日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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豊前福光派古術 得物第4法 双手術。田川郡香春町風門館本部道場。令和4年12月10日。

 

令和4年12月10日。土曜午前の部。暖冬。田川郡香春町風門館本部道場。

 

稽古内容 得物護身

 

行者:木霊丸氏

 

豊前福光派古術 得物第4法 双手術 2回目。

 

双手術 変手勝(奥伝) 横籠手・掛取・挟取・置車

 

口伝:置構・双手構・片提・平置・片角・両角・片霞・見栄構・蝦蟇潰し・舞々

 

双手術教伝2回目。相変わらず外で稽古しているが、不思議なことに、木霊丸氏が稽古に来る日は、雨が降るということがない。

 

偶然と言えば、偶然なんだろうが、我々、古術者は、偶然の中に、神意を見る。まず、今時、<百姓の家守の芸>を名乗る福光流をここまで根気よく学ぶ人を使わすことがそもそも神意で無くてなんだろう。

 

今日も、天は、古術を続けよと言ってるのだろうと思うしかない。天意に従う。それが、古術者の生き方だ。

 

さて、稽古内容は、先週に引き続き同じものだが、口伝がどんどん増える。手数は4本だが、それは入り口に過ぎない。体の使い方。柄の使い方。柄を使っての本逆。順逆の極め方。崩し方。

 

左右遣いの事。大量のデーターをどんどん流し込んでる感じだろうか?得物の稽古を始めた頃の木霊丸氏は、手数1本でも、相当な日数を必要としたが、蓄積されたデーターが、新しいプログラムを自動的に生成するので、アプリのUP・DATEが、出来まくっている感じになっていると説明したら分かりやすいのかも知れない。

 

早い。この双手術を通して、素手体術・小太刀遣い・得物の変手勝に必要な手業を同時に習得している。

 

かなりの奥伝をやっているので、二人とも稽古が楽しくてたまらない。この状況が、気分を高揚させる。

 

武道稽古を長く続けている一番の要因かも知れない。

 

写真は、私が、普段愛用している、作業用の鉄槌。重さは、計ったことはないが、1K以上はあると思う。

 

この鉄槌を、どうかすると、600回から800回くらい振って竹杭を打ち込む。体を鍛えるのは好きでは無いが、野良仕事そのものを鍛錬化しているので、人が思うより。それなりの握力などがある。

 

かっての古術者は、斧。鉞。木槌。鍬を振って振って、山を駆けて鍛えていた。そういう土台の上に古術は成立しているという事実を後世の古術者は忘れてはならないだろう。

 

私は、そういう鍛錬系が嫌いで、合気術や、沖縄小林流空手を学んだが、その真伝は分からずに、乱取り系の日本拳法道をやり、最後に、一周回って、古術に帰ってきた。

 

半世紀以上、武道の稽古を散歩程度でやってきたが、道に迷ってばかりで、結局中途半端に終わった。

 

しかし、特にそれを後悔している訳ではない。家人を養い、仕事最優先でやってきたのだから、その制約の中では、この程度でも簡単では無かったと自負している。

 

年が明けると65歳になるが、後10年は稽古をしたい。古術の場合。人数はあまり必要ないのが、いい。相手が一人いるだけで稽古が成り立つ。

 

木霊丸氏が、稽古に来る間。己のために、<福光の手>を稽古しながら、口伝を思い出し、先代や先々代のことを思い出しながら、術理を探求している。

 

最高の道楽だ。

 

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