https://www.youtube.com/watch?v=6dZZR64uIHk
ワンツーからの左ロー。地味な素振り。形稽古。身体の鍛え。
そういう地味な修練と同時に、この受け返し稽古が楽しいから、皆、続く。
風門館のような、ゆるさを売りにしている道場でも、単調な基本は楽しくないし、
身体の鍛えはたいした量でなくてもつらい。
そして、年に何度かは、かなりえぐい鍛錬手合が待っている。次第にそれが苦になって、だんだん、辞めて行く。
風門館でさえ、そうだ。
だからこそ、楽しい一時がいる。ワンツーからの左ロー。この受け返し稽古が、うまくなると互いにテンポよく進む。
そうなると楽しい。
護身だとか言っても、そういう場面があるのかどうかさえ分からない。その時に備えてというが、あるのかどうかさえ分からない不確定な危機に人は備えたりしないだろう。
だから、稽古には、楽しさがいる。稽古そのものが、全て苦行であれば、続けるのは難しい。続かなければ、結局は、万が一の備えも出来ないことになる。
楽しさと護身実用のための苦行。このバランスを取るのは、難しい。
あまり難しく考えていると武道そのものが嫌になる。だから、普段は、受け変えしを楽しめば良い。楽しんで続け、やがて、自分なりの答えを見つければ、それが正解なのではないだろうか?
風門館にとって、重要なことは、続けること。そして、護身実用に使えること。その陰陽のバランスを自分でうまく取ること。
そのバランスの取り方をこの程度ですよと提示すること。それでいいですよと言う仲間が集まること。それが風門的正解なのだ。