https://www.youtube.com/watch?v=9K-VGz1DRRo
令和4年1月9日。日曜日。午前の部。晴れ。田川郡福智町武道館。
行者:常磐丸氏。千木丸氏。T1氏。T2氏。S氏・W氏。体験入門3名。
稽古内容。体術護身、体術総合。
風門館護身体術:拍子取。1本目:叩き表裏。2本目:双羽鳥拉固表裏。
風門館当身拳法基本素振り12ヶ条。1ヶ条~6ヶ条。
受け返し稽古:掛かり:直突3連、直振直、直揚直。応:固受(ブロック)
鍛練手合L1.5:常磐丸氏・千木丸氏・T1氏・T2氏。
「若水之御更衣」の縁起は、既に書いたので省略する。普通に言えば、稽古始めだが、最初に、神前に、福光谷の水を納め、全員、今年一年の無事を天神地祇に祈りながら、御神水を頂いてから、本年度の稽古始めを行った。
体験入門も3名有り、にぎやかな初稽古となった。
さて、最近、この遠当をよく、紹介しているが、体験入門した人たちに評判がいい。武道稽古は、辛いものと言うイメージが強いので、まずは楽しんでもらうことが、何よりの優先課題だと思う。
風門館は、競技武道もやっているが、競技至上主義ではない。競技も、護身練胆の行法の一つとして取り組んでいるのであって、ゲームとしての、勝敗にはそれほど価値を置いていない。
スポーツ的な価値観で、ゲームとしての勝敗が全てという人には、風門館は向いていない。そこは、十分理解した上で、入会してもらいたいと考えている。
この遠当も、遊び半分でやっている訳ではない。
我々、風門の基本は、護身実用にある。しかも、週1回2時間の稽古が精一杯という一般人のための護身実用のあり方を研究している。
だから、体験入門でも、この遠当をやらせるのは、まずは、相手と向き合うと言うことを経験させるためにやっている。
絶対に当たらない距離から始めるから、安全だが、こういう組み手法でも繰り返していれば、間合い・相手の起こりが読めてくる。
打拳体術の攻撃の場合。拳足よりも先に、必ず、肩・股関節が動く。逆に言うと肩と股関節が動かない、手先・足先の打拳は、さほど怖い物では無い。
肩と股関節の4点を見る癖がつけば、出鼻が読めるようになる。
日本拳法道も古術もカウンターの武芸である。剣道で言う出鼻技を得意とする。
剣道出身者が、この起こりを読むのに長けているのは、年がら年中防具をつけて、地稽古を行っているからだ。
ただし、日本拳法道の場合。同じ防具であっても、衝撃度が強すぎるため、長年防具稽古を行うと頸椎や脳への負担が大きい。
だから、この遠当で、稽古すれば、早い段階から、起こりを読む感覚が身につく。
打撃の強烈さは、受け返しでも十分体得できる。また、自分の武力は、サンドバックへの打ち込み稽古で養成することが出来る。
基本を作りながら、受け返しで防御を学び、サンドバックで、当て力をつける。
その上で、早い段階から、L0である、遠当に慣れていけば、グラブ着用のL1に移行しやすい。
50歳で、未経験者が入門しても、半年もあれば、L1までは、意外と早く登ってくる。
またしても変異種の感染で、世情は慌ただしい。福岡も、いつ、マンボウが出るか分からない状況だが、今回は、福智町武道館が閉鎖となっても、鏡山神社で、稽古を行うつもりだ。
寒い季節だが、雪・雨以外なら、意外と稽古はできるものだ。当て身の基本が出来ないと受け返しも先へ進まない。
野天での稽古と言うと、現代人は、訝しがるが、古術などは、元々野天で稽古していたので、私などは全く抵抗がない。
打撃だけなら、野天でもやることは山ほどある。
それに、場所代がいらないから、1レッスン。500円でできる。この新型の感染症で、この2年間。さんざんな目にあったが、もう、3年目だ。野天なら、そこまで、神経質になる必要はないと判断した。
だいたい、仕事も学校も、スーパーなども、みな普通に稼働している。都会の満員電車の方がよほど、危険だ。
福智町武道館が開いている間は、そのまま、稽古。閉鎖したら、鏡山神社で。希望者のみ。稽古。
確か、昨年も、稽古始めの翌週から閉鎖したと思うが、今回は、稽古を続ける。
新年早々、またしても、横文字のウィルスと戦わなければならないが、元気よく稽古することで免疫力UPも一つの解決法だ。