令和4年11月5日。土曜。晴れ。温暖。
行者:木霊丸氏。
稽古内容 体術護身・得物護身
風門館護身体術 面直突きに対する4手 横手・掛手・挟手・被突
豊前福光派古術得物第1法:元手 脇勝2本目:初花
元手・変手稽古。
家庭の事情で稽古を休んでいた若守・木霊丸氏が今日から稽古再開。奇しくも天気は秋晴れで快晴。気候も稽古するに丁度良い季節。しかも、古術者にとって重要な花である石蕗の花が満開。
春夏秋冬、花鳥風月を愛でながら、梅木刀で、木霊を鳴らし、この世の邪気を払う。
まさに、古術。
気持ちよかった。
何よりありがたいのが、全て古術用語で稽古できるところ。普段、いちいち、一般的な用語に置き換えて説明する度、ものすごいストレスを感じている。
特に、日本拳法道の場合。どうしても、運営上、ある程度の人数が必要なので、SNSなどで、宣伝する場合。人には伝わらない古術用語を避け、一般的な武道・格闘技用語で説明するのだが、それは、母語では無く、英語で話すに等しいストレスを私に与える。
今日は、存分の古術用語で語れたので、それだけでも気持ちが秋晴れだった。
備中空の会から、要請のあった、初花の説明動画も、本日取って送った。これも急がなければと思いながら、11月27日には、第7回風門祭を控えているので、日曜午前の日本拳法道コースでは、動画を撮る暇も無いし、第一相手がいない。
千手丸氏にも、かなりのこと伝えているが、彼も、メインは、日本拳法道だから、古術の得物となると、やはり若守しかいない。
その動画も撮れたので、一安心。
若守も、今後は、毎週土曜日午前には、来られるとのことなので、また、楽しい古術の稽古ができる。
12代目が、福光谷に、春のシャガ、秋の石蕗の咲く限り、古術は滅びないと天神地祇と誓約をしたと伝わっているが、今更に、12代目の故郷福光谷と古術への強烈な思い入れを感じた。
歴世相伝者が、命がけで守った古術のおかげで、老後を楽しく生きることができる。感謝しかない。
古術はしぶとい。それが、率直な感想である。
風門館事務局。0947・32・3550。代表福光まで。