日本拳法道連盟・豊前福光派古術連盟 風門館公式ブログ

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風門之儀2020。65歳からの余生の送り方。田川郡福智町武道館。毎週日曜日。10:00~12:00。1レッスン・700円。

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https://www.youtube.com/watch?v=VxvyyYd_y_A

 

定年が、65歳までに伸びたので、今からのサラリーマンの生き方も難しくなってきた。

 

下手をすると70まで、働けとか言う時代になったら、人の一生とは、何だろうと思ってしまう。

 

日本人は、老後が長いと言われているが、私はそんなことはないと思っている。戦中生まれは、確かに寿命が長いが、最近、TVで、著名人の死亡のニュースが流れるのを何気に聞いていると、77・8とかが多い。

 

昔から、私の年代は、長生きできないと言われてきた。理由は、我々の世代が、5歳くらいから、インスタントラーメンを食べた世代だからだ。

 

70まで、働いて、77歳で死んだら、どうなんだろう。仕事が生き甲斐という人はそれで満足だろうが。

 

私の中で、いつも疑問に思うのだが、仕事が生き甲斐と言えるサラリーマンが、何%といるんだろう。

 

仕事が生き甲斐と言える人は、それだけでも幸せだったと言える。私にとって、リーマン生活は、苦行そのもだった。

 

今年の三月で、きっぱりリーマン生活から足を洗い、本当に清々している。

 

4月に、母親を看取ったので、誰かの世話をしなければならいということもない。80まで、生きたらいい方だろうと思っているので、年金と貯蓄で、後20年は、余裕で生活できるはずだ。

 

保健が効かない病気になったら、それが、わがままの代償だと思っているので、自由診療の類いは一切拒否する。また、人は食えなくなったら死ぬと言うことも、母親の最後を看取ってわかったので、延命治療など受ける気もない。

 

自然に、自分の命を使い切って死ねたら本望である。

 

私の身の回りでも、65歳まで、働いて、辞めたらすることがないから寂しいという人がけっこういる。

 

私などからすると不思議だ。私などは、畑やら、山やらの野良仕事で、もういいいですという気分になるくらい、日々が忙しい。

 

道場の運営のために、日々ネットでの告知活動したり、例えば、明日の昇級審査の準備をしたりしているとあっという間に時間がたつ。

 

また、週一回の稽古が楽しくて、それも生きる張りになっている。

 

体は、もうぼろぼろなので、形稽古と手業の指導しかできないが、半世紀にわたる各種武道修行と33年にわたる日本拳法道の指導経験から得たノウハウは、ただの5段クラスでは、簡単に追いつけないだろう。

 

護身用の手も、競技用の手も、引き出しは多い。

 

いつ死ぬのか。いつまで稽古できるのか。先のことは分からないが、当面、充実した最後の余生を送れそうなので、幸せなことだと思っている。

 

なんで、こんな記事を書いているかというと、門人に残しておきたいからだ。

 

65歳まで、働いたとして、その後の、もしかすると20年くらいの人生をどう過ごすのか。

 

若いときは、仕事と家庭で精一杯だろう。しかし、人は必ず老いる。満足して死ぬためには、65歳から始めるには遅すぎることも多い。

 

日本拳法道連盟は、50から始めても、稽古にきっちり来さえすれば、6年で三段になれる。

 

65歳で退職するまでに、15年ある。15年あれば、5段師範になっている。

 

50歳以上は、自由組手の審査も、防具着用でのマス・スパー(面以外はライトコンタクト)で良いので、努力次第で誰でも、5段まではなれる。

 

釣りが好きとか、ゴルフが好きとかの人はそれをやれば良いのだが、武道をやりたい人の50過ぎの受け皿は意外とない。特に徒手武道が好きな人にとっては、50過ぎてからの受け皿のなさに驚くだろう。

 

合気道や空手という選択肢はあるが、私のような武道・雑食性の人間にとって、技が限定される武道は、落ち着かない。

 

その点、日本拳法道は、そもそもが、何でもあり体質なので、色んな技が自由に研究できる。

 

4段を取って、60過ぎたら、後は形稽古と技の受け返しなどの指導でも十分稽古になる。

 

週一回、趣味仲間が集まって、汗を流し、話をして楽しむ。それが、退職後は必要ではないだろうか。

 

最近、健康と言うのがクローズアップされるが、ただ健康で長生することだけで、人は幸せを感じるものなんだろうか?

 

私は、自分の心が充実していることが一番の幸せという主義者なので、やはり、何か、自分の打ち込めるものが、人を幸せにすると考えている。

 

明日、二人昇級し、これで、門人が、5人に回復する。いずれも、50前後だが、風門館は、「凡夫のための護身」をテーマに活動しているから、技の上達と昇級・昇段を目標に稽古すれば、いくらでもやることはある。

 

組手がきつくなったら、そこからは、福光流の形稽古中心でも稽古はできる。65歳で定年して、気がついたら、何もやることがなく、そこから何か始めるとすると習うものは、限定されるだろう。

 

余生をどう生きるか。それも、人間にとって大きな課題だと思う。そのためには、体の動くうちに、準備するということも頭においておかなければならない。そう私は考えている。

 

風門館事務局。0947・32・3550。代表福光まで。