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豊前福光派古術 得物第4法 双手術・教伝。田川郡香春町風門館本部道場。令和4年12月3日。
令和4年12月3日。土曜午前の部。寒気強し。田川郡香春町風門館本部道場。
稽古内容 得物護身
行者:木霊丸氏
豊前福光派古術 得物第4法 双手術・教伝開始。
双手術 変手勝(奥伝) 横籠手・掛取・挟取・置車
口伝:置構・双手構・片提・平置・片角・両角・片霞・見栄構
先週、木霊丸氏と二人で、やっつけながら、風門館護身体術として披露した技は、日本拳法道の形にもあるが、古術にも同様の手口があり、しかも、古術の場合、その同じ手口を双手術として使う。
この素手(すって)体術で使う手口を、両手に得物を持って巧妙に使うそれは、教わらないと発想法として思いつかないのではなかろうか?
私が、古術を捨てない最大の理由の一つが、この双手術にあると言っても過言では無い。
この双手術は、護身用としては、鉄バチを用いるのだが、その裏には、小太刀の二刀流。あるいは、双手鎌術・双手鉈などが隠されており非常に優れた技法群となっている。とにかく、双手に得物を持てば、全て双手術となる。得物の形状、材質などにより、若干の違いはあっても、基本は同じ手業である。
また、素手と元手を学んだ段階で、少し習うだけで出来るようになっているので、江戸期の護身・家守の芸としても実用性は高かったと思う。
木霊丸氏は、私から素手と元手をかなりの部分学んでいるので、本日の双手の変手勝もけっこう習得が早かった。
この双手術の変手勝4本を学べば、後は、口伝でも、おおよそのことが分かる段階に来ているので、後3週ほど、同じ稽古を続けるつもりだ。
後、10年は、形稽古ならできると思うので、この際、ランダムでも、あれこれ教えようと考えている。
総合武芸である、古術を教え始めて、もう、12年ほどになるが、全伝を残すことは不可能かも知れないと考えるようになった。
しかし、同時に、後10年あれば、かなりの手業を残すことも可能だろう。
ランダムでも、古術らしい手業から伝授するのも、また良きかなと考えている。
風門館事務局。0947・32・3550 代表福光まで。