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風門館。大人のための護身教室とは何か?続けることに特化した道場。
(風門館の特色1)
風門館の最大の特色は、続けること。続けられることに特化した道場というところにある。
強い・弱い。上手い・下手。こういうのも大事だが、今の時代、選択肢はいくらでもある。強くなりたいという人は、そういう道場を選べば良いし、上手くなりたいのなら、また、そういう道場を選べば良い。
風門館は、週一回2時間の稽古が精一杯という人のための道場であり、また、武道の稽古を細く・長く続けたいという人のための道場として特化している。
そのためには、無理な稽古はしないし、無駄な稽古もしない。
無理なく・無駄なく・怪我無く。それでおいて、護身実用の役に立つ技と術理を研究しようという、ある意味あつかましい道場である。
そのあつかましさを承知で稽古しているのが、我々風門スタイルの特色だ。
ところで、長く続けるためには、どうすれば良いのか?
それには、稽古が楽しくないといけない。そのため、風門館では、この技の受け返し稽古を中心に据えている。
当て止めのローキックをカットして、適度な痛みを感じ、相手のグラブに撃ち込んで、気持ちよくなり。この適度な痛みと当て波の充実感が、楽しくて、皆、稽古している。
その結果続く。その続くと言うことが一番大事だと考えている。
どんな、稽古でもやめてしまえば、急降下で、落ちる。万が一の際の護身実用というのは、いつ起こるのか誰にも予想できない。若いときに、チャンピンであったとしても、30過ぎで現役を引退して、後は、まったく何もやっていなかった場合。武力はかなり落ちているはずだ。
一方、ゆるく、細くても、稽古を続けていれば、加齢と共に落ちる武力の低下をゆるやかにすることができる。これが、風門館の基本的な考え方だ。
いわば、ウサギとカメのうち、カメの戦略を取っているのが、風門館の発想だ。
ウサギか、カメか、どちらを取るかは、個人の選択の問題なので、我々の関知するところではないが、ウサギのための道場は多いが、カメのための道場は少ないのが実情ではないだろうか。
そこで、カメの受け皿となるべく起ち上げたのが、風門館である。
ただし、ゆるいと言っても、多少の苦行は当然あるので、楽しいが、楽しいだけではないという点も、承知しておいてもらわねばならない。武力をつけるためには、当然、苦行が必要なことは言うまでも無い。
続けるための楽しさと、武力をつけるための苦行と。そこをどうバランスを取るか。
いくら続けても、武力がつかない稽古ではまったくやる意味がないし、かといって、武力をつけるために、続かない稽古ならば、当人にとっては武力0のままで終わったということになる。
そのバランスが、難しいのだが、そのバランスの基準を、風門館では、私に置いている。私は、普通の運動経験などまったくない人間より、身体が弱い。
そんな私を基準にすれば、世の中の大半の人が、稽古を続けられるはずだ。
一見、滅茶苦茶に感じるだろうが、誰かを基準におかない限り、継続と武力というそもそも相矛盾するバランスの問題は解決しない。
だから、私が基準なのだ。年が明ければ、64歳。手術も8回受けた。それでも、まだ、私も稽古に参加できる余地がある。
それが、風門スタイルであり、「大人のための護身教室」名乗っている一つの意味だ。