく。
一時間の稽古内容として、濃密すぎる内容であり、初心者の頃の木霊丸氏なら、一手すら五週ほどかけたが、今回は早かった。
猛烈なスピードで伝授したが、着いてくるから腕を上げたと思う。
私も、既に65歳。いつ死ぬのか、まったく分からない。日本拳法道の方は、競技連盟も立ち上がったので、後は誰かがやってくれるだろうが、古術については、どうなるのかさっぱりわからない。
しかし、17世継人一足り目は、木霊丸師範と決定しているので、私が死ねば、そのまま、繰り上がりで17世守人となる。
得物は、木霊丸師範。体術は、千手丸師範補が引き継いでいくだろう。
備中でも研究してもらえれば、我が一族の執念も無駄では無かったということになる。
今週の風門祭。木霊丸師範も参加することになったので、縦車をセミナー形式で演じてみたい。
動画に撮って、UPしておけば、備中でも研究するだろう。
我々、古術者は、偶然の中に天意・神意を見る。そのことを神意(カムイ)と言う。
神意は、神威である。全ては神のまにまに。神を奉じ、カムイに従って生きる。それが、私にとっての自然な生き方なのである。
しかし、偶然なのか?カムイなのか?
昔から、こういうことの連続で、気がついたら、もう60年。武道の世界に生息している。